気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

「まさりぐさ」で子育てママのお稽古

2016-09-28 14:15:02 | 主菓子とお干菓子
天候不順な日々が続いており、長期予報では
秋も短いそうで、紅葉も残念なことになるかもしれません。
また朝から台風18号も発生したそうで、週末には沖縄、
そして神無月には本州へ上陸の可能性もあるようです。
孫の運動会も予定されており、
いつになれば秋晴れの日がくるのでしょうか?

私の長月のお稽古も30日を残すのみとなっていますが、
この月曜日の稽古は、生後4か月の女の子連れの育児ママさん、
  
発熱でお休みもあり、彼女にとり二回目のお稽古?。
二か月の時に比べ、丸々と重くなり、なんとうつぶせも。
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30分位、一生懸命、見聞きしていましたが、
やはり、ダメですので、助っ人(相方)にお願い、
有難いことに小一時間面倒を見てくれました。
育児ママにとり、充実したお稽古になったことでしょう。
 
主菓子は、「ゆりねきんとん」ですが、すこし紫色を加え、
芯に餡を置き、今月の別名「菊月」にちなみまして、
菊の古名から『まさりぐさ』と名付けました。
 
実は本来作り方は、紫色に染めた外郎を、ひだ状に
たたんで8弁又は16弁の花弁をつくるのですが、
私には技術的にも、時間的にも無理。

まさりぐさ(優り草・勝り草』はGoo辞書によると
の古名だそうで、中国で観賞用とされたものが、
奈良時代後半から平安初期に日本にも伝わり、宮中での
重陽の節句の行事や、延命長寿の薬餌としてされています。
9世紀末の寛平年間、朝廷での菊合わせでの歌に
『すべらぎの 万代(よろづよ)までに まさりぐさ  
           たまひし種を 植ゑし菊なり」
と詠まれており、「まさりぐさ」の語源のようで、
謡曲にも登場しています。
「なほ喜びはまさりぐさの、菊の杯、とりどりに」
               (邯鄲)
「盃に向かへば色もなほまさりぐさ」    
               (松虫)

参照)菊の「まさりぐさ」以外の別称(wikipediaより)
隠逸花(いんいつか)、陰君子(いんくんし)
星見草(ほしみぐさ)、霜見草(しもみぐさ、特に寒菊)
千代見草(ちよみぐさ)、齢草(よわいぐさ)など、