気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

立礼の稽古は、岡崎の「あわ雪」で

2016-09-24 09:50:26 | 主菓子とお干菓子
昨日も、はっきりしない天気で、気が滅入りますが、
昼過ぎから自宅でのお稽古があり、立礼に。
お稽古を初めて間もないのですが、お忙しいため
久しぶりの方がおられ、始める前には大きな独り言、
”次はどうだったかなー”
”落ち着いて大丈夫ですよ”と気持ちをこめて見守ります。
三人揃えば?、でもお稽古中は真剣ですよ!
良い時を過ごしていただけたでしょうか?

玄関のしつらえで、籠の中は折り紙のカマキリ(作は孫
花はススキ、吾亦紅、水引、ムラサキシキブ

床のしつらえで、花は、
ススキ、紫の木槿、ムラサキシキブ、杜鵑草、水引を
   
主菓子は、お友達から頂いた『あわ雪
愛知三河、岡崎にある「備前屋」さんで、
あわ雪は、純白・茶山・桃花・鹿の子・コーヒー・ブランデーが
ありますが、これは「桃花(ももはな)」で、
白色と、薄桃色の極淡い色が二種類はいっておりました。
 
江戸期、岡崎宿の茶店「あわ雪茶屋」の名物「あわ雪豆腐」、

その名を菓子にと考えられ、卵白に砂糖を加えて泡立てた
メレンゲ状を、さらに寒天で固められているそうです。
 
「純白」は口に含むと、始めはやや弾力性がありますが、
簡単に雪のように壊れていき、淡白さの中にも甘さが、
「桃花」は上記に桃の味が微かに感じられました。

箱書きに、万葉集巻十九4139、桃の歌が添えられており、
『花の苑くれなゐ匂ふ桃の花下照る道に出で立つ少女』

素朴なお菓子だけに、春にお出しすればよかったのかなー
でもいただき物ですから、ありがとうございました。