気軽に茶道をしてます。

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大和文華館「中国工芸名品展ー陶磁・金工・漆工」

2016-09-27 12:48:20 | 大和文華館
大和文華館の中国工芸名品展ー陶磁・金工・漆工ーへ
お稽古の合間を見つけてやっと行くことができました。
  
芙蓉の咲くプロムナードを上り、到着です。

ここ大和文華館は、中国陶磁の流れを一覧できるほど
収蔵品が豊富なため、期待を胸に展示室へ
入り口直ぐに、三点が並べられております。
左から堆黒屈輪大盆(元時代)、径が60㎝の大盆で、
日本で名付けられた屈輪文が外に向かって一面に、
堆黒屈輪大盆
青磁多嘴壺(龍泉窯、1080年)重要美術品、
高さ27㎝の副葬品で蓮弁紋を持つ五段の胎土に
青磁釉が掛けられており、北宋の龍泉窯の最古の品
青磁多嘴壺
細金細粒細工飾金具(南北朝)
金板に透かし彫りと金粒がロウ付けされ、
色鮮やかな玉が象嵌されています。
蝉文や唐草文にギリシャや北方騎馬民族の影響をみる。
細金細粒細工飾金具

まずは、右側へ『陶磁』で68点からなります。
新石器時代の彩陶のアンダーソン土器、殷、西周(白陶)、
前漢(灰陶)そして後漢時代の緑釉、
唐時代、三彩の三彩立女
北宋・南宋時代の白磁や青磁(青磁多嘴壺:上記)
 柿磁金彩碗(定窯、北宋)
元時代の釉裏紅:酸化銅、ここから景徳鎮窯が登場し
 18点が次から次へと
明時代の青花(後述)や五彩(祥瑞手の五彩兎鶴文皿)
 青花双魚文大皿(明初期、景徳鎮窯)
 イスラム圏向けにコバルト顔料で絵付けされ、
 牡丹、蓮華、菊、椿の四季の花を繋げた唐草文が

 黄地紫彩花卉人物文尊式瓶(明時代後期)
黒の輪郭線の文様の外側を黄彩で、内側は紫彩です。
黄地紫彩花卉人物文尊式瓶
清時代の粉彩(粉彩梅花文盃)
清時代にこんな合子もありました。
桃花紅合子(6.5㎝)と蘋果緑盃(9.5㎝)景徳鎮窯
 
落ち着いた色の煌びやかさに眩暈

金工
殷時代から戦国、漢、唐、宋まで26点
銅製貼銀鎏金双鳳狻猊文八稜鏡、重要美術品
白銅製の鏡で、獅子と鳳凰、上空に鳥が
西域の唐草文があり、東西交流の証しなのでしょうか
銅製貼銀鎏金双鳳狻猊文八稜鏡

漆工
漢時代から宋、元、明(13点)を含む17点
存星龍牡丹文輪花盆(17.8㎝で明時代)
文様内を彩漆で埋めて表す存星を用いております。
存星龍牡丹文輪花盆

見応え十分で、本当に疲れ、駐車場まで戻る手前に
ツツジの花が、二度咲きなんでしょうか?

見送ってくれました。