保津川下りの船頭さん

うわさの船頭「はっちん」が保津川下りの最新情報や、京都・亀岡の観光案内など、とっておきの情報をお届けします。

‘クエ’で船頭衆の忘年会だ!

2007-12-04 23:43:01 | 船頭
師走には入り、いよいよ今年もあと1ヶ月を切りましたね。

私達保津川遊船も秋の観光シーズンを終え、
この時期になると‘お疲れさま会’が行なわれます。
少し早めの忘年会的なもの。

食欲旺盛な船頭衆の宴会は、質より量を優先することが
多いのですが、今年は少し贅沢をして、幻の高級魚と
いわれる‘クエ’で鍋宴会です。
地元亀岡の料理屋・峰山さんでお世話になりました。
いろいろな魚を食べてきましたが‘クエ’は初体験の私。
高級食材でとても美味しい魚とは聞いてはいたのですが、
あのグロテスクな姿がどうも、気になって・・・・
でも、食してみてビックリ!噂どおりの美味!

先ずは挨拶代りのクエの刺身。身がよく引き締まり、
ぷりぷりした食感は鯛とハマチを足したような味わい。
新鮮さの中に脂のノッた甘味もあり

そして出てきました!クエです。これで4人前です。
解体されてもやはりグロテスク!頭のアラには目がまだ付いています。
食通に言わせばこのアラの部分が最高に美味しいところだとか~
早速、昆布でとったダシにアラの部分を入れていきます。
しばらく煮込むと鍋が白く変色してきます。いいダシを出してます~

小鉢にはポン酢にもみじおろしとねぎをいれ戴きます。
白身はあまり煮込まず、しゃぶしゃぶの様にさらっと
上げて食べると引き締まった身がそのままで美味しいです。

食べるとやわらかく淡白なのですが、皮のゼラチン質が
まろやかな甘味を引き出し、口の中に広がっていきます。
もちろんコラーゲンもたっぷりで、お肌に良さそう~
クエの旨味が出たダシで、白菜や菊菜などの野菜類も
まろやかな味わいになります。

そして極めつけがダシが出たあとのクエ鍋雑炊です!
卵をとじ、さっと塩気を足せばさっぱりした味に仕上がり
幾らでも食べられます。

さすがは噂とおりの味わい。
美味の鍋料理につられ久しぶりにお酒も相当いっていました。

美味しいクエ鍋を囲みながら、今年一年の感想と反省、
また遊船の未来なども熱く語りながら
楽しく賑やかな宴は、夜遅くまで続いていくのでありました~