先週、亀岡市篠町山本浜の保津川で、保津川遊船と亀岡消防署、アオキカヌーワークが共同で
「保津川遊船水難救助訓練」を実施し、私はっちんも訓練に参加してきました。
同訓練は毎年、保津川遊船が主体となり亀岡消防署の協力のもと実施しているものですが、
今年は遊船の船3艘に加えラフティング会社であるアオキカヌーさんのボート一艇
も参加して、消防署を含む3者が水難時における迅速な連携体制の構築を
図る目的もあり、より実践に即した訓練となりました。
私の役目は座礁し水難事故にあった船の後を航行する後続船の乗組員。
しかも、座礁船から投げ出された子供を救助し、心肺蘇生法を行う重要な役割でした。
訓練は保津川で一番の落差がある「小鮎の滝」で発生したとの想定で実施。
先頭を流れる船が座礁、12名の乗客のうち2名が船外に投げだされたというもの。
最初に落ちた人はすぐに座礁船の船頭にロープにより救助。ここでは乗客役の
船頭が船から実際に川に飛び込むという実践さながらの体を張った訓練でした。
さて、後続船の我々ですが、座礁して救助を待つ事故船の船頭から
「後、一名が流されています!救助に向かって下さい!」という
連絡を受け、急ぎ救助に向かうというもので、そこへ
「流されてきた乗客を救助した」というラフティングボートが
接近、我々が乗る後続船にその乗客を移し、救命救急処置を行うという
のが訓練の流れです。
この処置の対処法こそ、今回の訓練でもっとも注目される重要場面なのです。
私も他の船頭同様、普通救命救急講習修了者なのですが、現場に出ての
訓練で心肺蘇生法を行うのは初めての体験です。
しかも、船の中にはプロである消防署の職員の方々が乗り込み、
厳しい目線で救助する私の手際加減を観察されている中での処置です。
当然、プレッシャーも掛かりましたが「遊船の救命行動の確かさ」を
消防署の方々にも証明する為には、ここが頑張り所です。
用意された人サイズの人形に「もしもし!もしもし!」を呼びかけた後、
「意識なし!」「のどに異物なし!」「気道確保!」
「人工呼吸」「心臓マッサージ」と声を一緒に救命講習で教わった
手順通りに心肺蘇生法を何度も何度も繰り返しました。
脳はたった4分の心肺停止、血流停止により重大な損傷を受けます。
少しでも救命処置が遅れたり、手際が悪ければ命とりになりかねないということを
救命救急講習で教わっていたので、訓練とはいえかなりの緊迫感があり、
緊張とプレッシャーを強く感じました。
蘇生法は陸上で待機している消防署員に引き渡すまで、続けなくてはなりません。
たとえ意識が戻らなくても、諦めずに自分のやるべきことをやる!
これが救命救急の現場ではもっとも大事な精神なのです。
訓練終了後、消防の方から「とても迅速で正しい処置で、よかったです」
とお褒めの言葉を頂きました。
今回の訓練で強く感じたことは、「事故を起していけない」という意識も
もちろんですが、事故後の救助体制と救命処置の大切さでしょう。
実践の場であれだけ落ち着いて迅速な処置ができるか?と考えると
日頃からの危機管理意識と普通救急救命講習での学びの大事さを感じます。
命には救える命とそうでない命がありますが、今回の訓練の場合は
現場の人の処置次第で救える命でしょう。
心肺停止後、4分から5分で救命率が大きく下がるなか、川の上という
搬送環境の悪さを考えると、いかに現場の者が迅速で正しい救命処置が
とれるかとうことが、患者の命を左右することはいうまでもないこと。
救える命のために、私たちは更に救命処置の知識を深め、的確な蘇生法を
身につける努力を怠ってはならない義務があると感じました。
皆さんも、是非、消防署が行なっている普通救命救急講習を受けてみて下さい。
あなたにとって大切な人の命を救う為に・・・
「保津川遊船水難救助訓練」を実施し、私はっちんも訓練に参加してきました。
同訓練は毎年、保津川遊船が主体となり亀岡消防署の協力のもと実施しているものですが、
今年は遊船の船3艘に加えラフティング会社であるアオキカヌーさんのボート一艇
も参加して、消防署を含む3者が水難時における迅速な連携体制の構築を
図る目的もあり、より実践に即した訓練となりました。
私の役目は座礁し水難事故にあった船の後を航行する後続船の乗組員。
しかも、座礁船から投げ出された子供を救助し、心肺蘇生法を行う重要な役割でした。
訓練は保津川で一番の落差がある「小鮎の滝」で発生したとの想定で実施。
先頭を流れる船が座礁、12名の乗客のうち2名が船外に投げだされたというもの。
最初に落ちた人はすぐに座礁船の船頭にロープにより救助。ここでは乗客役の
船頭が船から実際に川に飛び込むという実践さながらの体を張った訓練でした。
さて、後続船の我々ですが、座礁して救助を待つ事故船の船頭から
「後、一名が流されています!救助に向かって下さい!」という
連絡を受け、急ぎ救助に向かうというもので、そこへ
「流されてきた乗客を救助した」というラフティングボートが
接近、我々が乗る後続船にその乗客を移し、救命救急処置を行うという
のが訓練の流れです。
この処置の対処法こそ、今回の訓練でもっとも注目される重要場面なのです。
私も他の船頭同様、普通救命救急講習修了者なのですが、現場に出ての
訓練で心肺蘇生法を行うのは初めての体験です。
しかも、船の中にはプロである消防署の職員の方々が乗り込み、
厳しい目線で救助する私の手際加減を観察されている中での処置です。
当然、プレッシャーも掛かりましたが「遊船の救命行動の確かさ」を
消防署の方々にも証明する為には、ここが頑張り所です。
用意された人サイズの人形に「もしもし!もしもし!」を呼びかけた後、
「意識なし!」「のどに異物なし!」「気道確保!」
「人工呼吸」「心臓マッサージ」と声を一緒に救命講習で教わった
手順通りに心肺蘇生法を何度も何度も繰り返しました。
脳はたった4分の心肺停止、血流停止により重大な損傷を受けます。
少しでも救命処置が遅れたり、手際が悪ければ命とりになりかねないということを
救命救急講習で教わっていたので、訓練とはいえかなりの緊迫感があり、
緊張とプレッシャーを強く感じました。
蘇生法は陸上で待機している消防署員に引き渡すまで、続けなくてはなりません。
たとえ意識が戻らなくても、諦めずに自分のやるべきことをやる!
これが救命救急の現場ではもっとも大事な精神なのです。
訓練終了後、消防の方から「とても迅速で正しい処置で、よかったです」
とお褒めの言葉を頂きました。
今回の訓練で強く感じたことは、「事故を起していけない」という意識も
もちろんですが、事故後の救助体制と救命処置の大切さでしょう。
実践の場であれだけ落ち着いて迅速な処置ができるか?と考えると
日頃からの危機管理意識と普通救急救命講習での学びの大事さを感じます。
命には救える命とそうでない命がありますが、今回の訓練の場合は
現場の人の処置次第で救える命でしょう。
心肺停止後、4分から5分で救命率が大きく下がるなか、川の上という
搬送環境の悪さを考えると、いかに現場の者が迅速で正しい救命処置が
とれるかとうことが、患者の命を左右することはいうまでもないこと。
救える命のために、私たちは更に救命処置の知識を深め、的確な蘇生法を
身につける努力を怠ってはならない義務があると感じました。
皆さんも、是非、消防署が行なっている普通救命救急講習を受けてみて下さい。
あなたにとって大切な人の命を救う為に・・・