保津川下りの船頭さん

うわさの船頭「はっちん」が保津川下りの最新情報や、京都・亀岡の観光案内など、とっておきの情報をお届けします。

新幹線の車窓から望む富士山をみて。

2011-10-24 20:00:27 | 心の旅
東京へ向かう新幹線の中から富士山を撮影しました。

積雪にはまだ早く​、鮮明さもイマイチですが、こんな感じの富士山もいいものです。

私と富士山の出会いは中学の時に行った修学旅行でした。

青い山肌に雪の純白がまぶしく、凛々しくそそり立つ雄大さに心を奪われました。
以来、東海道新幹線の車窓から、富士山の景色を眺めることが密かな楽しみとなっていました。

私達夫婦の新婚旅行も富士・箱根でした。

両親の新婚旅行と同じコースでもあり、一昔前の人気スポット。
「いまどき、新婚旅行に富士箱根は古いで~」とたくさんの方々に言われましたが
「日本人なら海外ではなく、まず日本一のお山、富士山を拝みにいかないと!」と
思っていた私が、妻の了解も得て訪れました。

レンタカーを借り、富士五湖の集落を周りました。
峠からみた芦ノ湖と富士山の景色、長い年月をかけ、地下水脈から流れ湧き出てくる
伏流水がつくりだした忍野八海の水の美しさは忘れられません。

もう16年も前の話です。懐かしいです~

富士山で、最も高い地点から湧き出す湧水として確認されているのは
標高1670m(富士宮口二合目付近)というから京都の山々とは規模が違いますね。
山麓を帯状に分布して流れ出ているそうです。

しかし、近年湧出量が減少している報告がされており、少し心配しているところです。

古い伝説によると富士山の開山開祖も、私の地元・京都の愛宕山と同じ
「役行者」なのですね。富士講などの山岳信仰の参詣登山や神仏習合の信仰形態なども
愛宕山とよく似ていますね。

日本人の山へ畏敬の念は太古より共通で、心はつながっているのですね。

しかし、役行者、彼は日本中、どこ山の開山にも出てくる
まさにスーパー修験者ですね~

危機管理産業展へ参加し、見えてきた日本の姿を考える。

2011-10-24 03:03:40 | 船頭の目・・・雑感・雑記
今回の東京行きの主な目的はビックサイトで開催された「危機管理産業展」へ
​行くことだったのですが、そのお誘い下ったのが独立総合研究所の
研究員で水産資源学博士の青山千春さんでした。

京都で行われた独立総合研究所の時局勉強会に参加した時に招待状をいただきました。

千春博士は、日本の海洋資源であるメタンハイドレートの研究の第一人者で、
日本周辺海域の海底資源探査システム及び海底​資源探査方法において、
日本をはじめアメリカ、ロシア、オースト​ラリア、韓国、中国から
国際特許証を取得されている海洋資源がご専門の学者さんで女性で初めて船長の
資格も取った正真正銘の船乗りでもあります。

ご主人は独立総合研究所社長の青山繁晴さん。

また、青山氏からは東京地学学会が出版している「地学雑誌​」という論文集を
プレゼントとしていただきました。

論文には、千春博士が今年の7月、スコットランドで開催された国際地学学会で
発表された日本海側のメタンハイドレートの観測報告とメタンシープサイト内部構造と
分布状況についての詳しい内容が書かれていました。

国際学会では青山メソッドとして世界中の科学者から強い関心を集めているのに、
日本から参加した科学者は誰一人として千春博士に接触する人がいなかったといいます。

もちろん日本マスコミも完全に無視。

お隣の韓国や中国では相当な関心があつまる研究なのに不思議ですね・・・

事実、韓国は竹島周辺の海底に大量に埋蔵されているメタンハイドレートの
研究発表を、日本海ではなく東海という自国の名称で積極的に行い、世界へ
強烈なアピールをしています。
また、中国政府も20名超える科学研究者陣を組織して、学会に乗り込んできて
日本海側のメタンハイドレートについて研究報告をしていたという。

アメリカなどは「なぜ、日本はもっと積極的に採取にかからないのか?」と
不思議がり、結局、韓国政府と共同で日本海側のメタンハイドレートの
開発を行うことを締結してしまいました。

原発が衰退していく今日、エネルギー確保は国家の緊急課題であることとは
論を待たない事実。なのに自前エネルギーとして期待できるメタンハイドレート
を、世界の流れに逆行するがごとく、全く無視する日本政府の姿勢には
強い不信感を覚えずにはいられません。
さらに理解不能なのは、まだ全く実用化のメドすら立たない南海トラフなどの
太平洋側のメタンハイドレート研究には200億円もの研究調査予算が出されて
いるのです。もちろん、太平洋側のプロジェクトには東京大学を中心とした
学閥や大手企業などが参画しており、予算をふんだんに使っているのです。
百歩譲って、これで少しでも成果があがればもちろん構わないのですが、
まだ、結晶のかけらすら採取することができていないのが現状です。

それにひきかえ、日本海側は越前沖・佐渡島沖で、すでにメタンハイドレート
の結晶、実物を採取することができており、火力発電所で今すぐにでも
実用化できるところまで研究は進んでいるのです。
しかし、今年、日本政府は千春博士ら進めるプロジェクトに全く予算を付けず、
あろうことか、海洋船を出し調査研究することすら許可を下さないという
強行措置が取られています。国際学会でも評価され、国際特許をあの中国政府
すら認めた最先端の研究に対する政府の措置は、いったいどうしたことでしょうか?

また、マスコミをこのことを国民には一切、伝えない。

原発に代る安価で安定した次世代エネルギーとして注目され、
現実に手を伸ばせばすぐに届く、日本海沖の海底に露出している
状態だというのに、なぜなのでしょう?

一体、誰に、どこの国に遠慮しているのでしょう。
巨大な既得権益組織か?それとも・・・

ただ一つ確かなのは、今の真の国益や、日本は国民の安定した暮らしを
確保することよりも優先する、物事が存在するということでしょう。


千春博士からのお誘いで行くことになった東京でしたが、この旅は、
想像していた以上に勉強することや思考するきっかけが多い、
非常に内容の濃い時間を過ごすことができました。

感謝申し上げます。