大自然の中を流れる保津川を下っていると
色んな生き物との出会いがあります。
その中でもお客さんに最も人気がある生き物、
それはなんといってもヌートリアです。
全長50~70cmほどの小さな体で、ビーバーの
ような愛くるしい出っ歯顔で、一生懸命泳ぐ
姿はお客さんの視線を独り占めです。
保津川のヌートリアは船にも慣れっこ。
真横を流れていても決して逃げる事はせず、
身近でゆっくり観察できるのも
お客さんに受けている理由でしょうか。
見た目にはこんな可愛いヌートリア。
お客さんの目を楽しませる、まさに保津川のアイドル。
しかし、これらヌートリアを取り巻く現実は
とても厳しいものなのです。
可愛い姿で人に愛されていると思いきや、逆で、
害獣として全国でも駆除対象に挙げられている
不人気な動物なのです。
ご存知の方も多いと思いますが、ヌートリアは
もともと日本で生息していた動物ではなく、
出身地である南米のブラジルやアルゼンチンの河川に
生息していたものを、人間の手によって日本に
連れてこられた動物なのです。
その毛皮が防水防寒性に優れていた為、1930年頃から軍用服の
毛皮獣として輸入され飼育されるようになったのです。
ところが、第二次世界大戦後は毛皮の需要が減少し、
やがて飼育家からも見捨てられていきます。
見捨てられたヌートリアは、河川に放されるなどして
野生化し、自然増殖を始めて現在に至っているのです。
その繁殖力の強さと天敵がいないことから、爆発的に
増え始め、水田の畦などを壊したり、生態系を乱す恐れがある
と判断され、害獣として毎年各地で駆除が始まったのです。
環境庁の統計では、最も捕獲数が多いのは岡山県で、
年間約800匹が捕獲され駆除されているそうです。
またイギリスでは1970年代から80年代にかけ、
約10年がかりで約100万頭を駆除し絶滅して
しまったという悲しい歴史もあります。
人間の都合で故郷から連れて来られ、必要なくなったと
捨てられ、自力で自然環境に適応すれば、害獣として
抹殺される。
ヌートリアの運命とはなんと悲劇的なのでしょう。
そして人は誰の許可を得て自然界の支配者となったのでしょう。
顔を水面に出し懸命に泳ぐヌートリアの愛くるしい横顔は、
保津川を訪れるお客さんの心をいつも和ませてくれます。
しかし、それらヌートリアの背負わされた悲しい運命に
心を馳せると、なんともやり切れなさを感じるはっちんなのです。
色んな生き物との出会いがあります。
その中でもお客さんに最も人気がある生き物、
それはなんといってもヌートリアです。
全長50~70cmほどの小さな体で、ビーバーの
ような愛くるしい出っ歯顔で、一生懸命泳ぐ
姿はお客さんの視線を独り占めです。
保津川のヌートリアは船にも慣れっこ。
真横を流れていても決して逃げる事はせず、
身近でゆっくり観察できるのも
お客さんに受けている理由でしょうか。
見た目にはこんな可愛いヌートリア。
お客さんの目を楽しませる、まさに保津川のアイドル。
しかし、これらヌートリアを取り巻く現実は
とても厳しいものなのです。
可愛い姿で人に愛されていると思いきや、逆で、
害獣として全国でも駆除対象に挙げられている
不人気な動物なのです。
ご存知の方も多いと思いますが、ヌートリアは
もともと日本で生息していた動物ではなく、
出身地である南米のブラジルやアルゼンチンの河川に
生息していたものを、人間の手によって日本に
連れてこられた動物なのです。
その毛皮が防水防寒性に優れていた為、1930年頃から軍用服の
毛皮獣として輸入され飼育されるようになったのです。
ところが、第二次世界大戦後は毛皮の需要が減少し、
やがて飼育家からも見捨てられていきます。
見捨てられたヌートリアは、河川に放されるなどして
野生化し、自然増殖を始めて現在に至っているのです。
その繁殖力の強さと天敵がいないことから、爆発的に
増え始め、水田の畦などを壊したり、生態系を乱す恐れがある
と判断され、害獣として毎年各地で駆除が始まったのです。
環境庁の統計では、最も捕獲数が多いのは岡山県で、
年間約800匹が捕獲され駆除されているそうです。
またイギリスでは1970年代から80年代にかけ、
約10年がかりで約100万頭を駆除し絶滅して
しまったという悲しい歴史もあります。
人間の都合で故郷から連れて来られ、必要なくなったと
捨てられ、自力で自然環境に適応すれば、害獣として
抹殺される。
ヌートリアの運命とはなんと悲劇的なのでしょう。
そして人は誰の許可を得て自然界の支配者となったのでしょう。
顔を水面に出し懸命に泳ぐヌートリアの愛くるしい横顔は、
保津川を訪れるお客さんの心をいつも和ませてくれます。
しかし、それらヌートリアの背負わされた悲しい運命に
心を馳せると、なんともやり切れなさを感じるはっちんなのです。
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