保津川下りの船頭さん

うわさの船頭「はっちん」が保津川下りの最新情報や、京都・亀岡の観光案内など、とっておきの情報をお届けします。

嵯峨清涼寺のお松明に行って来ました!

2005-03-15 23:39:21 | シリーズ・京都を歩く
京都・嵯峨野に春を告げる嵯峨清涼寺の
「涅槃会お松明式」に行って来ました。

はっちんは黄金の輝く釈迦堂に同化するように
M-HEROの西陣織ハンティング帽子を
被り、行ってまいりました。

五山の送り火、鞍馬の火祭りと並び、京都の
三大火祭りに数えられる清涼寺のお松明は、
釈迦が入滅し、荼毘に付されたときの模様を
再現して行われる伝統儀式で、午後8時
から儀式がスタートしました。

儀式はまず、僧侶や檀家衆、町内会関係者が
拍子木を打ちながら長い竹棹に差したちょうちんを持って
境内中央に設置されたお松明・3基の周りを
3週します。
その間にお松明の横に造られた大きな護摩台に
火が灯されます。
この護摩焚きの火がお松明の火種になるのです。

僧侶のお経が流れる中、護摩焚きの火も勢いよく
燃え出し、いよいよ、お松明本体に火が点火されます。

点火は、護摩焚きの炎の中から火種となる護摩木を
取り出し、約7m以上はある長い竹棹で
お松明の上から、すべり落とします。

お松明の底に落ちた火種は最初、小さくくすぶったかと
思うと、みるみるうちに激しく燃え上がり
大きな炎の火柱を上げ出します。

勢いよく燃え上がる3基のお松明の炎が
暗い闇夜を赤々と染め出し、夜空を焦がし始めると
周囲で見物する人達から「おお~」という
大きな歓声が沸き起こりました。

しかし、ここで思わぬハプニングが!

赤々と大きな火柱を上げていたお松明の1基が
なんと!見物人目がけて倒れたのです。

その瞬間「キャー」「おお~!」という歓声とも悲鳴とも
とれる大きな声が見物客から沸き起こりました。
幸い見物客には火傷や怪我は無かったようですが
こんな事は滅多にあることではないので、
みんなビックリです。

また、勢いよく燃えていたと思っていた
お松明の1基が、中だけを燃やしただけで
焼け残ってしまいました。

この嵯峨清涼寺のお松明は、その年の
稲の豊凶を占う意味もある儀式であること
を考えると、お松明3基の内、1基は倒れ
もう1基は燃え残ったというのは
どう判断したらいいのでしょう?

今年も去年の様な、いや~な天候になるのでしょうか?
それだけはお許し頂きたいものです。

清涼寺では、今日だけ特別に本堂の無料拝観されていましたので
生身の釈迦といわれる釈迦如来像に参拝してきました。

しばらくすると江戸時代に書かれたという
釈迦入滅の姿「寝釈迦図」の前で
住職さんによる説法があり、拝聴してきました。

住職のお話の中で「釈迦の入滅される最期の教えは
『他者の羨んではならない』という事。自分の人生はただ
一つ一度しかないかけがえのないもの。他者と比較して
ならない」という教えが胸に染みました。

また、歌手の槙原敬之さんは大麻に手を出した後、
釈迦に帰依する事で立ち直れたという
エピソードも教えて頂き、その教えをもとに
書かれたヒット曲「世界でひとつだけの花」を
フルコーラスでお歌いなられたのにはビックリ!
でも毎日お経をあげられているだけあって
いい声でした。

お松明の燃え具合はいまいちでしたが、
何か心が洗われたさわやかな気持ちで
家路に着けた今年のお松明でした。

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4 コメント

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Unknown (ぐう)
2005-03-17 19:33:34
コメント&TBありがとうございます。

いつも、他府県の知人・友人に「京都観光を教えれ」 と言われたら「トロッコ乗って保津川下り~」って使わせてもらっていまっす。これからも、よろしくです。
返信する
はじめまして~♪ ()
2005-03-17 21:10:36
はじめまして~、はっちんさん♪

はっちんさんのブログ、量も質も素晴らしいです~!!

これからゆっくりと拝見させていただきます。

保津川下りの船頭さんなんですね!

これは良い出会いです♪

こちらこそ、末永くよろしくお願いします。 涼
返信する
よろしく! (はっちん)
2005-03-17 23:32:10
素敵なブログを作っておられるぐうさんに保津川を紹介していただければ、心強い限りです。

是非、よろしくお願いします。

まだまだ知られていない京都の魅力を掘り起こし、奥深い京都を紹介される事を期待しております。こちらこそ、これからもよろしくお願いします。

返信する
楽しみ (はっちん)
2005-03-17 23:39:53
涼さんのブログこそ、素晴らしく素敵なブログで

いっぺんにファンになってしまいました。

京都の神社仏閣はもとより歴史にも大変造詣が深くて、とても参考になります。

これからも色々勉強させていただきますので、よろしくお願いします。

さっき読ませて頂いたら、京都の北区にある大学の出身ようなことが書かれてありましたが、もしそうなら私はっちんと同じかも?

京都観光の更なる発展の為、お互い頑張っていきましょうね。
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