保津川下りの船頭さん

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412年の継承。保津川船頭の操船術とは?

2018-04-07 17:22:52 | 保津川下りものがたり
412年間、途絶えることなく継承されている保津川船頭の操船術とは?

大蛇行の先行河川である保津川は大自然が築いた要害。
ここに川船を流すことは並大抵なことではありません。
古代より丸太を流していた筏流しでも、操縦する筏士が投げ出され、
度々、命を落とす難所で、河船を流すなど不可能だと、近世までは思われていたのです。

川は曲がりくねり、渦を巻く複雑な流れで、奔馬のごとし急流も多い。

この保津川に船を流すためには、強靭な肉体と強固な精神力が必須で、
その修行も当然厳しいものになります。

だから今でも、保津川船頭の採用年齢は30歳までとなっています。

身体能力が落ちていく30代からの習得は難しいのです。

血豆が出来、皮が破れることで、船頭の手をつくる「櫂ひき」、
舳先で竿を差しながら体力の限界まで走り尽くす「竿さし」
瞬時に水流の強さや風向きを読まねばならない「舵持ち」。
しかも、この3か所を担当する3人の船頭たちの息がぴったり合わねば、
安全に船は流せないのです。

強靭な肉体と水流の知識、そして独りよがりではない協調性を有しなければならない保津川下りの操船術。

これほど高度な川船の操船術は、世界に類を見ないものと自負しています。

そして、この技を継承し、今に伝えていることが、保津川船頭の誇りでもあります。

この保津川船頭の操船術、刮目して見ていただきたいです!

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