保津川下りの船頭さん

うわさの船頭「はっちん」が保津川下りの最新情報や、京都・亀岡の観光案内など、とっておきの情報をお届けします。

明日、亀岡市議会が議員定数問題でTV報道されます。

2006-05-18 23:31:54 | 船頭
明日、ABC(朝日)放送の報道番組「NEWSゆう」に、
亀岡市議会が取り組んでる「議員定数調査」の模様が
放送され「保津川開削400年実行委員会」メンバーの
西口純生議員が出演されます。

西口議員といえば先日、話題となった「英国王室・保津川下り来訪」
企画の立案者でもあり、ロイヤルファミリーと保津小学校の生徒との
橋渡しをされている行動派の議員さんです。
保津川開削400年事業の市議会の中心人物でもあります。

その西口議員さんが、今度は市議会議員の「定数」が妥当であるかの
調査・検討を進める審議会のメンバーとしてTV出演されるそうです。

国家財政が破綻寸前の現代日本にあって、地方自治体の交付金も
大幅な削減政策が進む中、今の議員の定数は妥当なのか?そうでないのか?
亀岡市では、この問題の調査をし検討する委員会が市議会で
設置され、審議されているのです。

この動きは関西の地方自治体としてはまだ珍しいことらしく、
今回、ABC放送が興味をもち、取材されたそうです。

今、国会では、財政の建て直しを進めるため、高齢者医療費など
各種補助経費の削減が順次採決され、消費税率引き上げも審議されています。

このような国民に傷みを伴う改革により、国家財政を立て直すのなら
その立法府や行政関係者自らが率先して手本となる覚悟が迫られています。

先ずは地方から。

議員の数は現状のままでいいのでしょうか?皆さんはどう考えますか?


ややもすると自らの首を絞めかねないシビアな問題に一石を投じる
亀岡市議会の挑戦を、これからも注目してみていきたいです。


放送日:5月19日(金曜日)
番組 :ABC朝日放送・NEWSゆう
時間 :18:17分~55分



川の流れを花々に乗せて!保津川庭園は何処に・・・

2006-05-17 00:29:40 | 船頭
行ってきました! 

観てきました!

大阪城公園に展示してある「保津川400年の花庭園」を!

先日もこのブログで紹介した通り、第23回全国都市緑化おおさかフェア
「花・彩・祭おおさか2006」の会場に、亀岡の市民が中心に
作製した「保津川下り」をイメージした庭園が展示されています。

この大舞台に展示されているとなれば、400年記念に係わる者
としては観ておかない訳には参りません!

早速、昨日家族を連れて行ってまいりました。

さすがは太閤秀吉さんの夢のあと、天下の大阪城です。
一口に公園といっても、もの凄い広さです。

「花・彩・祭おおさか2006」の会場も、城周辺の「本丸地区」
メイン会場となる「西の丸地区」「二の丸地区」「大手前、城南地区」
の4会場にもあり、一体どこに「保津川」の庭園があるのか、
まったくわかないほど広大なスペースで開催されていました。

先ずは地方自治体が出展している庭園が並ぶ、メイン会場の「西の丸地区」
を目指しました。

入り口ゲートを越えると甲子園球場が2つは入るほどの広大な広場。
その広場に色とりどりの美しい花が一面に埋め尽くされています。


「この中で、保津川の庭園を探すのは至難の業やね~」と我がワイフが呟きます。

「ここの地区が自治体作品の展示会場やし、まあ~一つ一つ観て探そうか~」
とのん気なことを私。

「枚方市」「河内長野市」「堺市」・・・「群馬県に茨城県」・・・
中々「亀岡市」の札が見当たりません。

これは受付で聞いた方が早いと、引き返して受付の女性に聞くことに。すると、
「亀岡市???京都府なら出展されていますが亀岡市は聞いたことないです」
という答えが!

「えっ?」でも確かに出展してあるはず・・・」と私。

聞けば受付さんもあまりにも数が多くて全ての作品を把握してるわけではないとのこと。

あとは自分の目で探すしかない・・・でもこんな広い会場全てを見るのは大変です。

結局「西の丸地区」には「保津川庭園」は展示されてませんでした。

となりの会場「二の丸地区」は既存の林と旬の花々を組み合わせて
環境つくりを創造することをテーマに設置されている会場です。

「一体、どこで・・・」観て回るより、聞くほうが早いと、
またしても会場ボランティアの人に尋ねることに。

「保津川庭園???亀岡市???船って保津川下りの船か?」「見かけんね~」
「この地区の担当者に聞いてみ~」とその人はスタッフとおぼしき人を指差しました。

その方に再び尋ねました。すると、
「ああ~保津川下りの船をイメージした庭園、あります、あります」
「ここ会場のメインゾーン『エコテクガーデン』の出入り口です」と
場所まで案内して教えて下さったのです。

ありました!「保津川庭園」しかも「保津川開削400年」の幟まで立ててある!

それは「自然と人間との共生、最新技術と自然の調和」をテーマとする
回遊型庭園「エコテクガーデン」の正面に展示されていました!

「やっと見つけた!しかもこんなにいい場所に~」苦労して探し回った分、
見つけたときの感慨もひとしおというものです。

保津川の波をイメージした数種類の彩り豊かな花々は、その上を
流れる舟が今にも動き出しそうな躍動感に溢れていています。
また、花の色合いが立体的も生み出していて、なんとも見事です!

後ろは棹をイメージした青竹で囲い「京・亀岡・保津川400」の
文字が入れてあり、舟には櫂まで置いてありました。

この庭園を探すのに色んな出展庭園を見てきましたが、身びいきではなく
この保津川庭園の出来栄えは、最高級だと感じました。

この庭園の前を通られる方々も、必ず足を止めてご覧になられてました。

「あっ~保津川下りの船や~」「船がきれいな花の上を流れているようやな~」
「前、保津川下りをしたことあるけど、面白かったよ~」
などとご覧になられている方々の会話が聞こえてきます。

その誰もここのその船頭がいるとは思いもしてないでしょうが、
そんな声を聞くととても嬉しい気分になります。

平日にもかかわらず、国内外の観客で賑わう大阪城で、
この美しい「保津川400年庭園」を展示することは
保津川下りにとってこの上ない宣伝効果があるものと感じました。

亀岡市、亀岡花と緑の会の皆さん、ありがとうございます。感謝!

太閤さんの‘なにわの夢’が花開いたことの地で、
私達は最高のプレゼントを貰ったと感じる一日でした。

台風が発生!神さま、もう少しだけ今のままで・・・

2006-05-15 22:50:00 | 船頭
今年初めての台風1号がミンダナオ島の東の海上で発生し、
中国大陸へ毎時10kmで進んでいます。

中心気圧が 930hPa という超強大な規模の台風で、
この時期に出来る台風1号としては過去最大級だとか。

この台風の押し上げられる様に前線が刺激され、明日以降の
西日本の天候は下り坂になるそうです。

京都の週間天気予報では今週末まで雨模様を示しています。

今の保津川峡谷は緑鮮やかな新芽が吹き、山つつじやフジの色艶やかな
花々も咲き誇り、山は美しい景色で彩られています。

谷間を渡る風も涼しく爽快な気分に浸れる、
自分的には一年で最高と思える季節なのです。

こんな、いい時期に台風発生の情報です。

この時期の台風は、日本列島に上陸はしなくても
気圧を押し上げ、前線を刺激するので、大雨になる
場合がよくあります。

今年もそのようなかたちになりそうな予感・・・

例年に比べ、春から雨が降る日が著しく多い年です。
何卒、2年前の様な台風の当たり年にならないことを祈ります。

そして、もう少しだけ、新たないのちの息吹を感じられる、
爽やかな日々に浸っていたい、そう願わずにはいられないのです。

*今日の天気図です。

K-1の出発点の大会「LAST CHANCE」の思い出。

2006-05-14 23:16:33 | 空手・格闘技
今日、人気スポーツ「K-1」のグランプリ予選となる
ヨーロッパ大会がオランダはアムステルダムで開催され、
その模様がフジテレビ系列で放送されました。

「K-1」は空手や拳法、キックボクシングなど打撃系格闘技の
頭文字Kを取って、世界最高の打撃王を決めようという大会で
今や世界中の若者や格闘技ファンに絶大な人気を誇る
スポーツイベントとして確固たる地位を確立しています。

K-1の醍醐味はなんといっても、2mを越えるような
ヘビー級のファイターたちが、殴り、蹴り合い繰り広げる
迫力ある闘いにあります。

「小よく大を制す」「柔よく剛を制す」といった日本古来の
武術の概念、幻想を木っ端微塵に吹っ飛ばす現実主義に貫かれています。

K-1を観ていると、今も思い出します。あの日のことを・・・

実は私、今から15年前、この「K-1」の出発点となった
「空手大会・LAST CHANCE」の現場にいたのです。

91’の6月4日、東京の代々木体育館で当時自分が所属していた
USA大山空手VS正道会館の5対5の対抗戦大会が開催されたのです。

このイベントを企画したのは空手雑誌の編集長とご存知「K-1」の
生みの親、正道会館館長・石井和義師範です。

今でこそ超人気のK-1を統括する石井館長(今は宗主と呼ばれるそうです)
率いる正道会館ですが、当時はまだ大阪を中心とした1空手団体に過ぎず、
佐竹、角田選手など実力のある選手はいるものの、全国的な知名度は
まだまだ低かったことから、この大会を機に、正道の名を日本全国に
大きくアピールしたいという希望をもたれてました。
また、我がUSA大山空手もアメリカを中心とする空手団体だったので、
日本空手界にアピールするよい機会であるという、お互いの思いが
一致したことで現実化した企画でした。

それまでの空手の大会というのは、全てトーナメント方式で
一日に何試合もしなくては優勝できないという過酷なものでした。
技以上に、スタミナ配分や試合でのダメージをいかに最少に
するかが勝敗のカギでした。

それを一日一試合、2~3時間で凝縮された中身の濃い空手大会
という、全く新しく斬新な試合方式を採用することで、やる者も
ワンマッチに集中でき、観る人も飽きさせないという
興行的要素も含んだ空手大会を初めて企画したのです。

この大会は、会場2時間前から長蛇の列が出来、館内は超満員で
館内に入れない人が出入り口にあふれ返る程の大盛況でした。

そして、この興行的要素はその後、正道会館に受け継がれ、計画性と実行力を備えた
石井館長という類稀な才能をもった人物により、K-1という発展を遂げたのです。

自分はこの大会の1週間前から東京に駆けつけ、アメリカから来たウィリー、
ギャリー、チャックなど選手たちのスパーリングパートナーやミット持ちなどの
お手伝いをし、大会当日はスタッフとして、その歴史的な現場に協力しました。

また、この大会に先立ち、友好を深める目的から、私達USA大山空手と正道会館で
大山茂師範指揮のもと、合同合宿を行い、正道会館からは石井館長はじめ
佐竹雅昭選手、角田信朗選手という豪華な顔ぶれが参加し、
熱い合宿を行ったのもいい思い出です。

K-1という格闘技が生まれ出す僅か数年前の出来事ですが、
空手の新たな1ページがまさに開かれようとする時でもありました。
その新しいページに自分たちの‘夢’や‘ロマン’を書き込もうとする
石井館長や正道の方たちのエネルギーが満ち溢れていました。
そして同時に自分自身にとっても紛れもなく青春時代と呼べる時でした。

空手、格闘技の歴史的瞬間を身近で垣間見られことは、自分の空手人生に
おいて幸運なことで、その後の人生の励みにもなっています。

大会の為来日したアメリカの選手との交流や大会スタッフでの
エピソード、また、合同合宿での正道会館の方々との
交流など、まだまだたくさんの思い出がありますが、
今日はこの辺にしておきたいと思います。

                押忍


花で演出、保津川の流れを大阪へ!庭園出展中!

2006-05-13 19:55:46 | 角倉プロジェクト・世界遺産事業
今、大阪城公園周辺を舞台に開催されている
第23回全国都市緑化おおさかフェア
「花・彩・祭おおさか2006」の会場に
「保津川の流れ」をモチーフにした庭園が登場しました!

この庭園は、今年の保津川開削400年を記念して出展されたもので、
市民でつくる「亀岡花と緑の会」が中心となる組織、
「オープンガーデンかめおか実行委員会」が製作されました。

庭園には色とりどりの花と緑の草で保津川の流れをつくり、
その流れの上に保津川下りの船に見立てた小船を浮かべる
というユニークな花壇スタイルで「保津川下りのまち・亀岡」
を強烈にアピールしています。

開催日は5月28日までなので、是非、大阪城公園までお越しください。

「花・彩・祭おおさか2006」は、
‘ひとが動く、まちがかわる~花と緑の晴れ舞台、大阪城を起点として~
をキャッチフレーズに、大阪住民だけでなく、大阪に関わるすべての人々、
が主役となって、まちを舞台に多彩な緑化活動を繰り広げ、
花と緑・光と水の美しい大阪をアピールし、多くの人が集い、
賑わう祭典を目指すビックプロジェクトなのです。

400年以上前の昔、保津川を流した木材で築城された大阪城。
その大阪城で、今「保津川開削400年」をイメージした
庭園を出展させていただくことに、深い因縁を感じずにいられません。

天下人・太閤さんの夢のあと、大坂城で今度は私達の‘夢’が動き出します。


エリザベス女王からの返事が届きました!

2006-05-12 22:01:46 | 角倉プロジェクト・世界遺産事業
保津川下りの地元・保津小学校では、保津川開削400年を記念して、
「英国・エリザベス女王」を保津川下りに招待しようとビデオレターを製作、
昨年12月に英国に送付したところ、この度、英国王室から直に返事が届きました。

その返事の手紙には、な、なんと!
「来年、王室の一員が日本に行く可能性があるので、
もう一度年末に手紙がほしい」と書かれてあったというのです!

この手紙は英国王室の「調整・研究部」の担当官名で送られてきたもので、
内容の中に「女王陛下はビデオを興味深く受け取られた」とも記されてあり
小学生の熱い思いが、英国のエリザベス女王に届いたのです!

これは凄い!!ことです!  

この手紙が直に英国王室から届けられたことで、来年以降に
エリザベス女王やロイヤルファミリーが保津川下りをされる可能性が
高まり、俄然、現実味を帯びてきたということを意味します。

保津川下りと英国王室のとの関係は、大正11年にまでさかのぼります。

当時、日英同盟の締結により、英国と日本間が親密になり
大正11年、英国王室から若きプリンス・ウェールズ皇太子を
日本に初めてお迎えしました。

その時に京都にも立ち寄られ、私達の「保津川下り」を楽しまれました。

そして、英国王室は、今の保津川遊船が大手資本から
独立するのに、深くかかわったというエピソードもあるのです。

昭和44年当時、保津川下りはある関西系の大手鉄道資本の関連会社で
あったが、船頭の賃金や労働条件の相違から長期のストライキに入っていました。
会社側との最後の団体交渉に決裂した船頭側は、自らの技術をよりどころに
自主運航に踏み切ることになったのです。

その微妙な時期に、英国のアレキサンダー王女が来日され
「是非、この機会に保津川下りをしたい!」という名指しでの
申し入れが、宮内庁から京都府を通じて、会社側に伝えられました。

会社側は「今、スト中なので、万が一の場合社会的責任は負えない」という
理由で王女の来訪を断られました。
しかし、京都府はこの会社側内部の都合での返答を認めず、運航するのか、
しないのかの是非を明確に問うかたちで会社側に迫りました。

本来、労働争議中に国賓クラスの訪問などありえない話なのですが、
この府の強硬な態度の裏には王女の強い希望があったといいます。
大正11年に保津川下りをされた英国皇太子の孫にあたる王女は、
その祖父から「日本の保津川下りはとても楽しかった~」
といつも聞かされていたというのです。

京都府としても万全の受け入れ態勢を整える必要があり、
会社側に営業再開の是非の選択を強く迫ったというのです。

この英国ならび国、府の圧力に屈するかたちで会社側は
「営業廃止」という方の判断を下しました。これは事実上
会社側の遊船事業撤退を意味し、今の保津川遊船企業組合
の基礎となる‘自主運航’が行われる流れをつくったのです。

その後、自主運航を後ろ押しするかたちで、昭和45年に
マーガレット王女と夫のスーザン卿も保津川下りを訪れられ、
企業組合の知名度も高まり、運営も軌道に乗り始めたと聞いております。

このようにみると、英国王室の訪問が結果的には、今の保津川遊船を
つくったともいえなくなもなく、大功労者なのかも知れないという
かなり因縁深い関係なのです。

この英国王室の方々を是非、保津川開削400年の記念の年に
招待し、新世紀保津川の門出を祝っていただければこんな素晴らしい
ことはない! そんな思いを保津小学校の生徒達がビデオレターという
かたちで行動を起こしてくれ、そしてその思いが女王陛下の目に止まり、
丁重なお返事までいただいた。

「僅かな可能性に賭けた子供達の思い、夢が英国女王の心を動かせた」

これだけでも本当に快挙です!

改めて自分たちが従事している保津川下りの知名度また角倉了以翁の偉大さを
再認識し、ますます気を引き締めて仕事にかからねばと意を強くするところです。

「英国王室を保津川下りへ」 今後も皆様のご声援よろしくお願いします。

*写真は大正11年の英国皇太子をお迎えした時のものです。




本物の強さを求めて、初心を忘れず!押忍!

2006-05-11 01:49:09 | 空手・格闘技
先日、水戸黄門の助さん役でお馴染みの俳優・原田龍二さん
と熱く武道論を語る機会がありました。

原田さんも男気に厚く「本当の強さ」にこだわりのある方
なので、話はいつしか私の空手修行時代の話になりました。

私と空手の出会いは長く、今年25年の節目となります。
今日は、いい機会なので一度初心に返り、
自分の歩んだ武道を見つめ直したいと思います。

空手と出会ったのは13才の時、街角の本屋で「四角いジャングル」
という格闘技漫画を読んだのが最初でした。
この漫画には、当時の空手や格闘技の動きをそのまま
ノンフィクションタッチのつくりの漫画にしてます。
登場する人物はアントニオ猪木や大山倍達など、そのまま
実在の人物が実名で描かれていました。

当時は校内暴力などが社会問題になっていて
全国の中学校が荒廃していた時代。

このバイオレンスな空間の真っ只中にいた少年だった私は、
まず自らの身を護る為の「強さ」というものを強烈に
意識しだしました。

「弱ければ打ちのめされる、闘わないと自分の居場所もない」
そう本気で思える激しい日常でした。

そんな時に「ケンカ空手・極真空手」と出会ったのです。
漫画とはいえ、実名で出てくるファイターや師範は実在の人物。
世の中にこれほど強い男たちが実在する、それだけで私は
極真空手の虜になりました。

その漫画の中に登場する空手家や格闘家は当時の私にとっては
アイドル的存在となり、その中でも強烈に私の気を引いて
離さなかったのは「熊殺し・ウィリー」こと極真空手家
ウィリーウィリアムスと、そのウィリーの師匠である
大山茂・極真会館世界最高師範でした。

「世界には熊を殺す男が実在するのか!」衝撃でした。
「どこどこの中学の番がどうのといったところで、熊は殺せないだろう!」
「どうせ強さを求めるなら、熊と戦えるほどの強さを求めたい!」
中学生の単純な発想は、本気で考えたのでした。

しかし、人の人生とは不思議なものです。
後に熊殺しウィリーは私の先輩になり、大山茂師範は
私の空手の師匠となるのです。

高校に入るとアルバイトで貯めたお金で
憧れの極真空手の支部に入門。
はれて極真の門に立つことが許された喜びでいっぱいでした。

当時の極真の道場といのは「地上最強の空手」と周囲から
一目置かれる存在で道場内はいつも異様な殺気が漲っていました。

今の様に空手道場に「精神の涵養」などを求めて入ってくる者
なんて殆どなく、皆「ケンカに強くなりたい!」ただ
それだけでを求めて入門してくるのですから激しいのは当然。

毎日厳しく激しい組手(直接打撃を入れる)が行われ、
入門当初はいつものばされて満身創痍で帰宅したものです。
足のスネなんて2倍もはれ上がり靴を履いて帰れない日もありました。

「それでも極真空手とはそういうものだ、これでこそ最強の空手だ」
と自らの気持ちを鼓舞して道場へ通ったものです。

こんな恐怖心と闘う苦行のような辛い稽古でしたが、
私の空手熱は益々ヒートアップして、高校3年の進路を
決める時の志望校の欄に「極真会館総本部・若獅子寮」
と書き込み、学校の先生や両親のド肝をぬくことまで
してしまうほど入れ込んでいたのです。

結局、極真会館から送られてきた入寮案内と志願書を
両親が私には見せずに隠していたらしく、その夢は
諦めたわけですが、大学の入学が決まってから
母親から手渡された時はちょっと複雑な感じでした。

大学時代も放課後道場へ通い、空手一色の毎日でした。
強くなる実感に酔いしれていたのもこの時期で、
道場以外でも派手な活躍をしたりもしまた。
今から考えると若気の至りというか、少年の頃夢みた
『強さへの憧れ』は間違った方向に進もうとしていた
ようで赤面しきりです。本当に未熟者でした。

そんな半人前の未熟者の私でしたが、師匠となる
ある師範に出会うことで「本当の空手・本当の強さ」
を教えてもらうことになるのです。

今日は私の人生の半分を占めている空手について語りました。

空手を抜きに今の自分はありえません。

その空手の道へ足を踏み入れた頃の気持ちを原田龍ニという
男気溢れる漢と話をしている内に、刺激を受け思い出しました。

今一度、初心の憧れの気持ち忘れず
この道を歩いて行こうと思っています。

*写真は尊敬する我が師匠伝説の達人・大山茂師範との
懐かしいツーショットです。

拳一つでアメリカ大陸を制覇した大山茂師範の
生き様や高度な空手技術に影響を受け教えて
いただいたことはまた、後日語りたいと思います。

  押忍 豊田

明日の「京都地検の女」、組長出演!

2006-05-10 23:23:22 | 映画・芸能界
「押忍!男組」組長・加藤寛治さんが
明日の「京都地検の女」に出演されます。

今回の役柄は女性詐欺師に陥れられて、自殺した建築会社社長
の友人・加藤役で最初と中間の2度登場されるようです。

「加藤さんが『加藤役』なんてそのままやん!」と細かいことは突っ込まないで!

このブログをご覧の全国の皆さん!

明日の夜は「京都地検の女」でお楽しみください。

内容は観てのお楽しみということで、詳しくはいえませんが、
「主婦の勘」を頼りに事件を解いていく名取裕子さんの人気シリーズ。

だんなさん役に船越英一郎さんも出演されています。

「京都地検の女」はテレビ朝日系列でPM8:00~8:55まで。

「押忍!男組」のメンバーは必ず観るようにお願いします。

                      押忍!

あなたが好きな歴史上の人物を教えて下さい。

2006-05-07 22:26:30 | 船頭の目・・・雑感・雑記
今日7日のPM7時から「超大型歴史アカデミー史上初
1億3000万人が選ぶニッポン人が好きな偉人ベスト100」
という番組が日本テレビ系で放送されました。

皆さん、ご覧になられましたか?

なんとも大袈裟な?タイトルの番組でしたが、まあまあ~
日本人が好みそうな偉人のラインを手堅く押さえてあったと思います。

そこでこのブログをご覧の皆様に質問です!

皆さんが好きな「歴史上の人物」は誰?

好きな理由は?

是非、教えて下さいね。

ちなみ自分が尊敬する偉人は、マザーテレサさんです。

理由についてはこちらをご覧下さい2005年10月8日付



今年のGW、お越しいただいた方へ感謝!

2006-05-06 19:48:23 | 船頭
多い人で9日間もある大型連休もいよいよ明日を残すのみ。

休みを海外や故郷で過ごされた方たちのUターンラッシュで
空港や駅、高速道路は大変混雑しているようですね。

皆さんのGWはいかがでしたか?

ご家族や友人、恋人など、日頃の疲れを癒しにいろんな所に出かけ
楽しい思い出をたくさん作られたことと思います。

明日は天気が下り坂だという予報がなされているので、
GWは事実上、今日までの感がありますね。

私達、保津川下りの400年目のGWは、天候に恵まれ
なんとか盛況のうちに終えられそうです。

帰省ラッシュがピークをむかえるこの時期は、
毎年、来客者が一気に減少する傾向にあるのですが、
今日も保津川下りは99艘の船が流れる賑わいある
休日となり、喜んでいる次第です。

今年のGWは当初、思ったより客足が伸びてこず、
心配もしましたが、終わってみればほぼ目標も達成でき、
安堵しております。

この連休の間、保津川下りにお越しいただいた皆様、
本当にありがとうございました。

長い持ち時間が出る日もあり、御迷惑をおかけした皆様に、
おかれましても温かいご理解をいただき本当に感謝する次第です。

明日は近畿地方の全域で雨が降るとの予報が出ています。

後一日、雨にも負ケズ、風にも負ケズに頑張ります。