ある退職教師のつれづれなるままに

38年間の教職26.3.31退職
4月1日再任用。自分の目でみたこと感じた事など
つれづれなるままに記します。

2018-17 芥川賞おらおらでひとりいぐもの本の購入から見えた事

2018年01月25日 | 日記

 先週の1月16日、遠野出身の若竹千佐子さんが芥川賞受賞と発表があった。
作家は1954年生まれであり最も遅いデビューとか。
教員希望だったが結婚で関東へ。
その夫が8年前に突然死。その後、小説の勉強をしてできた作品だ。
小説でも夫を失った74歳の桃子が主人公。
方言をちりばめながらその桃子からみた世界観やもののみかたなど
親近感を持ちながら一気に読んだ、大変読みやすい本であった。

 実はその本『おらおらでひとりいぐも』を講入しようと
17日大手のT店に。直木賞発表直後であったためか品切れであった。
1日30部入荷しているんですが。と店の方の弁。
仕方なくその日は注文して帰った。

翌日、仕事帰りに立ち寄ったらその本が入荷していた。
早速買って読んだのはいうまでもない。

その直後、マリオスで「ベストセラーや賞の裏側事情」等「読書を通じた豊かな人生」のテーマで講演会があった。

講師は県南のある図書館の副館長の伊藤氏であった。
この方は元さわや書店のNO1の売り上げに伸ばした業界に知れ渡った伝説のカリスマ店長でもある人だ。

店長時代しかけたベストセラーは
大平光代「だからあなたも生き抜いて」と百田尚樹「永遠のゼロ」
本の有望性をいち早く見抜いてラジオ、TVなどで宣伝。
地方の小さな書店から全国に広めていったのだ。

売れそうな本は賞が発表前に本を大量に注文し、事前にストック、
1週間で1200冊売ったそうだ。

大手の書店が30部×7なら210部。桁が違うのだ。
ちなみに穴場は県庁の書籍売り場。10部いれ、まだ数冊残っていた。

本のめききがすごい。やはり伝説の店長、本のプロフェショナルである。




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