ある退職教師のつれづれなるままに

38年間の教職26.3.31退職
4月1日再任用。自分の目でみたこと感じた事など
つれづれなるままに記します。

2018-18 本屋のもう一つの役割、良き作家を育てること

2018年01月26日 | 日記
前回から続いて
ベストセラーができるまでから本のめきき・先見の明について

大平光代『だからあなたも生き抜いて』は初版 2万部  2刷りで22万
売れない本は初版1000部ぐらい 専門書は今は初版500部ぐらい

図書館は文庫本より単庫本をそろえるが単庫本は間違いが多いそうだ。
文庫本になった時、訂正して直すのだが多い時は630箇所あった本もあったとか。

医師の鎌田實さん著書「がんばらない」
当時、岩手は増田知事がスローフーズ的生活、自然志向を前面にだすことで「頑張らない岩手」を売り出していた時期でもあった。
この本に着目していたが当初は全く売れなかったという。

タウン誌「マシェリ」や1BCなどで紹介。
医学書として専門誌に分類されていたが、平づみして文芸書と同じ目立つ所に置いたという。
時には返品本をかき集めてさわや書店だけで1500冊売ったという。

全国で一番売れたのがさわや書店だったと。
そういういきさつで鎌田氏は岩手に愛着があり、4月盛岡で講演が予定されているという。
(医者としても沢内病院の元増田先生を尊敬していることも含めて)

一カ月前から準備したのが「五体不満足」の本
全国放送「サンデ―モーニング」に著者出る情報をえ二月の上旬にあわせたと。
しかし一月末のこの時期店頭にだすにはビニル本をかけざるをえず
本を手にとって買うことができなかったのだが
盛岡の読者は雪の中でも購入しにきてくれ、1週間で1200冊販売したとのこと。
本は伝え方1つでベストセラーにもなるということを実証したのだった。

最後に作家の中でまだまだ実力がありながら埋もれている人がたくさんおり、
このような人たちに賞をとらせることやベストセラーにさせること書店の醍醐味だと語っていた。

本当に本物のプロである。

コメント
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