ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2018.4.14 乳がん患者さんのための瞑想ヨーガ、4月クラス無事終了

2018-04-14 21:31:05 | ASHARE (アシェア)
 2月のクラスの後、3月はお休みだったので今日がASHAREさん主催、3回目の瞑想ヨーガクラス当日になった。

 昨夜は、今日のクラスのシミュレーションを行いたかったのだが、残業や息子との食事やもろもろの片づけで時間切れ。レッスンプランメモを更新して、クラスの流れをイメージトレーニングすることだけに留めた。
 夫は宴会のため、かなり遅くにご機嫌で帰ってきたが、私は今日に備えてさっさと入浴して先に休んだ。

 明け方お手洗いに起きて、少しだけ二度寝したら、目覚ましが鳴る。一足早く起きた夫がセットしていた洗濯物を干してくれたので、追加でもう一度洗濯機を廻しつつ朝食の準備と夕飯の仕込み。曇天で夜には雨が降り出すという天気予報。ひんやりと肌寒い。なんとかお天気が持ってくれることを祈って、寝坊助の息子を起こし、いつもより1台早い準特急に乗れるように早めに家を出た。

 あいにく今日も席は満席で、終点まで立ちっぱなし。ヨガマットを担ぎ、着替えや小道具、資料を持ち、レッスンプランを立ったまま見返すのは痺れと痛みのある手足では結構きつい。20分早い到着だったはずが、私鉄への乗り継ぎはタッチの差でうまくいかず、結局、ここで10分のロス。それでもいつもより10分の余裕があったので、ちょっと散策しながら時間通りに到着した。

 お手洗いを済ませて時間調整をしつつ会場へ。今日は少し出足が遅かったようで、スタッフの方とゲストの方1名のみ。今日はLEDのキャンドルを小道具として持ち込んだ。瞑想からシャヴァーサナの時に、室内を暗くして灯すといい感じになるのではという試みだ。着替えを済ませ皆さんの到着を待つ。体調不良のため当日キャンセルの方が2名。年度初めということで、お子さんの学校行事やらの予定が入ったとキャンセルされた方も複数おられて、今日クラスを受けられるのは、事務局メンバーもあわせて10人になった。お隣の方とぶつからないようにスペースを取り、私の周りを緩く扇型に囲んで頂いた。

 代表のHさんがご挨拶され、スタート。会場にはいつものようにフランキンセンスの香りのディフューザーが設置されており、ヨーガを行いながらアロマ芳香浴が出来る癒しの環境になっている。
 今日もたっぷり90分のクラス。前回に引き続き、前泊までされて関西から来てくださった方、やはり前泊をされ、近県から来てくださった方もおられるなど、本当に有難いことである。インテンシヴコースのM先生のご紹介で私のブログを読んで来てくださった方も。ご縁に感謝である。初めましての方が4名、今日が2回目、3回目という方が4名。ちょうどいいバランスになった。

 最初の自己紹介で、ゼローダ治療による副作用のため、手袋と五本指の靴下を履いていることをご勘弁頂く。鼻風邪で開始前に鼻を何度かかんだが、鼻毛がないため下を向くと、知らず知らず鼻水が垂れそうになるのが情けない。
 瞑想ヨーガとの出会いや、ヨーガスートラの最初の一節、ヨーガとは、というサンスクリット語の一文を皆で唱える。そして何より私がこのクラスでお伝えしたいヨーガの智慧についてお披露目した後で、先日Sさんから伺った助産師さん直伝の「いきむことなく楽に排便が出来る姿勢等」についても小噺としてお話する。ここでぐっと皆さんがリラックスするのが判る。

 お話の後は次なる動きに備えて足の指を丁寧に解し、股関節を解し、腸の反射区である前腕や手首を伸ばす動きの後、胸を開くポーズを少しだけ取り、聖なる音オームの音を皆で唱えてクラススタート。

 半分が初めての方なので、今回もマントラ付きの瞑想ヨーガに触れて頂くのを第一目標とする。ウォーミングアップとして今回も大空と大地と、その間にある全てのものに感謝と尊敬を表す動きである帰命敬禮から始める。2回目、3回目、4回目というスタッフの方はさすがに慣れた感じで、マントラを唱える声もしっかりしている。初めての方たちも苦も無くクリアしている感じで素晴らしい。動き自体はとてもシンプルだが、聞き慣れない古代サンスクリット語を唱えながら同時並行で行うとなると、最初はとっつきにくいと思うけれど、案ずるより産むが易しということだ。

 続いて五体投地で立ちポーズも。今日は最初に良く足の指を解したおかげで、皆さん爪先立ちでもヨロヨロしている方はいなかった。体幹がしっかりしてきたということで、これまた素晴らしい。最初はなかなか声が出なくとも、少しずつ皆さんの声が聞こえてきて、嬉しく思う。皆さんの声がうまく共鳴して、スタジオ内は柔らかく暖かな空気に満たされる。これもマントラを唱えながらヨーガを行う瞑想ヨーガの醍醐味だ。とにかく今この瞬間、自分が普段何気なく繰り返している呼吸に意識を向けて、自分と向き合うことがこのクラスが目的とするところである。

 簡単な動きの繰り返しであるけれど、身体が芯からポカポカと温まってくるのがわかる。喉の調子もいまひとつなので、普段より息や声が続かない場面もあって冷や冷やしたけれど、なんとか無事クリア。数セット繰り返した後で、私が毎朝やっている朝ヨガの簡単な3つの動きを今回もご披露する。

 ここまでで45分ほど。後半は呼吸法と瞑想、キールタンという構成である。
 初回参加の方は瞑想したことのない方が多いだろうと思っていたが、皆さんとてもお上手で、キャンドルライトの揺らぎの前で自然に瞑想に入っていかれる。しかも口元には優しい微笑みをたたえながら、美しい姿勢で座っておられるではないか。ガイドをしながら私自身が穏やかに幸せになっていくのを感じる。

 腹式呼吸から完全呼吸法へ移行して、瞑想タイムの後は安らぎのポーズ、シャヴァアーサナへ。全員が横になって暫しの間、お休みされる。今日は電気を消すだけでなくカーテンも閉めてほぼ真っ暗にして便りはキャンドルライトのみ。
 ラーマボーロのキールタンを唄ってから、リンの音を鳴らしてゆっくりと目覚めて頂く。両手を万歳して思いっきり伸び、だらんと脱力して頂いた後は、スッキリと安定した気分で楽な姿勢で座り直し、キールタンを唄う締めの時間となる。

 今日も一番とっつきやすくかつメロディーの美しいハレルヤを。初めての方もいつの間にかすっかり溶け込んでおられる。もう少し時間があったので、シヴァ神のキールタンもご紹介することが出来た。
 こうして、鼻風邪だし風邪声だし手足も心配と言いながら、今日も無事に、90分のクラスを最後まで行うことが出来た。不思議なことに、クラスの間はそんなことを忘れてしまうのが自分でも驚きだ。充実した時間を過ごすことが出来て、満足感で一杯。

 年度初めのお忙しい中、予定をキャンセルしてまで来てくださった方や、今日までの広報や参加者リストの作成、出欠確認等の様々な裏方のお仕事をしつつ、お愉しみプレゼントの準備をしてくださった事務局の方たちに感謝の気持ちで一杯になる。来月以降もこうした時間が続けられたら、と素直に思う自分がいる。

 最後に質問タイム。ヨガ自体は経験があったけれど、マントラを唱えながら(歌いながら)動くというのは初めてで、なかなか難しかったけれど、集中出来たという感想が出て、成功だな、と思う。今日もASHAREさんから参加者の方たちに、お楽しみプレゼントが配られる。今回も頂戴して、恐縮しつつもウキウキと説明を伺う。

 春本番、お出かけが増えるこの時期にぴったりの便利なリフレッシュアロマグッズの中身は「お出かけに便利♪抗菌ハンドジェル」「気持ちリフレッシュ!ルームスプレー」と「リラックス&デトックスバスソルト」の3点セット。
 ティートゥリー&ペパーミントでしっかり抗菌。爽やかな香りで添加物ゼロのお肌に優しいハンドジェル。バッグに入れておくと良いですよ、とのこと。ゼローダの副作用で手の平の状況があまり良くないので、添加物やら香織が強いものはとても心配で塗布出来ないが、これなら安心。
 ルームスプレーはアクティブな春にぴったり、スッキリしたオレンジ&ペパーミントの香り。気持ちウキウキ元気になれそうだ。これもバッグに忍ばせるなり、枕元に置くなり色々な場面で活用できそう。
 バスソルトは天然ヒマラヤ岩塩(ローズソルトヒマラヤンファイン)を使ったもので、リラックスのラベンター&ゼラニウムと、浮腫み解消&デトックス効果の高いジュニパーベリー。疲れた身体をしっかり回復してくれるという。

 今回も季節感溢れる内容で、可愛らしいラッピングは乙女心をくすぐる至れり尽くせりなお土産である。
 精油の種類や量も治療中の体調を考えて刺激が少なく、安全な量とのこと。アロマとハーブの専門家集団ASHAREさん、毎回のことだけれど、お見事なお仕事ぶり、ついつい図々しくも次回も楽しみにしてしまう私である。

 着替えを終え、今日は同じ棟にある中華レストランへ移動する。副作用のため、ランチは・・・とキャンセルされてお帰りになった方もいて、どうされたか無事にお帰りになれたか、と心配だ。
 3人のスタッフの方たちと私、2回目の参加の方、初めての参加の方が2名で8名が1つのテーブルを囲んだ。すると「○○さん!」と呼ばれてびっくり。何とこの3月に、私が勤務する大学院を修了したばかりの院生さんが目の前にいるではないか。「なんでこんなところに?!」とお互いに訊き合う。彼女はお子さんのイベントでいらしていたと仰り、私は実は患者会でヨガの講師をしている、とお話する。それにしても世界はなんと狭い、なんという偶然か、と思うサプライズな出来事だった。

 外は黒い雲が見えてきている。なんとか雨だけは降らないでと念じつつ食事を愉しむ。
 今日は特に自己紹介をするまでもなく、ざっくばらんな雰囲気で自然に意見交換等が始まった。再発治療での悩みやセカンドオピニオンを取るべきかどうかなどの悩み、皆さんそうした中でもこうしてポジティブにイベントに参加されているので頼もしい。

 ブログを読んでいて(私が)どんな方なのかとお会いしたかったと仰ってくださる方にお目にかかるにつけ、がっかりされていないといいけれど・・・と思いつつ、気づけば素のままの自分が本音で楽しく喋っているのを感じる。楽しかった、気持ち良かった,参加して良かったという感想も頂き、本当に新米講師冥利に尽きる。
 お喋りは尽きなかったが、帰りの高速バスの時間があるので、と仰る方がおられてお開きに。外はすっかり雲が厚くなっており、今にも泣き出しそうな空だ。事務局の3人の方と次回以降の日程のご相談をしてからゆるゆると解散。

 最寄り駅に着くと電車が行ったばかりで10分ほど駅で今日の振り返りをしつつ、ターミナル駅へ向かった。
 心地よく疲れており、そのまま私鉄に乗り換え、準特急の席を確保して、帰途についた。

 一方留守番の夫と息子のこと。息子が、慣れない革靴を履き続けていたせいか足首が痛いというのでクリニックで診て頂き、その後、先週夫が持ち込んだ大量のクリーニングを引き取りに出かけたという。帰りは焼肉のランチを済ませたと写真が送られてきた。私がいないと途端に焼肉に走る2人である。その後、息子と見送りの夫の2人が家を出たのは、私が最寄り駅に着くのとほぼ変わらない時刻。途中どこかですれ違うかと思ったが、それもなく、帰宅すると今、駅だという。
 大量の洗濯物を取り込んで、畳んでいると、2つ先の私鉄駅まで見送りに行った夫が戻ってきた。

 ゆるゆると夕食の支度をして、夫と2人で夕食。そろそろ息子は寮に着いた頃だろうか。 
 明日も午前午後と用事があり、ほぼ一日出ずっぱりになりそう。今日はASHAREさんに頂いたバスソルトでゆっくり入浴してぐっすり眠って明日に備えたい。


(追記)ASHARE(アシェア)さんの活動レポートに取り上げて頂きました。
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