読売新聞のネット記事を見ていて、これはいい、と思ったものを見つけた。
以下、転載させて頂く。
※ ※ ※(転載開始)
痛くない!乳がん検査…微弱電波で立体画像、来年度中に治験目指す(2018年5月14日読売新聞)
微弱な電波を出す発信器で乳房を数回なでるだけで、乳がんを高い精度で発見できる新たな画像検査法を、神戸大などが開発した。
乳がん検診で使われるマンモグラフィー(乳房エックス線撮影)のような痛みはなく、鮮明な立体画像が得られるという。来年度中に臨床試験(治験)を始め、検診での普及を目指す。
電波は体内の組織に当たると反射するが、脂肪は通り抜ける。神戸大の木村建次郎教授(計測学)らは、乳房の大半が脂肪であることに着目。電波を当てて内部のがん組織ではね返った波形を解析し、瞬時に立体画像化できるようにした。
マンモグラフィーは乳房を板で挟んで撮影するため痛みを感じるほか、乳腺の密度が高い「高濃度乳房」の人では全体が白く写り、同様に白く写る異常を見つけにくかった。新検査法は痛みがなく、がんを明確に区別できる。当てる電波は携帯電話の1000分の1以下で、 被曝ひばくの心配もないのが利点だ。
木村教授らは高濃度乳房のがん患者ら約200人を対象に精度を検証。マンモグラフィーやエコー検査、組織の一部を採取する検査などの診断結果と90%以上一致し、これまで難しかった早期のがんも検出できた。
木村教授は「2021年頃には大手メーカーなどの協力を得て、医療機器として事業化したい」と話す。
戸崎光宏・相良病院付属ブレストセンター(鹿児島市)放射線科部長の話「高濃度乳房は女性の8割近くを占め、マンモグラフィーに代わる検査法は不可欠だ。薬物治療の効果判定などへの活用も期待できる」
(転載修了)※ ※ ※
マンモグラフィー検査は経験したことがある方ならばご存知だろうが、一言で言えば、痛い。それに尽きる。特に私のように胸が貧弱だと余計そうではないかと思う。胸の肉を集めて寄せて(寄せてあげる、ではない。念の為)、それを出来るだけ平らに潰すわけだから。
切る前から既にそんなにボリュームがないから、そもそも寄らないし引っ張られて大変、なのである。最初に受けた時に、よくもまあこんな検査を考えたものだ、といたく感心(立腹?)した。
特に初発の手術後、経過観察中の撮影時、ただでさえまだ疼く傷口の皮膚を引っ張られて、痛むわ涙は自然に溢れてくるわで、「お代官様、どうか勘弁してください、二度とごめんです。」と思った。
以来、職場の検診でもマンモグラフィは術後創が痛むので、とパスさせて頂き、痛みのない超音波だけでお茶を濁している。果たしてこれがよいのかどうかわからないけれど。
基本、がんの検査は痛みが伴うものが殆どだ。採血だって私にとっては今やすっかり日常茶飯事のことになったから平気の平左だけれど、それが採血なんて1年に1度、健康診断だけです、という人は腕に針を刺されるだけで嫌だろう。
CTも単純撮影だけならなんでもないけれど、がんとなれば造影剤を入れての撮影になる。造影剤用の針は太くてルートを取るのも痛い。もちろん血管がだめになれば、中心静脈ポートを入れるアンギオ室での簡単な手術も必要になる。
それが、痛くないのだ、という。数回なでるだけ、だという。これはもう大進歩。その上、もしもこの検査で薬物療法の効果まで測定できるとすれば、それはもうウエルカム以外の何物でもない。
2021年に事業化といえば本当にすぐのことだ。私自身がその恩恵を受けられるかどうかは別として、これから検査を受けなければならなくなった方たちにとっては本当に有難いことだろう。
もちろん必要以上に過剰な検査することはない。あくまで必要になった時に、ということだと思う。
必要な人が必要な時に必要最低限の検査をする。その検査は、痛みを伴わなくて被爆や外科的侵襲がある切開しての生検というような身体に与えるダメージがより少ないもの、これが理想なのではないか、と思う。
ああ、実に医学の進歩は目覚しい。
もちろん病気にならないのが一番だけれど、ますます希望が持てる時代になっていくのだと心を強くした記事だった。
以下、転載させて頂く。
※ ※ ※(転載開始)
痛くない!乳がん検査…微弱電波で立体画像、来年度中に治験目指す(2018年5月14日読売新聞)
微弱な電波を出す発信器で乳房を数回なでるだけで、乳がんを高い精度で発見できる新たな画像検査法を、神戸大などが開発した。
乳がん検診で使われるマンモグラフィー(乳房エックス線撮影)のような痛みはなく、鮮明な立体画像が得られるという。来年度中に臨床試験(治験)を始め、検診での普及を目指す。
電波は体内の組織に当たると反射するが、脂肪は通り抜ける。神戸大の木村建次郎教授(計測学)らは、乳房の大半が脂肪であることに着目。電波を当てて内部のがん組織ではね返った波形を解析し、瞬時に立体画像化できるようにした。
マンモグラフィーは乳房を板で挟んで撮影するため痛みを感じるほか、乳腺の密度が高い「高濃度乳房」の人では全体が白く写り、同様に白く写る異常を見つけにくかった。新検査法は痛みがなく、がんを明確に区別できる。当てる電波は携帯電話の1000分の1以下で、 被曝ひばくの心配もないのが利点だ。
木村教授らは高濃度乳房のがん患者ら約200人を対象に精度を検証。マンモグラフィーやエコー検査、組織の一部を採取する検査などの診断結果と90%以上一致し、これまで難しかった早期のがんも検出できた。
木村教授は「2021年頃には大手メーカーなどの協力を得て、医療機器として事業化したい」と話す。
戸崎光宏・相良病院付属ブレストセンター(鹿児島市)放射線科部長の話「高濃度乳房は女性の8割近くを占め、マンモグラフィーに代わる検査法は不可欠だ。薬物治療の効果判定などへの活用も期待できる」
(転載修了)※ ※ ※
マンモグラフィー検査は経験したことがある方ならばご存知だろうが、一言で言えば、痛い。それに尽きる。特に私のように胸が貧弱だと余計そうではないかと思う。胸の肉を集めて寄せて(寄せてあげる、ではない。念の為)、それを出来るだけ平らに潰すわけだから。
切る前から既にそんなにボリュームがないから、そもそも寄らないし引っ張られて大変、なのである。最初に受けた時に、よくもまあこんな検査を考えたものだ、といたく感心(立腹?)した。
特に初発の手術後、経過観察中の撮影時、ただでさえまだ疼く傷口の皮膚を引っ張られて、痛むわ涙は自然に溢れてくるわで、「お代官様、どうか勘弁してください、二度とごめんです。」と思った。
以来、職場の検診でもマンモグラフィは術後創が痛むので、とパスさせて頂き、痛みのない超音波だけでお茶を濁している。果たしてこれがよいのかどうかわからないけれど。
基本、がんの検査は痛みが伴うものが殆どだ。採血だって私にとっては今やすっかり日常茶飯事のことになったから平気の平左だけれど、それが採血なんて1年に1度、健康診断だけです、という人は腕に針を刺されるだけで嫌だろう。
CTも単純撮影だけならなんでもないけれど、がんとなれば造影剤を入れての撮影になる。造影剤用の針は太くてルートを取るのも痛い。もちろん血管がだめになれば、中心静脈ポートを入れるアンギオ室での簡単な手術も必要になる。
それが、痛くないのだ、という。数回なでるだけ、だという。これはもう大進歩。その上、もしもこの検査で薬物療法の効果まで測定できるとすれば、それはもうウエルカム以外の何物でもない。
2021年に事業化といえば本当にすぐのことだ。私自身がその恩恵を受けられるかどうかは別として、これから検査を受けなければならなくなった方たちにとっては本当に有難いことだろう。
もちろん必要以上に過剰な検査することはない。あくまで必要になった時に、ということだと思う。
必要な人が必要な時に必要最低限の検査をする。その検査は、痛みを伴わなくて被爆や外科的侵襲がある切開しての生検というような身体に与えるダメージがより少ないもの、これが理想なのではないか、と思う。
ああ、実に医学の進歩は目覚しい。
もちろん病気にならないのが一番だけれど、ますます希望が持てる時代になっていくのだと心を強くした記事だった。