昨夜はイメンドがデキサートに勝ったという印象だ。
ステロイドを体内に入れると、いつもステロイドハイの状況になってなかなか眠れず、目がギンギンになる。それがわりとすんなり眠りにつけたし、目覚ましをセットした30分前まで連続して眠れた感じ。
起きたときの感じでは先週より少し楽だ。火照りも少ない。ハーセプチンの副作用は疲れやすい程度で、殆ど感じないが、新しく始めたパージェタは、分子標的薬とはいえ、それなりに副作用もある。前回は好中球減少で1クール2回目のハラヴェン単剤投与が中止になったので、今回2クール2回目で初めてのハラヴェン単剤投与だ。3剤併用より少し身体への負荷が小さいのかもしれない。
ルーティンの瞑想ヨーガの後、朝食。味覚異常は既に昨日から出ており、リンゴクリームパンのクリームの味が何なのかわからなかった。紅茶は白桃のフレーバーティを夫が選んでくれたけれど、いつもは美味しくて好きな味なのに、こちらもイマイチわからない。リンゴ、キウイ、イチゴの酸っぱさだけは分かる。バナナのスムージーもイマイチだ。そんな感じでお腹に入れてから、イメンド80㎎とロキソニン、タケプロンを飲んで出勤。
午前中は割りと元気で、仕事もサクサク出来た。ああ、やっぱり最強吐き気止めイメンドにして頂けてよかった、としみじみ。
愛読している大津秀一先生のブログで、「吐き気でこれはやってはいけないこと」の記事をとても良いタイミングで拝読できた。そう、我慢することこそ、最もしてはいけないことなのである。「①我慢しない、②過少申告はなし。」を心がければ良い。先生が仰るとおり、これこそ抗がん剤副作用の吐き気対策の肝なのだと改めて思う。大津先生、アップトゥデートな記事をありがとうございました。
ここで、昨日の診察室で先生とのやり取りで有り難く思ったことを追記しておきたい。
「気持ち悪さが酷くて金曜日は早退して・・・」の後、間髪を入れず先生は「それはまずい。働けなくなると問題ですから!」と。「いえ、正直、前回の私の状況を見て、夫には『そんなに辛かったらもう無理しないで、仕事辞めてもいいんだから、貯金を取り崩して治療したっていいんだから・・・』と言われたのですが、これで仕事を辞めてしまったら、体調不良の時は間違いなく一日中パジャマで過ごして・・・ちょっと今はまだそんな生活は考えられなくて・・・」と言うと、先生が「いや、それは絶対良くない。精神衛生上!」と断言してくださった。
先生はまだまだ私が働き続けられるように支えてくださるおつもりなのだ、ということと解釈した。そう、まだまだ、だ。
こんなポンコツな私だけれど、頼りにしてくれている教職員、学生、院生がいる。有り難いことだと思う。だからこそ、まだ頑張れるならば細く長くしぶとく粘りたい。大丈夫、まだまだ、だ。
ということで、再来週の診察では「イメンドの処方、ありがとうございました。随分違いました。」と報告しよう。
今日は昼当番でお昼休みが1時間遅れた。空腹ではあるが、イメンドも加わって便秘。お腹の気持ち悪さと吐き気がちょっとだけ出てきた。
昼食は様子を見ながら、食べられないようならドンペリドンも追加しよう。先週の3剤投与でも翌日は便秘だったけれど、翌々日にはちょっと開通した。明朝もまたダメなら、マグラックスを飲もう。と大分前向きに考えられるようになった。これもイメンドのおかげで前回より精神状態が良いからだ。
結局ランチの前にはドンペリドンを飲んで、カフェラテとピクルス多め(妊婦さんよろしく酸っぱいものなら喉を通過する)のホットドッグを半分頂くことが出来た。先週はカフェラテだけで精一杯だったのに。
まず、長きにわたる治療経験を生かして出来る工夫をする。それでもダメな時には決して我慢しないで相談する。そうして少しずつ自分のペースを組み立てながら今回も乗り切っていこう。
勤務する大学では、今日は都心ホールで入学式。明日から通常授業開始だ。大学前の桜並木も南側はほぼ満開になった。新しく門出するニューフェイスたちを、明日は満開の桜が迎えてくれることだろう。また、賑やかな春がやって来た。
皆、頑張れ。