ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2019.4.8-9 週明けからの体調のことと、ある条件反射

2019-04-09 20:23:28 | 日記

 月曜日。
 土日の体調からはどうなることかと思った週明け。
 日曜日には少しまともに食事が摂れるようになって、お腹の調子も落ち着いたかな、とほっとした矢先、普通便からいきなり軟便を通り越して下痢になった。どうしてこうハイペースで変わるのだろう。消化器系のダメージもそれなりに大きいということか。

 朝食後、出勤の身支度をしていたら、ピンポンとチャイムが鳴った。こんなに早く一体何だろうと思ったら、お花のお届けだった。先月から曜日と配達担当者が変わったが、こんなに早いお届けとは。いつもは配達の方と直接お会い出来ないので、御代は別途ご用意していたのだけれど、慌てて受け取りとお支払いのために玄関へ。
 ふと、まだかつらをつけていないことに気付いて、失礼ながら手だけ出して用を済ませた。トホホ。失礼ですみません。

 カラー3本、ピンクのスプレーカーネーション3本、ブルーパフューム2本。爽やかな組み合わせだ。花言葉は「清純」、「素朴」、「くじけない心」。ブルーパフュームの色は大好きな色!そう、今週もくじけない心だ。

 やはりまだフラフラしている。気持ちがシッカとしない。身体の周りになんとなく霞がかかっている感じだ。
 出勤してすぐに新メンバーで恒例の会議。会議の後はそのまま院生のガイダンスへ。印刷物を両手に持って準備しながらちょっとヨロヨロする。体力が落ちている。あっという間に午前中が終わり、既に顎が出る。午後休みたい・・・と思ってしまう。
 また花冷えに戻ってしまった。寒い。お昼に暖かい麺を頂いて、少し人心地つく。午後もあれやこれやしているうちに定時になった。新しいメンバー、まだまだ事務室は落ち着かない。

 帰宅すると、歯医者を予約していた夫が一足先に帰って歯磨きをしていた。
 一度休んでしまうとまた動けないだろうと、送り出した後はそのまま食事の支度。思えば1週間ぶりに夕食の支度をしているのである。なんという体たらく。とはいえ、動けないのだから仕方ない。ポンコツでごめんなさい。
 夫が帰宅してから一緒に食事。ようやく普通の夕食だ。食べないと本当に身体がシャンとしないし疲れやすい。食べているもので身体が出来ていることを実感する。
 息子はネットのレシピを参考に、ご飯1合、卵4個の巨大オムライスに初挑戦だそう。頑張っている。

 火曜日。
 お天気は良いが、気温はちょっと低めだ。明日は通院日でない水曜日。貴重である。
 ハラヴェン2クール2回目投与後の体調を時系列でメモしておく。

 投与日当日(水) 各種吐き気止めのおかげで吐き気もなく、火照りも酷くなくわりと元気。
 投与翌日(木)  イメンドの効果で前回に比して午前中の吐き気が楽。一寸ぬか喜び。午後から吐き気が悪化。
 投与翌々日(金) イメンドを飲んでも朝から吐き気が緩和されず。出勤するもかなり辛い1日。食事が摂れない。
 投与4日目(土) 吐き気はだんだん軽快するも、終日だるさと眠さで終日臥床・篭城蟄居。
 投与5日目(日) 吐き気がほぼ落ち着く(アロキシの威力)。だるさは依然としてあるが、夕方辺りから少しずつ復調の兆し。
 投与6日目(月) 便秘からいきなり下痢、出勤するも午前中は何となくふらふらふわふわ。疲労度は大きいが、久しぶりに夕食の支度が可能に。
 投与7日目(火) 食欲が戻り、お腹の調子も緩めながら復調。ほぼほぼ普通の生活が可能に。

 こうしてみると、1週間のうち、それなりに元気な日は、治療当日と7日目の火曜日だけ。せめてあと1日増えないものかと願うのは贅沢か。治療当日は治療以外何も出来ないから、なしに等しい。3週間のうちの2週間はこのペースである。自覚症状としては復活していても、骨髄抑制が進行している休薬週に全ての予定を盛り込むのはちょっと無謀かもしれない。

 とはいえ、これはあくまでも私のケースである。
 このブログを長くお読み頂いておられる方は重々ご存知かと思うが、私は単純なのか、どの薬もかなり総花的にきつい副作用が出現する。だからハラヴェンがこんなに・・・と怖がる必要はないと思う。
 腫瘍内科医たる主治医をして「ハラヴェンがこんなにキツイ薬だとは知りませんでした。」と言わしめたのだから、先生もこれまでにこんなにヘロヘロになる患者を見たことがなかったのかもしれない。
 マーカーは1回の投与でぐんと下がったし、咳や痛みの症状も和らいでいる。副作用対策さえ上手く出来れば間違いなくいい薬だと思う。どうぞ、あまり怖がり過ぎないで、とお伝えしたい。

 今日の標題の後半、ある条件反射について、少し書いておきたい。
 次なる元号が「令和」に決まって早1週間が過ぎた。令和の英訳はbeautiful harmonyだそうだ。当初、令がcommandやorderと訳されていたため、そうではなくて、と政府が発表したという記事を読んだ。確かに令の意味のとり方によって全く受けるイメージが異なる。
 そして手話。花の蕾が開くように手を開くという。素敵な動きだと思う。本当の意味で美しく調和した花の蕾が開くような時代であってほしいと思う。平成の折り返し地点を過ぎて病を得、昭和・平成・令和と3代の世に生きられるとはとても思わなかった。
 
 話が逸れたが本題は、花が開く、花が咲く・・・、「花」という言葉に対する条件反射のことである。
 「花が咲く」のメロディがTVで流れるだけで涙腺が故障する。8年前からの色々な想いが知らない間に溢れて涙になる。誰が歌ってもどんな歌い方でも。それは私だけでなく、夫もそのようなのだ。照れ臭いので静かに涙を流していたら、夫もメガネを外して目の周りをぬぐっていた。「言わなかったけど、あなたもそうなんだ。」と。

 そして、もはやメロディだけではない。「花が咲く」という題名を聞いただけで涙が出る。こんな条件反射を夫婦でやっている。30年近くともに暮らすとメンタリティも似てくるということか。
コメント
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