ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2021.6.5 エンハーツ16クール目、さらに減量12回目投与後3日目のこと 籠城蟄居は続く

2021-06-05 22:49:53 | 日記

 高校時代の友人Aちゃんから先日LINEを頂いた。コロナ禍で同期会が開催出来ないため、幹事のメンバーたちがオンライン同窓会を企画してくれているとのこと。その準備段階として隔週でZoomミーテイングを開催中だけれど、良かったら出てみない?との連絡だった。
 そしてちょうど2週間前に、お誘いがかかって初の会があったのだけれど、折り悪く口内炎が痛み、不愉快そうな顔をしてPCの前に座っているのも申し訳ないので、ひとまず参加は諦めて、もし可能なら見逃し配信をお願いしたいとリクエストしていた。そのデータが昨夜届いた。

 拝見するのは体調が少し良くなってからにしようかとも思ったのだけれど、気になったので拝見した。毎回あらかじめスピーカーとテーマを決めてミーティングを行うという仕組みだそうで、今回は4月にコロナ感染し、夫婦揃ってホテル療養を経験したという方の体験談だった。
 これまでに延べ30人ほど参加しているというけれど、今回顔を出して画面に映っていたのは12名ほど。常連のメンバーが多かったようだけれど、NY、ロンドン、チューリッヒ等海外在住の懐かしい顔もあり、いやはや凄い時代になったものだと改めてしみじみ見入ってしまった。

 卒業から40年以上が絶ち、当然ながら皆それなりに齢を重ねている。女性軍は見紛うことはなかったけれど、男性軍の髪の毛の薄さも、あの痩せっぽちはどこへという感じの恰幅の良さも、この40年それぞれが色々な経験をして、まもなく定年というところまで頑張ってきたのだと思うと、なんだかとても愛おしく感じることが出来た。やっぱり今度体調が良くなったらちゃんと顔出しをして挨拶をしようと思った。

 その後、もう一本気になっていたYouTubeを視た。ライブ配信は1週間前。いつもお世話になっているオンコロさん主催の「がん医療セミナー ONCOLO Meets Cancer Experts (OMCE)2021」。講師はがん研有明病院 乳腺センター大野 真司 先生だ。患者によって異なる治療戦略についての講演に加え、質疑応答では以下のようなご質問にお答え頂く、という中にエンハーツの実際の治療効果もあったので興味があった。
 私のように長期間にわたり多数の治療歴がある患者たちの中でも、新薬エンハーツは1年以上効果がある人もいるというのが治験の結果だったが、実際に使えるようになってからまだ1年も経っていないので、これからその効果のほどがはっきりしてくるのだろう。
 HER2陽性は自分に直接かかわる話なのでそれ相応の勉強は続けているが、他のタイプの新薬等については大分勉強不足になっているので有意義な情報だった。

 というわけでPCの前でちょっと頑張ってしまった昨日の夜。疲れたので割と早めに休んだ。

 今朝は土曜日専用の目覚ましがなったけれど、そのままベッドでぐずぐずして朝ドラの復習の後、チコちゃんを見て、のろのろと起き出した。鏡を見たくないほど顔は浮腫んでいる。耳鳴り、立ち眩み、火照りも酷く、起きるとやっぱり気持ち悪さで滅入る。
 熱っぽさは感じるけれど実際には熱はないし、パルスオキシメーターの数値も正常。

 朝食の支度も夫にしてもらい、ヤクルト一口でナウゼリンを飲んでから、クリームパンをやっと1つ。クインシーメロン一切れ、ぶどう2粒をお腹に入れる。バナナスムージもグラス3分の1も飲めず。紅茶もマグカップ半分がやっと。

 昨朝で治療後2日間のデカドロン4㎎とイメンド80㎎が終了し、今朝からは胃薬タケプロン、整腸剤ミヤBM、痛み止めのコデインに吐き気止めカイトリル朝食後と、疲労止めエルカルチン2錠が毎食後に加わった。
 エルカルチンはこのところ匂いがとても気になるようになって辛い。昨夜も雨に濡れて夫が帰ってきたが、その匂いに汗の匂いが混じって結構辛かった。とにかく異常なほど鼻が利くのである。

 食後は勤務する大学が主催するZoom教養講座の視聴2回目である。今日の演者はロンドン・ビジネススクール教授のリンダ・グラットン氏。人材論、組織論の世界的権威としても知られ、2016年10月に出版された『ライフ・シフト』では、寿命100歳時代の生き方を示し、日本社会にも大きな影響を与え、日本政府の⼈⽣100年時代構想会議にも有識者として参加されている。産学連携を目的とした研究及び経営コンサルタント会社ホット・スポッツ・ムーブメントを創業し、多くのグローバル企業のコンサルタントも務め、これまでも世界中の企業や人々に向けて、「働き方の未来」についてのセミナーを行ってきた方。

 今回はQ&Aは講座の中で答えて頂く形だったので1時間ほどの視聴だった。
 コロナパンデミックで気づいたこと等について興味深く拝聴した。氏は55年生で私より6歳上。氏は「祖母が65歳になった時、自分が年老いたと感じると言っていた。けれど、まだまだ自分はそうは思わない。10年経ってもそうだと思う。」とこれからまだ数十年生きることを見据えて日々を送られている。
 これからはフルの教育、フルの就業、フルリタイアメントという3段階の人生でない、と仰っていたが、確かに健康長寿なら何でも出来る、改めてそれを実感した1時間だった。

 と、ちょっと頑張り過ぎてしまい、洗濯物を夫と一緒に干したらガス欠。ドラマを視ながらソファに一体化してウトウト。あっという間に夕方近くになった。夫は気づかないうちにお昼を済ませていたようだったので、お茶とロールケーキを用意して、私は薬を飲む方々先日来のスープ(今日はとうもろこしとさつまいも)を頂き、お茶とケーキは味見程度。

 夫が散歩方々CD屋さんに出かけるというので、横になったまま見送る。その間もダラダラとビデオを垂れ流しにしながらウトウト。
 遅い夕食には夫に冷やし中華を作ってもらったものの半分ほどしか頂けなかった。申し訳ない。洗濯物を畳み終えたら、急に胃痛に見舞われた。

 今夜は冒頭に書いた高校時代同期のZoomミーティングの2回目でもあった。某大学で研究者をしているスピーカーがコロナ禍の教育現場の話をしてくれるというものだったので、大学人の端くれとしては興味深いテーマだったのが、胃痛が酷くなり、また見逃し配信をお願いすることになってしまった。

 母にご機嫌伺いのDuo通話。初めて土曜日のデイサービスデビューだったけれど、慣れないメンバーで人疲れしたそうだ。月曜日にワクチン2回目の接種の予定なので、明日は一日体調を整えるという。デイサービスも希望を出していた月曜日に空きがでたそうで、後半からは希望が叶うようだ。ひとまず安心だ。

 治療3日後、いつものことながら、とにかくひたすらだるくて眠くて食欲不振。またしても籠城蟄居、一歩も外に出ない土曜日である。
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