昨日は5日ぶりの出勤で、昼当番。大車輪であれこれ処理し、勤務終了。帰宅後は超特急で夕飯の支度をしながら夫を待った。治療後10日間は通えなくなるヨガスタジオで、フレンドリーなK先生の最終クラスに出てから前泊だ。ぱっぱと夕食を済ませて、ヨガスタジオへ向かう。
今月は短縮45分のビギナーヨガクラスだ。呼吸を整えてから基本のポーズを丁寧に。20人弱の参加者で両隣りがいないのでゆったり。45分でも忙しなさを感じることなく充実したクラスだった。K先生のクラス運びは学ぶところが多い。
急いでシャワーを浴び、夫にお泊り道具を駅まで持ってきてもらう。ヨガウェアバッグ等と交換し、3回連続で温泉付きの病院最寄り駅前のホテルに向かった。
前回同様、乗換駅での接続がなんとか上手くいって(乗換駅は運動部の高校生で溢れていたので歩きづらかった。)最短の所要時間で到着した。遅い時間でもそこそこ電車は混んでいる。大学生と思しき若者たちがマスクはしているけれど、大声で喋っているのが気になる。
8階の角部屋ダブルルームにチェックイン。とりあえず荷物を片付け、お茶と青いヨーグルトを頂いてから、温泉浴場へ向かった。お一人先客がいて途中までは貸し切りではなかったけれど、後半は貸し切りに。
大きなお風呂で手足を伸ばせ気持ち良かった。部屋に戻って赤いドリンクヨーグルトを飲み、歯磨きをしてベッドに入った。日付が変わる頃にコテンと就寝。温泉+ヨガ効果である。
お手洗いにも起きることなく、目覚ましが鳴るまで熟睡した。身支度をして朝風呂へ。今朝は最初から最後まで正真正銘の貸し切りだった。
着替えと身支度を済ませてレストランに降りる。ビニール手袋をしてブッフェを頂く。有機野菜たっぷりの朝食は種類豊富なスープやジュース、焼きたてのクロワッサンやデニッシュ、フルーツヨーグルト等。今晩からはろくに食べられなくなるのでお皿に頂いた分は残さず完食した。
部屋に戻って母にDuo通話でご機嫌伺い。今日はWさんサロンを予約していて、庭の紫陽花を切って持っていくと言っていた。
朝の連続テレビ小説を視、チェックアウトして病院に向かった。今日は採血後、レントゲンの予約。それから腫瘍内科の診察のフルコースである。
今朝は曇天で突然の雨もあるようだ。昨日より気温は低めだという。
病院に到着し、若干並んで受付でIDカードを通す。受付表には60歳0か月とプリントされていて、ちょっとウッとなる。採血受付へ移動して、ピンク色の受付番号表を取る。電子掲示板を見ると、10数人待ちで待ち時間は12分。荷物整理をしながら自分の番号が出るのを待つと10分足らずで採血室に入れた。それから5分ほど。今日はベテランの技師Yさん。今月2回目はフル検査なので5本の採取だ。刺すときはちょっぴりチクリだったけれど、抜く時はちょっと痛んだ。
お礼を言って席を立ち、止血をしながらエスカレーターに乗って2階のレントゲン受付に移動。紙の受付番号を取って5分ほどで中廊下に移動した。今日は検査着に着替えないでいいようにレントゲン用のブラトップと無地のニット。入り口でその旨告げると、着替え室を通り越して直接レントゲン撮影室に通された。荷物は籠に置き、そのまま機械の前に立つ。長く通っているがこれは初めてのパターン。正面と側面の2枚を撮影し、あっという間に終了。
御礼を言って再びエスカレーターで1階に降りて腫瘍内科へ移動した。若干並んで受付。新しく発行してもらったIDカードが上手く読み込めず、行方不明で出てきた古いIDカードをお財布に入れていたので、それを渡すとこちらは問題なかった。
いつものように問診票の追加を頂く。今回も息切れ以外全て「ない」に〇をして、息切れ「ある」の前に“たまに”を追加した。
今日のお供は先日の三浦しをんさんの「ののはな通信」(角川文庫)の途中から。昭和59年から2011年までの往復書簡のみの大作である。
採血から1時間ほど経過したところで血圧測定。96-59、脈拍が86。まあ、こんなものである。
中待合いへどうぞ、に番号が出たのはそれから30分ほど経ってから。中待合いで読書を続けていると、15分ほどで前の方(よくお顔を見かける80代の男性だが、少し痩せた感じで、今日は息子さんと思しき方が付き添いに来ていた。)が退室され、ほどなくして先生が診察室からお顔を出して、「おはようございます。」と仰った。病院チェックインから先生のお顔を拝見するまでに2時間ほど。
「おはようございます。よろしくお願いします。」とご挨拶をすると、「今日は研修生が同席させてもらいます。」と先生。奥に座っていた男性のI先生が挨拶される。こちらも「よろしくお願いします。」と言っていつものように荷物を籠に、自分の体調管理ノートやエンハーツダイアリー等を出して席に着いた。
「さて、また同じパターンでしたかね・・・。」と訊かれ、「はい、当日の夜からなんとなく気持ち悪くなり、あとはほぼ寝た切りの土日を経て翌週水曜日くらいまでは身体がまとまらない感じで辛くて、云々かんぬん」と報告。喉の辺りに張り付くような苦しさがあったこともお話しする。診察室での検温は6度7分。
PCには3週間前と今日のレントゲンの写真が並んでいる。右肺の腫瘍、ポートの部分はポートが邪魔をしてよくわからない。左肺の腫瘍はちょっと幅が出てきたようにも見える。レントゲン画像だけではすぐに判断できないが、CTは先月撮ったばかりなのでまた来月も、というわけにはいかない。結局、来月もレントゲンとなったが、3週間毎に毎回のレントゲン撮影になるので予約を入れるかどうかも大分迷っておられた。
採血結果が出ている。好中球は今日も1,200あり、白血球は3,300。問題なしだ。腫瘍マーカーは前回より1割ほどの微増だが、まだ1桁を維持しており、十分正常範囲内である。グラフにしてみると、上がったり下がったりの範囲内かと仰る。
ここでコロナワクチン接種について報告方々ご相談。
来月7日(水)に初回予約を入れたが、居住する市では2回目は初回接種日以降にしか予約が取れないので、初回の3週間後に予約するのはおそらく難しく、治療のスケジュールを考えると6週間後になってしまうかもしれない。
職場では7月末に職域接種を開始予定だが、詳細は未定。ワクチンはモデルナ製になるので、2回目をそこで受けるわけにもいかない。そもそもファイザー製を希望しているので、市の集団接種をお願いしたいと思っています、と。
すると、先生は、もし7月末に予約がとれなかったら、8月初めにして4日の治療を11日にずらしてよい、と仰る。そうなると、この後のスケジュールも全て1週間ずつずれるので、ちょっと・・・なのだけれど、まあ今考えても仕方ないことは仕方ない。
ただ治療を4週間空けて良いというお墨付きが出たので、選択肢は増えたと言える。そして、もし2回目のワクチン接種が日曜日の予約(治療の3日前)しか摂れず、接種後に熱が出たら翌週治療が出来ないのではないか、という質問については、副反応は2日後までで収まる筈だし、もしそうでもロキソニンを飲んで抑えれば大丈夫とのこと。これも安心した。
いずれにしても自覚症状が酷くなっているわけでもないので、エンハーツが効いていることは間違いないわけだ。とはいえ、エンハーツは出来ればカドサイラ同様30クールくらいは続けたかった(現役でいられる年度末まで続ける。)が、それは体力的に無理だと思う、とのこと。これも踏ん切りがついた。
エンハーツの次の一手については、ウィークリータキソールを年度内に始める(仕事をしながら毎週通院をする)のが厳しければ、タキソテールでもいい、とのこと。けれど、タキソテールは私自身のトラウマが酷い。また緊急入院では困る。
先生はそれもお見通しで、タキソテールは減量してスタートすればよいし、ジーラスタもあるから、白血球が下がったら翌日1回だけ注射に来ればずっと大丈夫だ、と仰る。
そう、2012年、EC投与時は仕事をしながら3日連続でグランを打ちに行かなければならなかった。白血球が低くただでさえヨレヨレの体調で、初日は早退して夕方ギリギリに打ち、ホテルに一泊して翌日2日目は朝一番に打ってから午後から仕事に出、3日目はまた早退して夕方に打ちに行くということを繰り返し、職場ではなんとなく肩身が狭く、片道1時間半弱の病院往復を3日連続した挙句、ヨレヨレのヘロヘロになり、4クールで打ち止めになったのだった。
うーん、出来ればハーセプチン+ホルモン剤でお休み出来るといいのだけれど・・・。いずれにせよ、少なくとも来月まではエンハーツを続けることになった。
先生が仰るには「○○さんはHER2の依存度が高いので、基本はハーセプチン+αの治療ですね。ドセタキセル(タキソテール)を減量でスタートかなあ。」だそうだ。嗚呼。来月の下旬に美容院を予約して、連休明けにはかつらを外したいと思っていた。けれど、タキソテールかタキソールかはさておき、タキサン系スタートがいつになるかわからないけれど、5回目の完全脱毛も目前ということか。しゅん。
さらにはタキソテールであれタキソールであれ単独投与ではない。+ハーセプチンとパージェタの三剤投与だから下痢もセットで付いてくるわけである。ますますしゅん。
薬の処方は普段どおりの飲み薬一式。次回はフル採血とレントゲンの予約が入った。
お礼を言って、診察室を出て、化学療法室へ。お一人だけ先着がいらして、すぐにベッドの方に呼ばれていた。予約表等が入ったファイルをクリアボックスに入れると、Krさんからイメンド125mgが届く。ふとラックの上に我が家と同じ日めくりカレンダーが置いてあるのを見つけた。
Krさんは勤務する大学の化学療法認定看護師コースの卒業生。「我が家にもありますよ。」と言うと、これを作成した教員から贈られてきたとのことだった。
因みに、日めくりカレンダーの今日の言葉は「『楽しく過ごすように』と言われても痛いものは痛い」。それに付随するコメントは「『楽しく』と言う方は簡単かもしれませんが、だったらこの痛みをなんとかしてほしい。やっぱり痛みは辛いです」とのこと。
確かに痛みは人格を変える。今私が、治療後の副作用でへばっていても、痛みがないからなんとか頑張れているのだと思う。エンハーツを始める前は痛みも咳も息切れもかなり辛かったのだから。
まずはイメンドを飲んで、お手洗いを済ませる。看護助手さんから声がかかり、一番お気に入りの窓側奥のリクライニングシートに案内して頂いた。夫やお友達にLINEで状況報告。
それから10分ほどすると、珍しい苗字のSさんが針刺しに見えた。ちょっと痛み、本当はあまり嬉しくない(剥がすときに粘着力が強くて痛いし、赤く腫れるので慣れた看護師さんには避けてもらっている)シートタイプの固定をされてしまった。更に襟ぐりが広く空いていないニットだったので貼りにくかったようで、動かすたびに針が動いてチリチリした。
30分ほどして久しぶりにOkさんが薬を持っていらっしゃる。ついついあれこれお喋りしてしまう。ワクチンの話、オリンピックの話、今後の治療について等々。
まずは吐き気止めアロキシとデキサートのミックスからスタート。順調にエンハーツに移行して、急激に眠くなる。本がなかなか進まない。諦めてちょっと寝てしまった。
ブドウ糖、生食でおしまい。最後はMさんの抜針。シートを剥がすのが大変で痛んだ。今日は「それはちょっと・・・」と言う暇もなく貼られてしまったので残念。抜針はそれほどの衝撃はなく良かった。終了時の血圧測定もMさんで99-58、脈拍は64。
管が外れ、お手洗いを済ませて無事終了。受付表を腫瘍内科受付に出してから処方箋のデータをFAXで薬局に送るテーブルまで移動し、10分ほど待ってお支払い。カードで11万強。
外に出ると、曇天だが、雨は落ちてきていない。日傘を差して薬局へ。2人ほど待っている。FAXは無事に届いていたようだ。
今日は有難いことに割と早く呼ばれた。久しぶりに物静かなKさん。前回と全く同じ処方だったので、特に質問もなく、9,000円強をカード支払い。今日の病院と薬局の滞在時間は合計で5時間半ほど。
朝しっかり頂いたし、それほど空腹でもなかったので乗換駅まで戻ってランチを摂ることにした。上手い具合に快速に乗れた。まだ混雑しておらず、席も確保出来た。ずっと持ち歩いていた吉見俊哉さんの「大学は何処へ 未来への設計」(岩波新書)を読み始めたけれど、眠くてちっとも進まなかった。トホホ。
乗換駅に降りると、空が真っ暗になっていた。一雨来るなという感じ。紅茶専門店でランチ。メニューが少し変わっていた。隣には3世代の女性一組。病院帰りのお姑さんと思しき高齢女性は鼻マスク。付き添いと思しきお嫁さんと孫はずっとマスクをしていたけれど、お姑さんは耳が遠いのだろう、声が大きくて気になってしまい、なかなか本が読めずに諦めた。外に出ると、雨は止んでいたが、路面はびっしょり濡れていた。ちょうど雨宿りが出来たようでラッキーだった。
最寄り駅からはタクシーに頼らず歩いて帰宅出来たが、十分明るいうちに帰宅が出来た。
生協のお届け品を取り込み、収納。薬やら何やらの片付けも終わって新聞を読み始めたら夫が帰宅した。
朝も昼もしっかり頂いたので、空腹は感じない。ずっと一緒に視ていたドラマの最終回を視てから、夫には生協で届いた稲荷寿司と冷やしきつねうどんを摂ってもらう。私はお助けの冷やし中華にしたが、結局麺は半分も食べられなかった。食後のピンクグレープフルーツが美味しかった。投与後の夜からは、お腹がぐるんぐるんを始める。
息子は来月5日、職場でワクチン接種の1回目だという。有難いことである。
明日はとりあえず会議がない予定。無事乗り切りたいと思う。
今月は短縮45分のビギナーヨガクラスだ。呼吸を整えてから基本のポーズを丁寧に。20人弱の参加者で両隣りがいないのでゆったり。45分でも忙しなさを感じることなく充実したクラスだった。K先生のクラス運びは学ぶところが多い。
急いでシャワーを浴び、夫にお泊り道具を駅まで持ってきてもらう。ヨガウェアバッグ等と交換し、3回連続で温泉付きの病院最寄り駅前のホテルに向かった。
前回同様、乗換駅での接続がなんとか上手くいって(乗換駅は運動部の高校生で溢れていたので歩きづらかった。)最短の所要時間で到着した。遅い時間でもそこそこ電車は混んでいる。大学生と思しき若者たちがマスクはしているけれど、大声で喋っているのが気になる。
8階の角部屋ダブルルームにチェックイン。とりあえず荷物を片付け、お茶と青いヨーグルトを頂いてから、温泉浴場へ向かった。お一人先客がいて途中までは貸し切りではなかったけれど、後半は貸し切りに。
大きなお風呂で手足を伸ばせ気持ち良かった。部屋に戻って赤いドリンクヨーグルトを飲み、歯磨きをしてベッドに入った。日付が変わる頃にコテンと就寝。温泉+ヨガ効果である。
お手洗いにも起きることなく、目覚ましが鳴るまで熟睡した。身支度をして朝風呂へ。今朝は最初から最後まで正真正銘の貸し切りだった。
着替えと身支度を済ませてレストランに降りる。ビニール手袋をしてブッフェを頂く。有機野菜たっぷりの朝食は種類豊富なスープやジュース、焼きたてのクロワッサンやデニッシュ、フルーツヨーグルト等。今晩からはろくに食べられなくなるのでお皿に頂いた分は残さず完食した。
部屋に戻って母にDuo通話でご機嫌伺い。今日はWさんサロンを予約していて、庭の紫陽花を切って持っていくと言っていた。
朝の連続テレビ小説を視、チェックアウトして病院に向かった。今日は採血後、レントゲンの予約。それから腫瘍内科の診察のフルコースである。
今朝は曇天で突然の雨もあるようだ。昨日より気温は低めだという。
病院に到着し、若干並んで受付でIDカードを通す。受付表には60歳0か月とプリントされていて、ちょっとウッとなる。採血受付へ移動して、ピンク色の受付番号表を取る。電子掲示板を見ると、10数人待ちで待ち時間は12分。荷物整理をしながら自分の番号が出るのを待つと10分足らずで採血室に入れた。それから5分ほど。今日はベテランの技師Yさん。今月2回目はフル検査なので5本の採取だ。刺すときはちょっぴりチクリだったけれど、抜く時はちょっと痛んだ。
お礼を言って席を立ち、止血をしながらエスカレーターに乗って2階のレントゲン受付に移動。紙の受付番号を取って5分ほどで中廊下に移動した。今日は検査着に着替えないでいいようにレントゲン用のブラトップと無地のニット。入り口でその旨告げると、着替え室を通り越して直接レントゲン撮影室に通された。荷物は籠に置き、そのまま機械の前に立つ。長く通っているがこれは初めてのパターン。正面と側面の2枚を撮影し、あっという間に終了。
御礼を言って再びエスカレーターで1階に降りて腫瘍内科へ移動した。若干並んで受付。新しく発行してもらったIDカードが上手く読み込めず、行方不明で出てきた古いIDカードをお財布に入れていたので、それを渡すとこちらは問題なかった。
いつものように問診票の追加を頂く。今回も息切れ以外全て「ない」に〇をして、息切れ「ある」の前に“たまに”を追加した。
今日のお供は先日の三浦しをんさんの「ののはな通信」(角川文庫)の途中から。昭和59年から2011年までの往復書簡のみの大作である。
採血から1時間ほど経過したところで血圧測定。96-59、脈拍が86。まあ、こんなものである。
中待合いへどうぞ、に番号が出たのはそれから30分ほど経ってから。中待合いで読書を続けていると、15分ほどで前の方(よくお顔を見かける80代の男性だが、少し痩せた感じで、今日は息子さんと思しき方が付き添いに来ていた。)が退室され、ほどなくして先生が診察室からお顔を出して、「おはようございます。」と仰った。病院チェックインから先生のお顔を拝見するまでに2時間ほど。
「おはようございます。よろしくお願いします。」とご挨拶をすると、「今日は研修生が同席させてもらいます。」と先生。奥に座っていた男性のI先生が挨拶される。こちらも「よろしくお願いします。」と言っていつものように荷物を籠に、自分の体調管理ノートやエンハーツダイアリー等を出して席に着いた。
「さて、また同じパターンでしたかね・・・。」と訊かれ、「はい、当日の夜からなんとなく気持ち悪くなり、あとはほぼ寝た切りの土日を経て翌週水曜日くらいまでは身体がまとまらない感じで辛くて、云々かんぬん」と報告。喉の辺りに張り付くような苦しさがあったこともお話しする。診察室での検温は6度7分。
PCには3週間前と今日のレントゲンの写真が並んでいる。右肺の腫瘍、ポートの部分はポートが邪魔をしてよくわからない。左肺の腫瘍はちょっと幅が出てきたようにも見える。レントゲン画像だけではすぐに判断できないが、CTは先月撮ったばかりなのでまた来月も、というわけにはいかない。結局、来月もレントゲンとなったが、3週間毎に毎回のレントゲン撮影になるので予約を入れるかどうかも大分迷っておられた。
採血結果が出ている。好中球は今日も1,200あり、白血球は3,300。問題なしだ。腫瘍マーカーは前回より1割ほどの微増だが、まだ1桁を維持しており、十分正常範囲内である。グラフにしてみると、上がったり下がったりの範囲内かと仰る。
ここでコロナワクチン接種について報告方々ご相談。
来月7日(水)に初回予約を入れたが、居住する市では2回目は初回接種日以降にしか予約が取れないので、初回の3週間後に予約するのはおそらく難しく、治療のスケジュールを考えると6週間後になってしまうかもしれない。
職場では7月末に職域接種を開始予定だが、詳細は未定。ワクチンはモデルナ製になるので、2回目をそこで受けるわけにもいかない。そもそもファイザー製を希望しているので、市の集団接種をお願いしたいと思っています、と。
すると、先生は、もし7月末に予約がとれなかったら、8月初めにして4日の治療を11日にずらしてよい、と仰る。そうなると、この後のスケジュールも全て1週間ずつずれるので、ちょっと・・・なのだけれど、まあ今考えても仕方ないことは仕方ない。
ただ治療を4週間空けて良いというお墨付きが出たので、選択肢は増えたと言える。そして、もし2回目のワクチン接種が日曜日の予約(治療の3日前)しか摂れず、接種後に熱が出たら翌週治療が出来ないのではないか、という質問については、副反応は2日後までで収まる筈だし、もしそうでもロキソニンを飲んで抑えれば大丈夫とのこと。これも安心した。
いずれにしても自覚症状が酷くなっているわけでもないので、エンハーツが効いていることは間違いないわけだ。とはいえ、エンハーツは出来ればカドサイラ同様30クールくらいは続けたかった(現役でいられる年度末まで続ける。)が、それは体力的に無理だと思う、とのこと。これも踏ん切りがついた。
エンハーツの次の一手については、ウィークリータキソールを年度内に始める(仕事をしながら毎週通院をする)のが厳しければ、タキソテールでもいい、とのこと。けれど、タキソテールは私自身のトラウマが酷い。また緊急入院では困る。
先生はそれもお見通しで、タキソテールは減量してスタートすればよいし、ジーラスタもあるから、白血球が下がったら翌日1回だけ注射に来ればずっと大丈夫だ、と仰る。
そう、2012年、EC投与時は仕事をしながら3日連続でグランを打ちに行かなければならなかった。白血球が低くただでさえヨレヨレの体調で、初日は早退して夕方ギリギリに打ち、ホテルに一泊して翌日2日目は朝一番に打ってから午後から仕事に出、3日目はまた早退して夕方に打ちに行くということを繰り返し、職場ではなんとなく肩身が狭く、片道1時間半弱の病院往復を3日連続した挙句、ヨレヨレのヘロヘロになり、4クールで打ち止めになったのだった。
うーん、出来ればハーセプチン+ホルモン剤でお休み出来るといいのだけれど・・・。いずれにせよ、少なくとも来月まではエンハーツを続けることになった。
先生が仰るには「○○さんはHER2の依存度が高いので、基本はハーセプチン+αの治療ですね。ドセタキセル(タキソテール)を減量でスタートかなあ。」だそうだ。嗚呼。来月の下旬に美容院を予約して、連休明けにはかつらを外したいと思っていた。けれど、タキソテールかタキソールかはさておき、タキサン系スタートがいつになるかわからないけれど、5回目の完全脱毛も目前ということか。しゅん。
さらにはタキソテールであれタキソールであれ単独投与ではない。+ハーセプチンとパージェタの三剤投与だから下痢もセットで付いてくるわけである。ますますしゅん。
薬の処方は普段どおりの飲み薬一式。次回はフル採血とレントゲンの予約が入った。
お礼を言って、診察室を出て、化学療法室へ。お一人だけ先着がいらして、すぐにベッドの方に呼ばれていた。予約表等が入ったファイルをクリアボックスに入れると、Krさんからイメンド125mgが届く。ふとラックの上に我が家と同じ日めくりカレンダーが置いてあるのを見つけた。
Krさんは勤務する大学の化学療法認定看護師コースの卒業生。「我が家にもありますよ。」と言うと、これを作成した教員から贈られてきたとのことだった。
因みに、日めくりカレンダーの今日の言葉は「『楽しく過ごすように』と言われても痛いものは痛い」。それに付随するコメントは「『楽しく』と言う方は簡単かもしれませんが、だったらこの痛みをなんとかしてほしい。やっぱり痛みは辛いです」とのこと。
確かに痛みは人格を変える。今私が、治療後の副作用でへばっていても、痛みがないからなんとか頑張れているのだと思う。エンハーツを始める前は痛みも咳も息切れもかなり辛かったのだから。
まずはイメンドを飲んで、お手洗いを済ませる。看護助手さんから声がかかり、一番お気に入りの窓側奥のリクライニングシートに案内して頂いた。夫やお友達にLINEで状況報告。
それから10分ほどすると、珍しい苗字のSさんが針刺しに見えた。ちょっと痛み、本当はあまり嬉しくない(剥がすときに粘着力が強くて痛いし、赤く腫れるので慣れた看護師さんには避けてもらっている)シートタイプの固定をされてしまった。更に襟ぐりが広く空いていないニットだったので貼りにくかったようで、動かすたびに針が動いてチリチリした。
30分ほどして久しぶりにOkさんが薬を持っていらっしゃる。ついついあれこれお喋りしてしまう。ワクチンの話、オリンピックの話、今後の治療について等々。
まずは吐き気止めアロキシとデキサートのミックスからスタート。順調にエンハーツに移行して、急激に眠くなる。本がなかなか進まない。諦めてちょっと寝てしまった。
ブドウ糖、生食でおしまい。最後はMさんの抜針。シートを剥がすのが大変で痛んだ。今日は「それはちょっと・・・」と言う暇もなく貼られてしまったので残念。抜針はそれほどの衝撃はなく良かった。終了時の血圧測定もMさんで99-58、脈拍は64。
管が外れ、お手洗いを済ませて無事終了。受付表を腫瘍内科受付に出してから処方箋のデータをFAXで薬局に送るテーブルまで移動し、10分ほど待ってお支払い。カードで11万強。
外に出ると、曇天だが、雨は落ちてきていない。日傘を差して薬局へ。2人ほど待っている。FAXは無事に届いていたようだ。
今日は有難いことに割と早く呼ばれた。久しぶりに物静かなKさん。前回と全く同じ処方だったので、特に質問もなく、9,000円強をカード支払い。今日の病院と薬局の滞在時間は合計で5時間半ほど。
朝しっかり頂いたし、それほど空腹でもなかったので乗換駅まで戻ってランチを摂ることにした。上手い具合に快速に乗れた。まだ混雑しておらず、席も確保出来た。ずっと持ち歩いていた吉見俊哉さんの「大学は何処へ 未来への設計」(岩波新書)を読み始めたけれど、眠くてちっとも進まなかった。トホホ。
乗換駅に降りると、空が真っ暗になっていた。一雨来るなという感じ。紅茶専門店でランチ。メニューが少し変わっていた。隣には3世代の女性一組。病院帰りのお姑さんと思しき高齢女性は鼻マスク。付き添いと思しきお嫁さんと孫はずっとマスクをしていたけれど、お姑さんは耳が遠いのだろう、声が大きくて気になってしまい、なかなか本が読めずに諦めた。外に出ると、雨は止んでいたが、路面はびっしょり濡れていた。ちょうど雨宿りが出来たようでラッキーだった。
最寄り駅からはタクシーに頼らず歩いて帰宅出来たが、十分明るいうちに帰宅が出来た。
生協のお届け品を取り込み、収納。薬やら何やらの片付けも終わって新聞を読み始めたら夫が帰宅した。
朝も昼もしっかり頂いたので、空腹は感じない。ずっと一緒に視ていたドラマの最終回を視てから、夫には生協で届いた稲荷寿司と冷やしきつねうどんを摂ってもらう。私はお助けの冷やし中華にしたが、結局麺は半分も食べられなかった。食後のピンクグレープフルーツが美味しかった。投与後の夜からは、お腹がぐるんぐるんを始める。
息子は来月5日、職場でワクチン接種の1回目だという。有難いことである。
明日はとりあえず会議がない予定。無事乗り切りたいと思う。