ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2025.2.5エスワン4クール8日目のこと 洗濯後は夫付き添い 今日も一日がかり

2025-02-05 23:01:07 | 日記

 昨夜もブログアップ後、早めに入浴して諸々のケアを終え、日付が変わらないうちになんとかベッドに入った。
 今朝は平日仕様のアラームを若干遅らせ、ベッドの中でBS朝ドラを視てからリビングへ。夫も起きている。洗濯機を廻す。いいお天気だが、寒い。東京は晴れているが全国的に雪マークが多い。


 今日は夫の検査結果と治療方針を聞くため、がんセンターに付き添いだ。
 先生が遠方からの受診だから、と朝ではなく午後一番の予約を取ってくださったが、昼抜きで行くわけにもいかないので、逆算して予約時間の3時間ちょっと前に家を出る。
 今日は前回とは違うルートの方が乗り換えが楽というのでその経路で行く。乗ったことのない経路なので、新鮮でちょっと遠足気分なのは私だけか。夫はやはり色々緊張しているだろうと思うので、私はどんと構えていないと、である。


 車内のお供は角田光代さんの「晴れの日散歩」(新潮文庫)。
 帯には「丁寧な暮らしじゃなくてもいい。さぼっても。やる気が出なくても、全部受け止めてくれるやさしいエッセイ」ということで何と私向き!、と手に取った。
 あとがきによると料理雑誌「オレンジページ」に2006年から連載したエッセイをまとめた4冊目だそう。料理は苦手だし母からもろくに習ったこともなく、好きではないと公言する私が何ら言えるわけでもないが、楽しく読み進めた。


 病院最寄り駅の駅ビル内フードコートでアツアツの野菜たっぷりタンメンをお腹に入れて、病院シャトルバスを待つ。10分前にトップで並んだが5分前には長い列が出来た。それでも前回、朝の便が補助席を全部使ったのに比べれば空いていた。

 予約時間5分以上前に余裕で到着し、再診受付の後、保険証確認を済ませて2階の外来診察室前へ。前回と同じ診察室だ。前回4時間待ちだったが、今日は前にお一人いらしただけで、殆ど待たずに呼んで頂けた。


 検査の結果は予想通りで、手術適用ではなく、筋肉注射と分子標的薬の内服の、ダブルでの治療がとても良い効果が出ているというのが最近分かったそうで、その治療法になった。
 また出直すのは大変だから、1時間半くらい待つことにはなるけれど、と採血・検査の後、注射をして頂けることになった。飲み薬は明日からスタートだ。
 再び1階に降りて採血室へ。こちらも殆ど待たずに無事終了し、2階の待合室へ戻った。採血結果が出るのは早くて1時間はかかるので、これからは静かに待つほかない。

 前回、私の主治医に予想される薬を参考までに聞いていたが、飲み薬はドンピシャだった。今日も「こいつ何言ってんの、馬鹿じゃないの」と言われることを覚悟して、今の自分の病状をお伝えして、来月トルコ旅行を予定しているのですが、と言ったところ、ご主人は全く問題なし、かえって奥さんの方が(心配・・・)というお応えだった。やった!


 後は私が体力をつけていけばよい。夫のジム通いもむしろ奨励して頂き、ジム渋りの夫には良かったと思う。とにかくこれから続く治療は体力勝負だ。口内炎が副作用で出る可能性が大なので、1日4回のうがい薬が処方された。
 結局、2時間近く待って再び診察室に入り、採血で問題がないので、処置室で注射してから帰ってくださいと言われ、体重を聞かれていた。処置室から出てきた夫は腕ではなく私がかつて受けたように左の腰(お尻?)に120ミリの注射だったそう。次回は右側だそう。2回も針を刺されてお疲れ様である。

 この後会計、薬局をめぐって今日も最終シャトルバスで帰るのかなと覚悟する。会計ではかなり時間もかかり、注射の値段にも驚きつつ一番近い門前薬局に移動する。院内処方でうがい薬が出た事の確認の後、飲み薬のお支払い。これまた一錠がびっくりするほど高額だ。いやはや、私より今度は夫が高額医療費対象である。
 病院に戻ってシャトルバスに乗ろうと歩き出すと、薬局の方が駅まで送りますとのこと。有難く2人のみの貸し切りミニバスで病院のシャトルバスに乗るより10分早く最寄り駅に到着出来た。有難かった。
 すっかり疲れて喉もカラカラでカフェで焼き菓子とレモンティを頂く。夫は冷たい黒糖キャラメルラテなどを飲んでいて、見ているだけで寒い。

 帰りはまた別ルートが早そうだということで、空いていそうな路線で帰ることに。おかげで2人とも席を確保出来て、読書が出来た。夫は「今日はやけに先輩風を吹かせるね」とちょっと不満のようだったが、それは再発治療17年も先輩なのだし、付き添いで付いて行きただ無言でいるよりは気になったことが聞けたので役に立ったつもりである。
 とりあえず次回は副作用確認のため2週間後に診察だが、落ち着けば4週間に1度筋肉注射だけの通院で済む。副作用が少しでも軽くありますように、と願うほかない。
 乗換駅でお使い物と明日の朝の夫のパンを買ってからファミレスで夕食を摂る。私は大人のお子様ランチを、夫は明太もつ鍋をチョイスして温まった。
 ちょうど母に定期便をする時間だったので、手短に連絡。母も夫の様子を心配していたので、検査結果が判り、今日は注射をして薬をもらってきたことを報告。明日はデイサービスだからね、とのことで通話を切った。

 帰宅したのは朝、家を出てから10時間ちょっと経過した時間。生協のお届けの日だったので、疲れた体に鞭打ってピストン輸送をして収納を済ませる。さらに干していた洗濯物を取り入れて、冷たくはなっていたが乾いていたので畳んで収納。
 さすがに夫は草臥れたと見えてリビングでお夕寝。私はあれこれ片付けてMSコンチンとタリージェを飲み、こうしてブログを書いている。

 昨日、やけにがんの記事が多いなと思いながら新聞を読んだが、世界キャンサーデーだったのだ。期せずして夫も希少がん患者の仲間入りをしてしまったが、治療は日進月歩。新しい治療をすぐにやって頂けるがんセンターを紹介して頂けて本当に良かった。
 私も夫の状況が落ち着く迄はしっかり生き延びなくては、そしてまずは5年越しのトルコ旅行に行きたいと思う。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする