ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2018.5.20 今日もトリプルヘッダー

2018-05-20 21:02:26 | 日記
 昨日は昼食がフレンチで重かったので、夕食は食べ過ぎに気を付けて軽く済ませたつもりだった。ブログを書いて、さてちょっと撮り溜めたドラマでも見よう、とリビングで腰を下ろしてほどなくしていきなり腹痛。差し込むような痛みで腸の蠕動運動が凄い。お手洗いに駆け込んでからずっと出られない。みるみるうちに水様便になって、その後も何度お手洗いを往復したことか。脂汗は出るし、これはもう致し方ないということで、小児用ロペミンの助けを借りることに。ああ、何度痛い目に遭ってもついつい美味しいものを食べ過ぎてしまう。
 小一時間経ってようやく落ち着き、早々に入浴してお腹を温めて早めに休んだ。

 夜中には起きることなくほっとした。明け方になってお手洗いに起きたけれど、無事。では、と二度寝する。夫は、明け方私と殆ど同時にお手洗いに起きて、そのまま眠れずリビングに移動した模様。それだからか、日中は眠くて眠くて、と昼食後もウトウトしていた。

 今日は月1度のWさんサロンでお楽しみマッサージの日である。朝食を済ませ、夕食のサイドメニューのみ下ごしらえして家を出た。青空のいいお天気。風も適度にあってカラリとして快適な風薫る季節だ。
 予定通りの電車に乗ってサロンに到着。昨日ようやく皮膚科を卒業したので、今日はオプションでアロマフットマッサージもお願いする。息子の就活やら自分の体調やらの話をしながら、ゴッドハンドに身を委ねてお休み。久しぶりのフットマッサージは心地よく、足も指も浮腫みが取れてすっかり細くなった気分。施術後はハーブティを頂き、来月以降の予約をしてサロンを後にした。

 そして夫、息子、母とサロン近くのレストランで合流。息子はちゃっかり母からお小遣いをゲットし、私は先日GWの旅先で買い求めたお土産を渡す。母は先日作ったばかりの遠近両用メガネをかけてきた。本人曰く「婆臭くて、眼鏡をかけたことがないから慣れなくて」というけれど、なかなかどうして、レンズには淡いピンクの色を入れてそこそこ似合っていた。けれど、まあこの歳まで眼鏡をかけたことがないというから、まあ幸せではないか。

 私は昨夜の下痢が一旦落ち着いたとはいえ、まだこわごわ控えめに注文。皆それぞれ好きなものを選んで、デザートまでしっかり頂いて2時間ほどゆっくりして母をバスに乗せて別れた。
 最寄り駅まで戻って大急ぎで買い物を済ませ、その後ハタヨガビギナーのクラスに参加した。珍しく10人ほどの参加者でのびのび。午前中のマッサージですっかり体液の流れが良くなっていたのか、とても調子よく汗も適度にかくことが出来てスッキリ。

 レッスンの後はおまけの10分ヨガもあったのでそのまま参加。股関節ほぐしバージョンはとても即効性があった。来月の瞑想ヨーガのクラスで皆さんにご紹介してもいいな、という動きだ。股関節は上下を繋ぐ要の関節だし、アンチエイジングの効果がある若さの関節でもある。
 シャワーを浴びて、さっぱりしてから買いそびれたものをスーパーで買い足して帰宅した。
 夫が夕食当番を引き受けてくれたので、その間に洗濯機を廻し、さぼっていた拭き掃除も済ませることが出来た。

 そんなわけで5月の爽やかな日曜日、メンテと家族サービスと家事と無事トリプルヘッダーが叶った。すっかりリフレッシュして明日からまた新しい1週間が始まる。ゼローダ7クール4日目、薬は予定通り飲めている。調子に乗って食べ過ぎなければ、今クールもなんとかコンプリート出来そうだ。
 
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2018.5.19 皮膚科抗生剤卒業とつぼみの会参加

2018-05-19 21:58:48 | 日記
 昨日は(生きていれば)父の90歳の誕生日。もうすぐ3回忌がやってくる。早いものである。
 そして、3月末に旅立たれたSさんの四十九日でもあった。午前中指定でご主人宛に供花をお送りしていた。
 夫と2人で夕食を済ませた後、内定した企業の懇親会に参加した息子が帰省。まだ就職活動は残っているので面接日まで数日間滞在する。あれこれよく喋ってくれて状況はわかるけれど、小さい頃からのお喋り坊主ここにあり、といったところ。それを端的に表すエピソードといえば「ねえ、○○君、ちょっとだけ静かにしてくれないかな?」「わかった」(一呼吸も置かないで)「あのね」としゃべり続けたことである。

 今朝は明け方お手洗いに起きてから2度寝を試みるが、なかなか寝付けずベッドでウダウダ。朝の連続テレビ小説を視てからのろのろ起床。息子が持ち帰ったキャリーケース一杯の冬物を洗濯してベランダ一杯に干しあげる。

 朝食後、夕飯の下ごしらえをしてから、薬が明日でなくなるタイミングなので皮膚科クリニックに向かった。
 それほど混んではいないだろうとドアを開けると、なんと見込みの甘いことに座る所がないほどの沢山の患者さんで溢れている。付き添いのお母さんも含めて20人近くもいたのではないだろうか。うわ~、これはかなり待つな、と受付で「どのくらい待ちますか」と訊くと「1時間は・・・」とのこと。かといってそのまま出かける予定だったので、午後の診療時間にまた出直すわけにもいかないし、明日も来られないので週刊誌をお伴にじっと待つ。結果的に1時間45分。どんどん患者さんが入れ替わるが、後から後から患者さんがやってきて先生も休む間もなく、それは気の毒なほど。

 ようやく名前を呼んで頂き、診察室に入り、右足をお見せする。「痛みは?」と訊かれ「おかげさまで痛みはなくなりましたが、爪が死んでしまっている感じで浮いてきて取れそうです」とお応えする。「まあ、もう薬は飲まなくてよさそうですね。塗り薬をもう暫く塗って様子をみてください、それでいいでしょう」とのこと。3月初めから通院すること今日で9回。毎回もういいですよね、というつもりで通っていたけれど、4年前より延々と時間がかかってしまった。これでようやくひとまず卒業、安堵のため息が出た。

 そんなわけで、クリニックで1時間かかっても十分間に合うと思った「つぼみの会」に見事に1時間近く遅刻してしまった。トホホである。グループLINEで「クリニックが混んでいて遅れます」という連絡はしたけれど、そもそもフルメンバー7名のうち、日程が合わなかったり、急用が出来たりと今回は私を入れて4名だけ。

 私が到着したときにはEさん、Rさん、Mさんの3人がオードブルを召し上がったところだった。私も急いでオーダーをして、オレンジジュースで再会を祝して乾杯。Eさんは仕事の都合があり、それから1時間ほどで大急ぎでデザートまで平らげて席を立った。4人で記念写真を撮ってまた次回ね、とお別れ。
 残った3人で子どもの事、親の介護の事、自分の体調の事等あれやこれやと話は尽きなかった。そしてヨガ講師の話になり、完全呼吸法のガイドをこっそりその場で行った。今度はまた静かなところでやりましょう、ということに。あっという間に2時間以上が過ぎ、近県から遠征してきている2人の帰りの時間を思ってお開きに。

 夫と息子は午後から都心まで出かけていたので、私は少し百貨店をブラブラ。ワンピースとブラウスをゲットして、ご機嫌で帰りの準特急に乗り込んだ。それにしても、物欲からはなかなか解放されないことだ。まあ、生きる力として、と自己正当化。

 往復の車内で新書が一冊読めた。博報堂キャリジョ研の「働く女の腹の底 多様化する生き方・考え方」(光文社新書)。
 「ただのOLなんて、もういない。」というショッキングピンクの帯が目立って手に取った。キャリジョとは「キャリア(職業)を持つ、特にお金と時間を自分のために使いやすい子供のいない女性」の通称だという。OLじゃないけど、キャリアウーマンでもない新星との位置づけだ。20歳から34歳の有職で子供のいない女性1,280名の調査結果をまとめたもの。7つのクラスターに分けられ彼女たちのリアルな生活に迫っている。スルスルとあっという間に読んだ。

 帰宅すると早くもSさんのご主人からお花のお礼状が届いていた。無事に届いて良かった。これで納骨が済めば一段落です、とあった。さぞ大変な2か月だったことだろう。

 洗濯物を片付け、夕飯の支度をし、2人が帰宅するのを待って3人で夕餉。食後は英国のロイヤルウエディングの生中継。スタンドバイミーの合唱が素敵だった。

 明日も午前・午後と予定が入っている。どうしても翌日が休日だと2人の夜更かしに付き合ってしまう。疲れ過ぎないように今日は早めに就寝しよう。
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2018.5.19 乳がん患者さんのための瞑想ヨーガクラス6月、7月クラスとも残席僅かになりました

2018-05-19 08:26:58 | お知らせ


 先日お知らせした「乳がん患者さんのための瞑想ヨーガクラス」の6月、7月開講分が、おかげさまでいずれも残席僅かとなっているそうです。
 多くの皆様からお申込みを頂き、どうもありがとうございます。
 参加してくださる皆様とのご縁に感謝するとともに、お目にかかれますことを今から楽しみに体調管理に努めております。
 梅雨の時期に入っているやもしれませんが、鬱陶しい季節を上手に乗り切るために、心と身体を穏やかに整えるクラスづくりをしてまいりたいと思っています。

 ご参加をお考えの方は、ASHAREさんのHP下記リンクをご覧の上、どうぞお申し込みくださいませ。

 乳がん患者さんのための瞑想ヨーガクラス6月、7月クラス
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2018.5.16 採血後腫瘍内科診察、ハーセプチン195回目(3倍量再開6回目)、明日よりゼローダ7クール開始

2018-05-16 20:29:52 | 治療日記
 昨日は定時に職場を飛び出してSさんの瞑想ヨーガクラスに向かった。電車が遅れており、スタジオ最寄り駅はホームに上がれない人が階段にビッシリ。軽食を済ませ、受付へ。Sさんはますますお腹が目立ってきて、押しも押されもせぬ妊婦さん。いよいよ、という感じ。6月末で産休に入られるとのことで、6月の日程表も頂く。

 指導者養成コースでご一緒したIさん、Jさん、Aさん、そして初めての方、半年ぶりという方、常連さん含めて10人の参加者でゆったりと贅沢な環境。まずはガネーシャ像にご挨拶。

 最初は、産休に入るまでに残り少ないレッスンで是非お伝えしておきたいこと、として、ぶれない心でいるための2つのステップのお話から。まずは、心がぶれそうな何かがあった時にはまず自分なりに姿勢を正して深呼吸、続いてプラーティヤーハーラで感覚を制御し、湧いてきた様々な思いを全てリリースする。この一連の流れが出来るようになると良く、そのためにちょっと大変なアーサナを繰り返して、実際にこの一連の流れをやってみましょうとのこと。
 私も何かあると深呼吸までは行うが、その場で感覚制御、色々な気持ちを手放すところまではなかなか実践できていないことに気づく。
 今回も最後の瞑想はヨーガ・ニドラ(眠りの瞑想)ということで、サンカルパ(誓い)を一つの文章にまとめるところから。心地よいSさんのリードの声で心がどんどん静かになって無心になっていくのを実感する。ヨーガ・ニドラは究極のリラクゼーションだ。左足先からスタートして右足…腰回りまで行ったところで寝落ちした模様。サンカルパを唱えている筈の時間は全く記憶になかった。トホホ。それでも起きた時にはとてもリラックスしていて熟睡したような気分。

 最後のキールタンは自分の中で眠っている愛、至福だけでなく、いたずら心も呼び起こしてくれるゴーパーラ。いつもながら、終わった時にはすっかり満ち足りて気持ち良くフルチャージされた気分。明日は何があっても大丈夫、という気持ちになる。お礼を言って常連のSさんと途中までご一緒した。帰路は一番早く到着する電車に間に合った。

 病院最寄り駅近辺の常宿にチェックイン。入浴後ベッドに入り、コテンと眠った。明け方にお手洗いに起きるまで熟睡。その後の小一時間はウツラウツラして、目覚ましが鳴る前に起き出す。夫にモーニングLINEをしたら「大丈夫、起きています」という返事があった。浴槽足湯をするか迷ったが、少しぬるめのお湯で右の爪が落ちかけている部分を丁寧に洗ってケアをしてから、レストランへ。

 焼きたてデニッシュや野菜ジュースでお腹を満たし、部屋に戻って新聞を読み、朝の連続テレビ小説タイム。かつて漫画家に憧れた私は今後の展開がとても楽しみ。チェックアウトして外に出ると、雲一つない青空が広がっている。日中は真夏日になるかも、との予報だ。

 薔薇が満開の川べりの公園を通り抜け病院到着。IDカードを通して採血受付に出向く。番号を取ると、7分待ちとあったが、ほどなくして部屋に入れた。初めての検査技師Kさんに5本採って頂き、止血しながら腫瘍内科へ移動。
 受付後は定位置を無事確保して、読書開始。

 今日のお伴は梨木果歩さんの「海うそ」(岩波現代文庫)。
 帯には「待望の文庫化。『時』と『喪失』をめぐる旅へ」とある。裏表紙には「昭和のはじめ、人文地理学の研究者が南九州の遅島へ赴く。かつて修験道の霊山があったその島は、豊かで変化に富んだ自然の中に、無残にかき消された人々の祈りの跡を抱いて、彼の心を捉えて離さない。そして地図に残された「海うそ」ということば・・・。五十年後、再び島を訪れた主人公が見たものはー。」とある。 幻想的な最初のシーンからその情景が一枚の絵として思い浮かぶような美しい物語。冒頭にあった「遅島」の地図を見ながら読み進めた。梨木さんの文章を読むと本当に心が静かになる。いつまでも読んでいたい、という気持ちになる。
 
 腫瘍内科の予約時間まで1時間。座ってほどなくしてOkさんが声をかけてくださる。「どうでした?」と言われ、「1か月休んだ割にはあまり・・・」と手と足をお見せして状況報告する。読書の切りのいいところで血圧測定。90-59、脈拍は78。
 1時間待ったところで中待合へどうぞ、と電子掲示板に番号が出、その後30分ほどして先生がお顔を出された。朝の受付から先生にお目にかかるまでやはり2時間近い。
 
 「さて、休んでいかがでしたか。」と問われた先生のお顔を見ると、見慣れない眼鏡が。訊けば「とうとう本が読めなくなって(老眼鏡を)することになりました。」とのこと。私も今のところまだ裸眼で頑張っているけれど、あと2年もしたら(先生は2つ年上である)お世話になるのだろうか。

 「もう少し良くなるかなと思いましたが、手足は相変わらずです。悪くはなりませんが改善はイマイチで、ここのところの気圧の変動が激しかったせいか傷跡や骨の痛みがあり、ロキソニンを日に2回以上飲んだ日が7日ほどありました。爪も相変わらずでまだフロモックスを飲んでおり、親指の爪は脱落しそうで、中指は脱落してまだ生えてきません。」と膝上ストッキングを脱いでガーゼのサックを外してお見せする。手のひらもこんな感じです」と手袋を外す。「うーん、爪は取れそうですね、やはり(これだけ減らしていても)副作用が結構出てますね。」と仰る。

 CTの画像が2枚、前回11月と今回のものが並んでいる。「読影の先生は『(肺の腫瘍が)少しずつ悪くなっている』との見立てですが、こう見ると、前回11月はゼローダを開始する1か月半前のもので、実際にゼローダを始めた1月にはもっと悪くなっている筈で、それを加味すればそう酷くなってもいないのでは、と思います。大きくなっているものもあれば、小さくみえるものもある。一番気になる右の肺を腫瘍が入り組んで潰している部分は少し圧縮されて見えます。形が変わってきているので必ずしも悪くなっている、とは言い切れない。副作用は出ているけれど、効果もあるようなので、このままのペースで続けていいかと思います。」とのこと。

 確かにあちこちの腫瘍の影は全部が全部大きくなっているわけでもないし、同じ形で写っているものばかりでもない。再開することでまた爪や手足の症状が悪化、となったらまた考えましょうと仰る。なんとも微妙なところだけれど、これ以上薬を減らすというのはあまり現実的ではなさそうだ(既に1クールで本来は168錠のところ80錠、半分以下しか飲めていないので)。診察室での検温は6度7分。

 採血の結果、白血球は3,900で好中球は1,200。他に気になるところは特になく、血糖値が60で相変わらず低値であることくらいとのこと。今日はハーセプチンを予定通り行って、またゼローダを再開してみましょうかね、ということに。そして驚いたことに前回上昇した腫瘍マーカーCA15-3はまた下がり、なんとスレスレで正常範囲内に入ってきている。

 再開ゼローダは、これまで同量の朝夕4錠を10日間で80錠、そしてミヤBM錠については3週間分1日3回で63錠。ロキソニンの在庫が切れたので処方して頂き、今回は3種類。
 ご挨拶をして診察室を出、化学療法室へ入る。待っている人はさほどいないけれど、リクライニング椅子やベッドは早くもほぼ埋まっている。ほどなくして看護助手さんが内側の真ん中あたりのリクライニング椅子に案内してくださった。態勢を整えて夫やお友達に報告LINE。針刺しと薬が届くのを待つ。

 刺針にはかつてランマーク注射だけの時に外来の遊軍でお世話になった看護師さんが見える。角度が悪かったのか結構痛む。20分ほどしてKwさんが薬をセットしてくださる。手足をお見せして、爪囲炎の部分も診て頂く。「うーん、やっぱり(手のひらが)赤いですね。足裏の皮むけや色素沈着もあるし・・・」とのこと。ハーセプチンと生理食塩水で1時間半。
 血圧を測って頂くと、102-58、脈拍は63。その後抜針をして頂いたが、やはり衝撃があって、しかめっ面になる。

 病院滞在時間は4時間半強。会計書類を腫瘍内科受付に出してから、時間を見計らって自動支払機へ移動した。採血、点滴の3割負担の3万円強をカードで支払う。
 外に出ると予報通り夏のような日差し。暑い。上着は全く要らない。ジャケットは手提げに入れたままで七分袖のブラウスだけ。風があり、空は青く、季節がまた進んだのを感じる。週末は梅雨の走りのようなお天気というのだから。

 薬局に入ると、かなり混雑していて椅子が一杯。手持ちの本もないので設置されていたテレビの字幕を見て待ち時間をやり過ごす。今日は3種類だったけれど、やはり小一時間の待ち時間。もう1冊持って来るのだった。顔なじみの薬剤師さんに状況報告をして1万円弱をカード払い。

 病院と薬局の合計滞在時間は結局5時間半強。それほど空腹でもなかったけれど、乗換駅まで行くとランチタイムは終わってしまうので、久しぶりに駅ビルでゆっくりランチ。車内も駅ビルのレストラン街もすっかり冷房が入っていた。食後は暖かい紅茶にしたけれど、それでもお腹が冷えてしまった感じ。車内では読むものもなく、外の景色をぼーっと見ながらやり過ごし、乗換駅の駅ビルでお手洗いへ飛び込む。かつては食後冷たい飲み物を飲んでもへっちゃらだったのに、最近はすっかり氷入りの飲み物はNGになっている。
 乗換駅のスーパーでお弁当を調達。大荷物だし、最寄り駅では迷わずタクシー乗り場へ急ぎ、帰宅した。

 玄関には今月2回目のお花が届いていた。この季節限定のシャクヤクは白とピンクの蕾が4本、赤、ピンク、白のアルストロメリアが1本ずつ、濃いピンクのスプレーカーネーションが2本。花言葉はそれぞれ「はにかみ」、「凛々しさ」、「素朴」だそうだ。こんなに暑くなると花の水もすぐに濁ってしまう。少しでも長持ちするようにマメに交換して水切りをし、ケアしてあげなくては。

 あれこれ片づけているうちに、夫が出張先から直帰でいつもより1時間も早く帰宅。はあ、すっかり算段が狂ってしまってがっくり。病院の日は休み休み動くから、そんなに頑張って早く帰ってこなくていつも通りでいいです、と減らず口を叩く。
 ゼローダも明日から7クール再開。明日の会議は学内だけれど、別棟なので、それなりに資料運びも骨が折れる。あと2日無事に乗り切らなくては。
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2018.5.15 痛くないのはウエルカム!

2018-05-15 22:35:47 | 日記
 読売新聞のネット記事を見ていて、これはいい、と思ったものを見つけた。
 以下、転載させて頂く。

※   ※   ※(転載開始)

痛くない!乳がん検査…微弱電波で立体画像、来年度中に治験目指す(2018年5月14日読売新聞)

 微弱な電波を出す発信器で乳房を数回なでるだけで、乳がんを高い精度で発見できる新たな画像検査法を、神戸大などが開発した。
 乳がん検診で使われるマンモグラフィー(乳房エックス線撮影)のような痛みはなく、鮮明な立体画像が得られるという。来年度中に臨床試験(治験)を始め、検診での普及を目指す。
 電波は体内の組織に当たると反射するが、脂肪は通り抜ける。神戸大の木村建次郎教授(計測学)らは、乳房の大半が脂肪であることに着目。電波を当てて内部のがん組織ではね返った波形を解析し、瞬時に立体画像化できるようにした。
 マンモグラフィーは乳房を板で挟んで撮影するため痛みを感じるほか、乳腺の密度が高い「高濃度乳房」の人では全体が白く写り、同様に白く写る異常を見つけにくかった。新検査法は痛みがなく、がんを明確に区別できる。当てる電波は携帯電話の1000分の1以下で、 被曝ひばくの心配もないのが利点だ。
 木村教授らは高濃度乳房のがん患者ら約200人を対象に精度を検証。マンモグラフィーやエコー検査、組織の一部を採取する検査などの診断結果と90%以上一致し、これまで難しかった早期のがんも検出できた。
 木村教授は「2021年頃には大手メーカーなどの協力を得て、医療機器として事業化したい」と話す。
 戸崎光宏・相良病院付属ブレストセンター(鹿児島市)放射線科部長の話「高濃度乳房は女性の8割近くを占め、マンモグラフィーに代わる検査法は不可欠だ。薬物治療の効果判定などへの活用も期待できる」

(転載修了)※   ※   ※

 マンモグラフィー検査は経験したことがある方ならばご存知だろうが、一言で言えば、痛い。それに尽きる。特に私のように胸が貧弱だと余計そうではないかと思う。胸の肉を集めて寄せて(寄せてあげる、ではない。念の為)、それを出来るだけ平らに潰すわけだから。
 切る前から既にそんなにボリュームがないから、そもそも寄らないし引っ張られて大変、なのである。最初に受けた時に、よくもまあこんな検査を考えたものだ、といたく感心(立腹?)した。

 特に初発の手術後、経過観察中の撮影時、ただでさえまだ疼く傷口の皮膚を引っ張られて、痛むわ涙は自然に溢れてくるわで、「お代官様、どうか勘弁してください、二度とごめんです。」と思った。
 以来、職場の検診でもマンモグラフィは術後創が痛むので、とパスさせて頂き、痛みのない超音波だけでお茶を濁している。果たしてこれがよいのかどうかわからないけれど。

 基本、がんの検査は痛みが伴うものが殆どだ。採血だって私にとっては今やすっかり日常茶飯事のことになったから平気の平左だけれど、それが採血なんて1年に1度、健康診断だけです、という人は腕に針を刺されるだけで嫌だろう。
 CTも単純撮影だけならなんでもないけれど、がんとなれば造影剤を入れての撮影になる。造影剤用の針は太くてルートを取るのも痛い。もちろん血管がだめになれば、中心静脈ポートを入れるアンギオ室での簡単な手術も必要になる。

 それが、痛くないのだ、という。数回なでるだけ、だという。これはもう大進歩。その上、もしもこの検査で薬物療法の効果まで測定できるとすれば、それはもうウエルカム以外の何物でもない。
 2021年に事業化といえば本当にすぐのことだ。私自身がその恩恵を受けられるかどうかは別として、これから検査を受けなければならなくなった方たちにとっては本当に有難いことだろう。

 もちろん必要以上に過剰な検査することはない。あくまで必要になった時に、ということだと思う。
 必要な人が必要な時に必要最低限の検査をする。その検査は、痛みを伴わなくて被爆や外科的侵襲がある切開しての生検というような身体に与えるダメージがより少ないもの、これが理想なのではないか、と思う。

 ああ、実に医学の進歩は目覚しい。
 もちろん病気にならないのが一番だけれど、ますます希望が持てる時代になっていくのだと心を強くした記事だった。
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