ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2019.1.7 先日お受けしたインタビューの後編が掲載されました

2019-01-07 21:54:14 | ASHARE (アシェア)

先日このブログでご紹介させて頂いた前編に続き、今回後編の記事がアップされました。
瀬田さんにご快諾頂き、下記に転載させて頂きます。

※  ※  ※(転載開始)

乳がん患者会「ASHARE(アシェア)」(4)瞑想ヨーガ講師 ○○○○さんインタビュー 後編

 乳がん患者会「ASHARE(アシェア)」主催の「瞑想ヨーガクラス」を指導する○○○○先生。
 2005年に乳がんと診断を受け、ホルモン療法中の2008年に再発、現在も治療を続けながら、瞑想ヨーガの講師として活躍しています。自分と向き合う時間を持ち、心を穏やかにしていく「瞑想ヨーガ」と出会い、○○先生自身も「すごく楽になった」といいます。
 ヨーガとの出会いから、不安な気持ちとの接し方など、○○先生にお話をうかがいました。

再発しても、人生は続いていく

――――――フルタイムの勤務や治療もある中、ヨーガ講師をなさるのは大変なのではと思うのですが
 今日は、ホルモン療法の副作用で胸骨が痛くて大変でしたが、クラスが始まったらもう痛みを忘れてしまいました。参加者のみなさんと一緒にいる時間は楽しいですし、役割があるというのは励みになります。
 多くの人は「乳がん=死ぬ病気」だと思っていますし、再発したらそれで終わりと短絡的に考えていますが、決してそんなことはありません。私のように、こうして何年も命をつなぐことはできますし、折り合いをつけながら普通の生活ができるんです。普通の事務の仕事をしていた私ですが、「ASHARE」のみなさんの助けをいただきながら、「再発しても、こんなことができています」と伝えられればいいなと思っています。
 初発の人の中には、「もしかして再発するのでは」という不安だけで、何もできなくなって籠もってしまう人もいると聞きましたが、あまりにもそれはもったいないです。再発したら、またそこから新しく治療が始まり、人生は続いていくんです。

――――――「あたたかい気持ちになれる」と、○○先生のブログにはファンが多いとうかがいました
 ブログを始めたのは、私がいつまで生きられるのかがわからないと思い、当時まだ中学生だった息子に大きくなってから見てもらって、「お母さん、こんなことを考えて治療をしていたんだよ」と伝えられればいいなと思ったからです。でも、もう息子も大学生で、思いの外長生きしていますが(笑)。読んでくださる方に何かおすそ分けできればと、我が家の恥をさらしているわけですが、お役にたてているのであれば、うれしいです。

肩の力を抜いて胸を開くと、気持ちも前向きに

――――――ヨーガクラスの最後にキールタン(讃美歌)を歌うというのが、とても新鮮でした
 歌うというのは気持ちのいいものですが、乳がんの患者さんにとっては、歌うことで胸を開くというのがいいのだと思っています。どうしても胸に傷があるので、背中が丸くなってしまう。電車の中や人混みで、誰かにぶつかられたらどうしようと考えてしまう。でも背中が丸くなった状態では、どうしても「元気です!」とは言えないんですよ。逆に胸を開いた状態だと「元気ありません」と言ってもなかなか信じてもらえない(笑)。

 クラスで深い瞑想の後にキールタンを歌うと、涙を流す人もいます。きっと出るべくして出るのかなと感じています。

――――――最後に、乳がん経験者のみなさんにメッセージをお願いします
 不安な気持ちになると背中が丸くなり、呼吸が浅くなってしまいますから、まずは肩の力を抜いて、胸を開いて、口角を上げる。それだけでも大きく変わりますよ。

 治療のこと、副作用のこと、今後のこととか、考えるときりがないし、時間はあっという間にたってしまいます。私もこれまでいろいろな治療をしてきて、全てが正解だったかどうかはわかりませんが、最善、最良の選択をしてきたと思います。今を大切に過ごしてほしいです。


■参考
・乳がん患者会「ASHARE(アシェア)」
・○○先生のブログ「ロッキングチェアに揺られて」
■取材・文/瀬田尚子
出版社勤務を経て、フリーランスのライター・編集者に。医療・健康分野を中心に雑誌、書籍、WEBメディアなどで取材・執筆を行う。
(日本医療・健康情報研究所)

(転載終了)※  ※  ※


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2019.1.5-6 お正月太り撃退対策と家事・休息の2日間

2019-01-06 20:02:08 | 日記

 土曜日。夫は連休8日目だけれど、私は既に金曜日にフルタイムで働いた(7日ぶりの職場はすっかり冷え切っている筈、と覚悟してしっかり着込んでいった。まだ年末年始休暇中の職員もおり、人が少なく、想像通り寒かった。初日からミッチリ仕事をしてすっかり草臥れた。)ので、もうごく普通の週末の感覚だ。
 
 朝はいつものようにベッドの中で朝の連続テレビ小説を視、その後ダラダラとチコちゃんまで。夫からそろそろ起きたら、と言われてしぶしぶベッドを離れる。最強の冬仕様のあったか寝具にしたので、快適でベッドから出るのがとても辛い。
 朝食を終え、のんびり新聞を読み、年賀状の整理等を終えて、午後からはヨガスタジオへ、スペシャル美脚メソッドのワークショップへ向かった。ダイエット王子の異名を持つKさんが最寄りスタジオにみえるという。以前も何度かいらしたことがあったのだが、平日だったのでお目にかかることは出来ず。今回は土曜日だし、興味もあり予約した。

 年末年始すっかり飽食続きで、お正月太り気味(私は1kgほどの増加で済んだが、息子はなんと60kgで帰省し、8泊9日で帰る時には風袋ごとで65kgになっていたというのだから、どれだけ食べたことやら・・・。スーツをオーダーしたのだから、あまり太ったり痩せたりしないでほしいものだ。)。
 参加したところ楽しみながら気持ちよく汗をかいて、あっという間に1時間が過ぎた。美脚メソッドとあったが、前半は姿勢を中心に。正しい姿勢を妨げる巻き肩、猫背矯正にトライ。ペア・ワークもあり、ビフォー・アフターも一目瞭然でわかりやすい。さすがに年間全国120店舗を行脚してクラスを持っているとあって、話術もお上手だ。とても御年43歳には見えない。そもそも私より一回り以上も年下というのだから、若いお兄さんにしか見えない。後半は美脚の敵となる前重心の矯正。腿へのアプローチ等も効果抜群だった。これは次回の瞑想ヨーガクラスでちょっぴりお裾分けしてもいいなと思いつつ、満喫。やはり美しい足は美しい姿勢と正しい立ち方が作るものだと実感した。

 帰宅してから遅いランチを夫とともに。5日間出ずっぱりだった反動か、夫はもう引きこもり状態で一歩も外に出ようとしない。月曜日から仕事に行くのは嫌だなあ・・・と独り言ちている。
 洗濯を終えて、夕食を挟み、撮り貯めた映画2本(「羊の木」、「ザ・サークル」)を観て、入浴後就寝。

 日曜日。今日は、今年初めてのリフレクソロジーを予約している。昨日より早めに起きて朝食を整え、クリーニング店に行くという夫と一緒に家を出る。昨日のポカポカ陽気に比べ、なんと寒いことよ。まるで雪空のような雲だ。

 いつものように、オーナーにサロン最寄り駅までお迎えに来て頂く。体調は大分良くなられているようだ。脳梗塞再発防止の薬の副作用のせいか浮腫みが酷く、薬をお休みしているのだそう。確かに浮腫みは辛い。タキソテール投与の後半、毎日のようにメキメキと体重が増えて象の足のようになり、パンパンにはちきれそうに痛んだことを切なく思い出す。

 今日も下半身スッキリコースとハンドリフレ、ヘッドリフレ。オイルはユーカリ、ローズマリー、カモミールの凝り、冷えを和らげるブレンドをチョイス。先日百貨店内のリフレクソロジーサロンでは胃腸がお疲れですね、と言われたけれど、今日はどこもそれほど痛まず、とてもリラックス。訊けば穏やかないい足でしたよ、とのこと。大分体調が戻ってきているという証拠か。

 来月の予約をして、身体ポカポカブレンドのハーブティを頂いて、再び最寄り駅まで送って頂く。駅ナカで暖かい麺をパパっと食べて、急ぎ最寄り駅まで戻る。
 今日もヨガスタジオへ向かい、お腹引き締めヨガのクラスに参加した。3方を取り囲まれるほど男性が多かった。皆お正月太り対策だろうか。このクラスは結構きついので普段は敬遠しがちなのだけれど、今日は時間に合わせて予約。サイドプランク等ではお腹も腕もプルプルして青息吐息。それでもたっぷり汗をかいてリフレッシュできた。シャワーを浴びてもなかなか汗がひかず、大分いつもの代謝が戻ってきた感じ。
 駅前のスーパーで夫と合流。最低限の買い物だけして帰宅後、お茶で一服した後にさぼっていた掃除を。

 こうして、松の内ではあるものの、ごく普通の土日が終了。明日になれば金曜日に休暇を取っていた職員もまた事務室に戻ってくるだろう。来週は4週間ぶりの通院も控えている。その翌日には出張も。一時は毎週のように通っていた病院だが、最近は3週間に1度のリズムが出来ていたので、4週間空いたことでなんだかずーっと通っていないようにも感じる。今年はどんなペースで通うことになるだろう。いずれにせよ、マイペースで細く長くしぶとく、なのだけれど。

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2019.1.3 休暇最終日はメンテと休息

2019-01-03 20:52:10 | 日記

 昨夜は5日ぶりに自宅の浴槽でのんびり入浴し、自分のベッドに早めに入った。おかげでほぼ6時間、中途覚醒もなくグッスリ。思えば風邪を押して旅行に出かけ、毎日寝不足かつ飽食で胃腸もお疲れ気味だったのだから、結果として風邪が長引いてしまったのだろう。

 明日からは平常勤務が始まる。今朝は最後の寝坊のチャンスということで、少しだけ遅めに目覚ましをかける。夫は寝ていられるときに限って早く目覚めるようで、朝食の支度を整えてくれた。
 息子は、午後には関西で用事があるので、午前中にこちらを出たいとのこと。寝坊をさせてもおけず、久しぶりにシンプルな朝食を3人で。息子が我が家で食事を摂るのも今回はこれが最後である。
 一杯だった冷蔵庫も、旅行を除き4泊5日の滞在ですっかり空っぽになった。彼がいると倍のスピードで食材が消えていく。来月試験が終わって帰省したら、3月は引っ越しやら卒業式やらだし、4月から新入社員の生活が始まれば、次の帰省はいつになることやら。

 箱根駅伝の復路を見ながら、記憶に新しい6区の風景を皆でヤイノヤイノ言いながら観戦。母校は、今年は成績が奮わない。けれど、あの歩いても顎が出そうな坂道を、あれほどの速さ(かつて山の神と言われた柏原選手は登山鉄道よりも2分速かったそうだ。)で走るとんでもなさをリアルに感じながら、どんな色のユニフォームを着ている選手も素直に応援したくなる。

 午前中に昨日送った洗濯物満載のスーツケースが届く手筈になっている。私は10日ぶりのリラックスヨガのクラスを予約していた。
 まずは夫が息子を最寄り駅まで送りに行き、とんぼ返りで帰ってくると、同時に私はスタジオに出かけた。スタジオは今日から年始営業である。オープンから2つ目のクラスだったが、さすがに年末年始でスタジオが冷え切っており、床もひんやり、部屋の温度もなかなか上がってこない。
 いつもなら開始直後から汗をかくのに、今日は60分のクラスが終わる頃になんとなく汗ばむ程度だった。とはいえ、風邪がようやく抜けそうな身体にはこのリラックスクラスは、10日ぶりに参加するにはのんびりまったりとして最適だった。

 夫と待ち合わせて買い物の後、ランチ。駅伝が佳境に入っており、大学時代の合唱団LINEグループも賑やかになる。残念ながら母校はシード校から外れてしまった。
 結果を確認して、帰路は先日旅先のアウトレットモールで買えなかった夫と息子の靴を1足ずつ買い、スーパーで食材を買い足して帰宅した。

 帰宅後はたんまり干していた洗濯物を畳み、ヨガウエアの洗濯も。お天気で風もあったので、よく乾いている。こうして旅行中の片づけもなんとか済み、明日からフラットな状態で出勤出来る。1日行けばまた土日だけれど、積み残しはしたくなかったので、ほっとする。
 旅行中止めていた新聞がどっさり届いており、それを眺めながらのんびり。撮りだめたビデオも何本か見て、久しぶりにリビングでゴロゴロした感じ。やはり我が家は良い。そして、息子が帰ると我が家のリビングはそれなりに広い。夕食は夫がお雑煮を作ってくれたので有難く頂く。

 こうして、今回の年末年始休暇は6日中5日が旅行で出ずっぱり、最終日のみメンテと休息になった。体調不十分の身には強行軍ではあったけれど、家族4人揃ってこんなに長い旅行をするのもこれが最後になるだろう。来年のお正月、息子が帰省出来るかどうかわからない。母が私たちに同行出来るかどうかもわからない。そして私自身元気に動き回れているという保証もない。今年しか出来ないことは今年のうちに、ということで我が家らしい有意義な休暇だったと思いたい。

 夕刻、「熊本で震度6弱の地震」のニュースが飛び込んでくる。今年こそ「災害」のない年を願った筈なのに、本当に心配である。
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2018.1.2 旅行最終日、ようやく自宅へ・・・

2019-01-02 22:19:18 | 

 昨夜の夕食。自作のお寿司やらお餅を頂いてからそれほど時間が経っていなかったので、前菜やお造りを頂くころにはもうお腹が苦しくなってきた。全く罰当たりなのだけれど、どんなに美味しいお料理が目の前に並んでも、空腹でないということは、触手が動かないということだ。お魚料理もお肉料理も半分も頂けず。せっかくの鯛めしも一口お箸をつけただけ。何とか別腹のデザートだけ頂いて、お寿司教室の先生である料理長にご挨拶をしてレストランを後にした。

 眠くて疲れていたけれど、お腹が膨れたままでは入浴出来ない。少しだけ食休みをして母より先に入浴し、先に眠ってしまった。おかげで6時間連続して眠れた模様。
 目覚ましをかけた時刻より2時間ほど前にお手洗いに起きる。その後は母のいびきが気になって眠れず。カーテンを開ければ、太陽の光が窓から眩しく見える。今日もいいお天気だ。今年のお正月休みはお天気に恵まれ、乾燥していて喉に優しくないとはいえ、暖かな日が続いている。

 予定通りの時間に4人でブッフェのレストランに向かう。胃腸は大分お疲れの様子だ。少量多品種でちょっとずつ色々味見をして朝食を終える。あとはチェックアウトして帰るだけ、である。
 部屋に戻ってパッキングを始めるや否やドアホンが鳴る。なんと、息子。夫がカードキーを忘れたようで、部屋に入れないという。夫がレストランまで探しに行ったが、そこにはなく、結局再発行してもらうというお恥ずかしいことになった。こちらは帰り支度が終わっているので、箱根駅伝を見ながら2人を待ってチェックアウトへ。

 まずは母を帰りの電車に乗せて見送ってから、百貨店の初売りに向かう。開店とほぼ同時に入店したが、思いのほかスムーズに目的の階まで。あいにく1番のお目当てのものはタッチの差で買えなかったけれど、2番手のショップで福袋を1つゲットし、母のリクエスト分も無事にゲット。紳士服売り場で夫と息子と合流。それぞれ満足のいく買い物をした。大荷物では身動きが取れないので、全て配送をお願いし、身軽になってリフレクソロジーサロンへ。

 すぐご案内できます、ということで3人揃って30分ほど、リフレクソロジーでリラックス。ラベンダーやユーカリの香りのアイピローと、お腹にはホットパックを置き、フットバスで足を温め、後は身を任せる。隣の夫はほどなくしていびきをかいて気持ちよさそう。普段は目肩腰の反射区が辛いのだが、今回は数日間続いている飽食のおかげで、胃腸の反射区がかなり悲鳴を上げた。それでも終わる頃には、息子も足が軽くなったと大喜び。暖かいお茶を頂いて、あとはホテルに戻って、預けたキャリーケースをピックアップしたら自宅へ帰るだけ。まだお腹もすいていないし、昼食は地元で、ということで早めに準特急に並んで席を確保。

 今回の旅には新書を2冊持参したが、行きに1冊の半分ほど読んだだけ。全く読書どころではなかった。帰りの電車でもいつの間にか眠ってしまう。地元の最寄り駅に着くと、それは賑やかな人出である。アウトレットモール目当ての人たちが沢山。昼食がまだなので、リニューアルされた飲食店街に行ってみたけれど、全く空席がない。諦めて一番空いていそうなレストランに出向くと、こちらも見たことがないほど混雑しており、順番待ち。動く元気もなく、列に並んで待つこと暫し。昼食にありつけたのはかなり遅くなってからのこと。食事が終わった時分はもうすっかり3時のおやつの時間を過ぎていた。

 もう一つのミッションは、春に社会人になる予定の息子のスーツを誂えること。パターンオーダーを始めたショップに出向き、採寸。身長の割に肩幅がなく、つるしのものはなんとなく胸のあたりに皺が寄るのが気になっていた。少し予算オーバーになってしまったが、まあ卒業祝い、入社祝いということに。出来上がるのは1か月後。学年末試験が終わった息子が帰ってきてからの受取だ。

 そんなこんなで帰宅は夕方。母からは無事帰宅したという留守電が入っていたので、折り返し電話で別れた後の報告を少し。
 遊び疲れが溜まっているのかまた頭痛。さらに旅の間はずっと調子良かった胸痛まで出てくる。まずは荷物を片付けて1度洗濯機を回す。そうこうしているうちに、一昨日箱根のホテルから出したキャリーケースが届く。こちらの汚れ物も再度洗濯機を回す。
 夕飯はほぼ夫が用意してくれて、先ほど3人で久しぶりに自宅での夕餉を囲んだ。
 明日は息子がまた関西に戻って2人暮らしに戻る。明日一日でなんとか疲れを癒し、体調を整えて仕事始めに臨まなければ。それにしても、あれこれ欲張っててんこ盛りの5日間だった。
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2019.1.1 初日の出を拝み、幸先良く亥の年始め

2019-01-01 19:46:05 | 
 あけましておめでとうございます。おかげさまで、都心のビルの谷間から登る太陽のご来光を愛でつつ、家族揃って無事に2019年を迎えることが出来ました。
 今年は猪突猛進というよりも、心してマイペースで過ごしていきたいと思います。引き続きよろしくお願いいたします。

 昨夜はビュッフェの夕食を少しずつつまむだけ、のつもりだったけれど、旅行が始まって以来飽食が続いていたこともあり、途中から食べ物を見るのも嫌というくらいの気分になった。
 お店からのプレゼントです、とこれでもかとデザート類が続き、辟易。なんとも罰当たりなことだ。部屋に戻ると気持ち悪い。ほどなくして案の定お腹を壊す羽目になった。
部屋に戻って重いお腹を横たえながら、為す術もなく紅白歌合戦を見る。いつものことだが、普段歌謡番組を視ないし、見るのも聞くのも初めての人ばかり。この歌手はデビュー20年だ、などと聞くとどれほど何も知らずに日々を送っているのかと愕然とする。

 お腹が一杯でもう何も入らないのに、時間が来れば年越しそばを頂きに律儀に最上階のレストランへ向かう。シンプルなかけそばには揚げたての天麩羅やだし巻き卵、身欠きニシンなども添えられているけれど、ノーサンキュー以外の何物でもない。形だけおつゆを2口、3口頂いて息子に後を任せる。夫は夕食時からちゃんとお腹の調整をしていたらしくしっかり完食。 小さな身体の母もそれなりに頂いているのでこちらの方がびっくり。
 これ以上体調が悪くなっては元も子もない、と再び部屋に戻り、態勢を立て直してカウントダウンミュージックナイトと称する平成最後のカウントダウンパーティ会場へ。入り口で抽選がありますので、とネームカードを渡され、記入したら抽選箱へ。

 窓の外は賑やかなネオンの夜景。飲み物もオードブルもたんまり用意されているけれど、乾杯用にグラスを持ったら、もうへたりと椅子に座り込んでしまう。お腹が重い。夫と息子はそれなりに楽しそうにお酒を頂いている。シンガーソングライターのMCによるちょっとした歌の披露の後は、ホテルのペアランチ券・宿泊券が当たる抽選会スタート。アジア、ヨーロッパと参加者たちも実にインターナショナル。国内も遠方北海道から、などというご家族たち。ちびちゃんたちは、よく眠くならなずにご機嫌でいることだ。2018年最後の運試し、我が家は誰も当たらないまま、皆でクラッカーを持ってカウントダウン。母はこんな経験は初めてではあるまいか。

 ハッピーニューイヤー!の後は、さてもう一度2019年最初の運試しがあるという。私たちは今回も見事に外れたけれど、最強なカップルとご家族にいたっては、1回目、2回目と合わせてグループ全員が当たりくじを引いた方が複数いた。ふーん、そんなこともあるのね~と微妙な感じで会場を後にした。

 日付が変わって大急ぎで母と交代で入浴。ベッドに入ったのは新しい年が始まって1時間近く経ってから。
 今朝は、初日の出を拝むため、目覚まし時計は6時にセット。旅行中ずっと寝不足続きなのは否めない。最上階のバーの窓際に席を設えて頂き、「あのあたりのビルの間から太陽が上がりますよ。」と教えて頂き、スパークリングワインを片手に皆で初日の出を待つ。今朝の日の出は6時50分。6時半の段階で既に朝焼けは始まっていたけれど、ビルの合間と雲に邪魔されて太陽は姿を現しそうでなかなか出てこない。ようやく橙色の光が丸く現れたのは7時を回った頃だった。待っていると長い。

 こんな風に初日の出を待って迎えたのはどのくらいぶりだろう。きっと今年も亥(い)い年になるに違いない。
 朝食の予約は遅めだったから、部屋に戻ってお腹が空くまでしばし横になって休む。文字通り寝ては食べ、食べては寝て、のぐうたら暮らしである。息子も母も1Kg体重が増えたそうな。私も何やらお腹周りがもたついている。
 朝食はおせち料理を。家で作るということをしなくなってからどのくらい経つだろう。お雑煮も作らない体たらくの名ばかり主婦である。お屠蘇を頂き、普段ではあり得ないほど人通りも車通りも少ない新宿駅界隈を見下ろしながらのんびりと朝食を終えた。

 今日はノープランだったが、せっかくこんな便利なところに滞在しているのだから、と夕方からのホテルのニューイヤーイベントに間に合うように皆で初詣に出かけることになった。

 父が元気だった頃、両親が毎月訪れていたという富岡八幡宮と深川不動尊に出かけてみようか、とワンデーパスを購入して地下鉄に乗り込む。まあ元日、どこに初詣に出かけても混雑は必至だ。
 母の話(10年も前のこと)ではスイスイと行けるような話だったけれど、駅を降りてみれば、どこが最後尾かわからないほどの参拝客の長蛇の列である。沿道には数え切れない屋台が立ち並んでいて、多種の食べ物が複雑な匂いを放っている。駅を降りて5分ほどのお不動様でお参りするまでに実に1時間、その後、隣接している江戸で最大という八幡様でお参りするまで30分。1時間半かけて2カ所で無事初詣を済ませた。

 おみくじも破魔矢も買わず、ただひたすらお参りだけして再び帰路につく。相変わらずの人出で、なかなかスイスイ歩けない。既にお昼を大分回っている。母が父と何度も入ったという老舗の甘味とお食事処に入ることに。私たちは全く初めての場所なので、母は自分が案内するくらいの勢いですっかり饒舌になっている。とはいえ随分古い情報なので、なかなかどうして・・・。こちらのお店も混雑しており、席に通されるまで15分以上待っただろうか。ラーメンと甘味のセットを頂く。ボリュームがありお腹一杯。色々な屋台の匂いに酔ってしまい、また頭痛が頭をもたげてくる。帰りの地下鉄では30分弱の乗車時間中ほとんど爆睡。

 ホテルに戻り、夕方のニューイヤーズイベント開始まで2時間弱。夫と息子は部屋で横になるというので、母と私は荷物を置いてからカフェで軽くティータイムをして一息ついてからベッドでお昼寝。

 夕方からの最後のイベント会場に行くと、私たちの貸し切り状態。他のお客様はいないのか、法被や振り袖姿のホテルのスタッフばかりの中、なんとなく居心地が悪かったが、ぎりぎりになってご家族連れやご夫婦などが入ってくる。 
 まずは女性二人の和太鼓演奏。かぶりつきの最前列で視ているので、息づかいもリアルに感じ、鬼気迫るくらい。バチが飛んでくるのはないかというほど迫力満点。ハードなスポーツを観戦しているようだった。

 続いて餅つき。ちびっこたちがお父さんに支えられて杵を持ってヨイショ、ヨイショ。息子も保育園児の時に毎年やらせてもらったっけ。今日は夫が家族代表で体験した。明日の朝、腰が痛くなっていないと良いけれど。つきたてのお餅がきなこ、あんこ、大根おろしと供される。つきたてのお餅、するするとお腹に収まってしまう。

 最後はにぎり寿司体験。和食レストランの料理長直々に、にぎり寿司と巻き寿司のレクチャーを受ける。手洗いをしっかり済ませて、いざエビの握りとカニ等の巻き寿司を作るが、見るとやるとは大違い。シャリを転がしながらうまく形を整えて・・・など頭でわかっていても、これがなかなか難しいこと。ふんわり口の中でほぐれるような15gほどのシャリを握るのは素人にはとても大変。小さく握ったつもりが実際口に入れてみると、なんだかおにぎりのよう。夫が自信作という小ぶりなお寿司を交換してくれる。頂くと、なかなか美味しかった。既にお腹一杯なので、巻き寿司は全て息子のお腹に入れてもらう。結構盛り上がって楽しいイベントは無事終了。母も楽しそうで何より。

 これで今回のニューイヤーズイベントも滞りなく終了。
 再びカフェバーで夫と息子はお酒を頂き、私と母はお茶を頂き。食べて飲んでお昼寝して・・・、今夜の和懐石を頂いたら大名生活ももうすぐ終わりである。
 明日、チェックアウトをしたら4泊5日の長旅も終了。明後日は息子も再び関西に戻る。私は4日から仕事始め。夫が週明けからなのがちょっと妬ましい元日の夜である。
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