インテリジェント ワークス

子供達との泣き笑い

体温調整

2008年01月07日 | 歴史
開始30分前にグラウンドに入れた塾生達。

のんびり荷物を置いて、まずは雑談。
どうやら、この辺りは各家庭のお母さんの影響を相当受けている様子。


後ろに見えるプールをスーパーだとすると、日常良く見る光景にそっくりです。

悲しい事に今年度の平成塾には、強烈なリーダーシップを持った塾生が存在しません。
その為に、このまま放っておくと何時までもダラダラ。
後々に、この時間が塾生達の命取りになるとも知らずに・・・・



さて、外気温は息が白くなる寒さ。
この寒さの中、こんな塾生を発見しました。


大人と高学年が防寒体勢を整えているのに、タンタンは平成塾のTシャツ1枚と言う井出達。

ひょえ~っ
寒そう・・・・って、見ている方が寒くなるのですが、ここで意外と知られていない子供の熱代謝の解説を致しましょう。

お母さん達は子供の服装を選ぶ際の参考にして下さいね♪


人は熱交換神経と言うものを持っています。
平常時の体温が0.5度も変われば、脳から指令が出て血管が拡張や収縮を行うんですね。
暑ければ血管が広がり発汗作用を促し、寒ければ逆に収縮して放熱を抑えます。
寒い時に指先がかじかむのは、この作用によるものなんですね。

冷え性のお母さんは寝る前に生姜のスープを飲むと身体が温まりますよと、以前に書いた事が有りますが、生姜には血管を拡張する成分が含まれているからなのです。

さて子供達、特に骨格が未発達の子供達は、この体温調整機能がまだ完成していません。
その為に寒い冬でも血管が完全に収縮せず、常に体温は高いままなので運動機能が大人と比べて落ちる割合が少ないのです。
子供達の体温って、すごく高く感じるでしょ?

でも、これだけなら子供達は常に体温を放出して、すぐに身体が冷えてしまいそうな気がしますよね。
なんで子供は寒がらないのかと言うと、そこに隠された秘密が有るんですね。

実は大人になると機能が低下する褐色細胞と言う物が存在するんですよ。
この褐色細胞、脂肪組織の中にあり常に熱を生産しています。

脂肪細胞の中にある栄養分を使って、体内で熱を発生させているんですね。
だから子供達は寒い外でも、大人と比べて寒さを感じないのです。

逆に暑さは体内に溜め込んでしまうので、大人と同じ感覚で厚着をさせると、体内に蓄積した熱を放出できず、すぐに顔が真っ赤になってしまいます。
熱が溜まると体内臓器の機能が低下するので、運動機能や思考能力が低下します。
また病気になり易くもなるので、子供が寒くないと言った時には無理して厚着をさせるのは控えてあげましょう。

この褐色細胞、大人になるとあまり活躍してくれません。
大人になると脂肪が消費されなくなる大きな原因なんですね♪