雨でグラウンドが使えなかった日。
急遽区民センターの一室を借りて、高学年を対象に野球教室を開催しました。
早くから来て、自分達で机の準備をします。
塾生達は、教わる姿勢と言うのがきちんと身に付いていますね。
適当に座る塾生達。
あれ?
ユースケ嫌われているのか?^^
偶然です。
大体の塾生達が揃った所で、机上訓練を開始します。
この机上訓練、子供たちに非常に有効である事は、過去の実績から見ても明らかです。
試合の中に出て来るシチュエーションを想像させます。
そのひとつひとつをじっくりと考えさせるんですね。
その時の理想の結果と、最悪の結果を守備と攻撃側から考えさせます。
意外と単純な事を見落としているケースが沢山ありますよ。
真剣に聞く塾生達。
初回、無死一塁のケースで、攻撃側の理想は?
はい、走者を二塁に送る事です。
違います。
なんとなく行っていたプレーの意味が理解できて来ます。
最低限でもやらなくてはいけない事。
絶対にやってはならない事。
あの時、怒られた理由が今頃解って来ました。
自分達の野球って、こんなにレベルが低かったのか。
色んなシチュエーションで、思いつくプレーを全て言わせてみます。
色んな答えが出されますが、それでも全てを言い当てられない塾生達。
次に2つのグループに分けて戦わせてみました。
あるシチュエーションを前提に、攻撃側と守備側で何をするかを考えます。
自分達の理想の形にする為には、どうすれば良いかを話し合いますよ。
こんなに真剣に野球を考えたのは初めて。
作戦だけはかなり高度な戦術展開をする塾生達。
ここで、次の塁を狙うと見せかけて・・・
バッターはバスターから三塁側に・・・
恐らく相手チームはこんな事をしたいだろうから。
それを防ぐフォーメーションは・・・
セカンドが守っている位置が重要だな・・・
あーでもない、こーでもない・・・
おい、結論は出たのか?
いえ、まだです。
お前ら試合中に会議をするつもりか?
さっさと決めろ。
で、とんでも無い回答をすると、こんな目に遭います。
机上訓練とは言え、罰則はしっかりと体育会系の平成塾。
自分達の考えたフォーメーションを発表します。
ここで気をつけなくてはならない事は、1点を守りに行って大量点を相手に与えてしまう事。
そうならないように、大怪我をしない為のフォーメーションとは。
続いて攻撃側が作戦を発表します。
相手のフォーメーションに応じて作戦を立てられるので、本来は攻撃側が有利なんですけどね。
しっかりと野球の考え方を教えてあげました。
流れを自分達の物にする為に、やってはならない事ややらなくてはいけない事。
更には走者が出た時の考え方などを学習しましたよ。
午後からは有志達で練習をします。
公園なので、使うボールは柔らかいボールが中心。
こちらは投球練習を行う投手陣。
午前中の机上訓練で、自分達に何を求められているのか理解できたようです。
こちらは野手陣。
後ろに上がったフライを追う練習をします。
前のフライは簡単なのに、後ろのフライってどうしてこんなに難しいんだろ。
俺はどっちへ向かって走ろうとしてるんだ?
あちゃー
せっかく追いついたのに・・・
で、練習の後はスポンジボールを使って紅白戦。
実戦になった瞬間に午前中の教えを綺麗さっぱり忘れる塾生達。
やってはならない事をわざとか?と思えるほどやってくれました。
道は果てしなく遠く険しい・・・(-"- )