こだわりの農業

土作りから栽培・収穫まで無農薬・無化学肥料(自然農法)で露地草生栽培を実践するわが家を紹介します。

該当しないな・・・

2007-09-02 11:37:03 | 営農のこと
ここ数年、農業の世界では頻繁に「担い手」と「認定農業者」という言葉が
飛び交っています。

農業団体や行政のホームページなどを辿って、
自分なりにまとめてみました・・・

担い手とは、
「・・・地域農業の中心となって農業経営を行う農業者のこと」。

「地域農業の中心となって」というところが、ポイントです。

「地域農業の中心」とは、
どうも「農地を拡大して農業の生産性を高めていること」のようです。

「農地を拡大して生産性を高める」ためには、
「認定農業者」になることが暗黙の条件みたいです。

「認定農業者」とは、
他産業並みの労働時間や農業所得を確保し得る農業経営を育成するため、
こうした経営を目指す担い手の方々の「農業経営改善計画」を市町村が認定し、
その計画達成に向けてさまざまな支援措置を講じていこうとするのが、
「認定農業者制度」で、この制度の適用を受けている方々を、
「認定農業者」と呼びます。

どんなメリットがあるのかというと、
低利資金の融資等:スーパーL、S資金が利用できる。
また、近代化資金の特例が受けられる。
税制の特例:青色申告する認定農業者が、経営規模を一定以上の拡大をすると、
機械、施設の減価償却費を普通に計算した金額(法定償却額)よりも割増して計上できる。
経営相談・研修:経営相談・経営情報の提供等の他、各種研修会へ参加できる。
農地利用集積:農業委員会による農地利用集積の支援が受けられる。
機械等導入:リース方式により機械・施設導入を図るに際し、リース料の一部の助成が受けられる。

要するに、物心ともに援助が受けられると言うことだと私は考えています。
一件魅力的に感じますが、よくよく吟味してみると、少なくとも私には必要がないみたいです。

まず、融資について。
自己資金ではなく融資で規模を拡大するということは、返済を常に考えておく必要があるということ。
失敗は許されない!これはこれで気合いが入って良いことだと思いますが、それ相応の事業計画を自分自身の責任において、きちんと立てておかないと経営破綻するリスクが非常に高いような気がします。
とくに、第三者からのアドバイスを受け、それを真に受けて融資を受けるなどと言う「他力本願型」では
確実に失敗すること間違い無しでしょう。

経営相談・研修:経営相談・経営情報の提供等の他、各種研修会へ参加。
旧態然とした経営方法や、先進事例と称して紹介されることを真に受けると、
地域の状況が違うので、うまく行かないと思います。
また、周囲と同じ指導を受けて、同じことを同じように横並びで行っている産業なんてありません。
経営戦略から市場調査まで自分で行う力量が必要です。
アドバイスはあくまでアドバイスです。
成功すればアドバイスのおかげ、失敗すれば本人の責任。世の中そんなもんです。

他にも、助成があります。

いずれも助けてもらうことが前提の制度のような気がしてなりません。
自立をするには、自らの行動力が絶対に必要です。
今も「護送船団方式」を続けようと必死の農業界。
コストにばかりに気が向いてしまうために、輸入農産物の解禁に異常なほど敏感に反応する。
安い輸入農産物に高コストの国内産は太刀打ちできないと。

そんなことはありません。
輸入農産物に勝つために何をすべきなのかをしっかり考えればよいのです。

制度を利用することが、良いもの作れるという保証にはなりません。
助成を考えず、自立した農業経営を維持・発展させるために、
私はこれからもあれこれ試行錯誤を続けて行こうと思います。
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