こだわりの農業

土作りから栽培・収穫まで無農薬・無化学肥料(自然農法)で露地草生栽培を実践するわが家を紹介します。

秋は無肥料・無農薬!

2007-09-24 22:02:03 | 農作業のこと
きのう秋の種まきと植え付けがほぼ完了。

秋に作付けをする場合、堆肥などの投入をせず耕して整地してそのまま作付けるのが石垣園芸流。

春の作付け前は、毎年それなりの量の堆肥を投入します。
堆肥には窒素・リン酸・カリの3要素の他、
いわゆるミネラルといわれる微量元素が含まれています。

それらを春から夏にかけての作物だけですべての”肥料分”を使い切るなんて
理論上無理な話で、作物ごとに必要な”肥料分”は違うので当然消費されない成分もあるわけです。

残留している肥料分を考えずに追肥をしてしまうと、特定の成分だけが突出して増えてしまい
結局生育に悪い影響を及ぼします。
(糖分ばかりを摂りすぎて、太ってしまったりするのと同じです)

だから、春に投入した堆肥の残った成分だけで秋に栽培をすることで、
余計な肥料分を使い切ってしまうのです。

生育状態はというと、ほうれん草を除く葉物のほとんどはなんの影響もなく
よく育つし、良いものが出来ます。

また草刈りに翻弄されている方が多いと思いますが、
雑草は足のくるぶし位の丈であればすき込み、膝くらいの丈のものは除草します。

雑草が生えると言うことは、除草剤を使っていないことの証。
湿度が下がり空気が乾燥してくるこれからの時期は、草がないと地表は完全に
乾燥してしまいます。保湿のためにも雑草は生えていた方が良いのです。

そんなわけで、秋の作付けはわが家にとって、”余剰肥料分の処分”も兼ねているのです。

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きょうの農業体験

2007-09-24 18:57:03 | 直売情報

7月から3ヶ月越しできょう農業体験のため
東京大田区からバイクでわが家へいらした”亮さん”。
じつは7月に体験の申し込みをいただいていたのですが、
なかなか日程が合わずやっときょう実現しました。
きょうの作業は、ズバリ「草刈り」。

草がうっそうと茂る畑を見て、きっと唖然としたことでしょう。

1時間程度黙々と作業をしたら、 

                        

こんなにきれいになりました。

鎌をもつのは小学校以来とかおっしゃっていましたが、
作業はとても丁寧です。草刈りのようなある種面倒な作業をすると、
その人の性格が不思議なくらいよくわかります。

”亮さん”は、かなり几帳面な方のように思いました。

農業に興味を持って頂くことは、私にとって非常にうれしいことです。
作物は勝手に出来るのではなく、どれだけ面倒を見たかによって
その善し悪しが違ってきます。

巷では、大変なところを見せず(体験させず)に”楽しい”という印象を与えることで
農業に興味を持って貰おうという取り組みが盛んに行われていますが、
本来”楽しい”ことだけの仕事なんてあるわけがありません。

一定の苦労や努力をするから充実感が生まれ、そこからやり甲斐や楽しさを見いだすのです。

わが家の体験は、遠慮無しの”本物”。
派手な作業なんてひとつもありません。
どれもこれも”地味”なものばかりです。

それでも、農業に興味を持ってくれる人たちは遠くからわざわざわが家へ来てくれます。
そんな人たちに、農業の楽しさと同時に現実の厳しさを伝えることが
私の出来ることだと考えています。
営利目的の体験ではないので、なおさら本物を体験していただき、そこから何かを
感じてもらえたらよいと思います。

自然の中で、自然と戯れながら1日を過ごすことの楽しさをぜひ多くの人に感じて欲しいと思います。

ところで、慣れない作業で明日腕や足腰が痛くならなければ良いのですが・・・。

Comments (2)
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今朝の新聞に

2007-09-24 08:28:38 | きょうのひと言
今朝の「東武よみうり新聞」に「こだわりのスプラウトキット」が紹介されています。

水耕ではなく、土で育てるスプラウトキットです。
お子さんの自由研究の題材やお部屋の緑としてもそこそこ人気があり、
考案した私も「みんな育てるのが好きなんだな~」なんてあらためて感じています。

Comments (4)
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