真相報道バンキシャ!で「就職超氷河期」を観ました。
私も会社(食品関係です)では採用を担当しているので、ここ数年の応募者の傾向を書いてみます。
1.みんな同じことばっかり言ってる!
セミナーの影響なのか、だいたい話す内容が一緒。
個性が感じられないのと、うわべだけの答えしか出てこなかったり、突っ込むと答えられない人が増えました。
特に「サークルやアルバイトでコミュニケーション力を付けた」という人は危険。
”同世代のおなじ嗜好をもった人の中で養われるコミュニケーションはかなり限定的”です。
また”アルバイトは所詮アルバイト。アルバイトの中でたとえリーダーだとしても大きな責任を持っているはずがない”ので、
これらを自信を持って発言する人のほとんどがどこか”マニアック”なところが見受けられます。
2.主体性がない!
応募の動機に主体性や積極性が見えない人が多くなってきました。
確かにどこかに就職したいという”本音”はわかります。
でも、応募した会社のことやそこでどんなことをしたいのかなどは何社受けても構いませんがそれぞれ違うはずです。
”下手な鉄砲は数打っても当たりません!”企業研究はもちろん業界研究もせずにただただ闇雲に選考試験に臨んでも単なる時間の無駄だと思います。
3.試験に遅れそうになったとき、連絡をしてこない人が増えた!
説明会、選考試験ともに、オンタイムで開始します。
何の連絡もなく遅れてくるというのは、もはや論外!
もしかしたら”数分だったら許される”とか”誠意を見せて謝れば大丈夫”なんて甘いことを考えている人もいるのではないかと思いますが、これはとんでもない話です。
時間厳守できない人は、少なくとも私の会社では自動的に”不採用”にしています。
4,己をわかっていない人が増えた!
自己分析がなっていないのか、自分の適性がまったくわかっていない人が多いように感じます。
5,「マニュアル、セミナー、うわさ」を真に受けている人が多い!!
普段から物事をしっかり捉えてさえいれば、後は熱意のみだと思います。
最後にたとえば東大に入りたい人がいるとします。
ある人は合格できる学力を持っている。ある人は合格に達する学力を持っていない。
今就職活動で苦労している学生さんたちは、もしかしたら”合格に達する学力を持っていない”人なのではないかと思うことが多々あります。
要は進路変更(志願先変更)をすべきなんです。
就職試験は入学試験と違い、”戦力になり得ない人”を合格にすることはありません。
国や学校、そして学生さんたちがどんなに”採用の門戸を広げろ!”と言っても、
ほとんどの企業はそれに応じないはずです。
何故か?企業とは利益を生み出すことによって生きているのです。
そこにはじめから”戦力外”の人を雇い入れることはまずあり得ないんです。
国の政策で”雇用助成金”みたいなものがありますが、助成されてもいらないものはいらないので、進んで助成を受けることも何かメリットを見いださない限りないんです。
さらに企業は”現有社員の雇用を守る”ことに力を入れています。
だから、社員をクビにして学卒を採用するなんてことは倫理的にもできません。
ではどうしたらいいのか?
簡単なことです。
① まず会社に入りたいのかそれともその業界に入りたいのかを明確に!
② 安定志向を捨てること! 今は安定していても将来まで安定しているとは限りません!
JALをみてみれば、そんなこと一目瞭然ですよね。かつては就職したい企業の上位にランクされていました。
③ 入りたい企業と入れる企業は別だと言うことに気付くこと!!
きょうはお節介を言わせていただきました。
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