こだわりの農業

土作りから栽培・収穫まで無農薬・無化学肥料(自然農法)で露地草生栽培を実践するわが家を紹介します。

完全な無農薬栽培の限界。

2016-03-30 19:51:51 | きょうのひと言
<種に使われる薬剤に対する考え方について>

本日播いたスナップエンドウの種は、薬剤処理が施されています。
無農薬を標榜しているのに薬剤を使っているじゃないか、と思われる方もいらっしゃることと思います。
逃げ口上に聞こえるかもしれませんが、うちは種の自家採取をしていないため基本的には種は仕入れます。
その中には薬剤処理なしから薬剤処理有りの種までいろいろあります。
種から完全無農薬を実践すると栽培できる品種に大きな制約がかかり、少量多品目栽培がかなり難しくなってきます。
そのためうちは、「栽培期間(種を播いてから収穫まで)中」は最低でも完全無農薬、種の導入に関しても出来る限り薬剤処理なしの種を捜す努力はいているものの、どうしても入手できない場合もあります。
従って種に関しての薬剤処理は、グレーゾーンになっているのは事実です。

種の薬剤処理は種の劣化を防ぐために行われています。
使用される薬剤は分解が早いことと使われている量が微量であることから、
発芽して大きく育ち始める頃にはほとんど消失し、収穫期には完全に消失しているものと考えています。
このようなことから、わが家では種子消毒の薬剤は容認するという立場に立ち
、播種(種まき)以降は完全に農薬や薬剤を使わないという観点で無農薬を標榜している次第です。

なお、チラウムの毒性試験の概要をリンクしておきますので、関心がありましたらご覧ください(PDFファイルです)。
http://ci.nii.ac.jp/els/110001712386.pdf?id=ART0001835853&type=pdf&lang=jp&host=cinii&order_no&ppv_type=0&lang_sw&no=1459334149&cp
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