散日拾遺

日々の雑感、読書記録、自由連想その他いろいろ。
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桜と梅

2016-02-17 18:29:41 | 日記

2016年2月16日(火)

 早咲きで有名な河津桜が、海浜幕張からの通勤路に一本植わっている。ホテルの本館と新館を隔てる小道の東のはずれで、毎年この季節のちょっとした楽しみである。「花は盛りに」の伝で、開花前に花芽が膨らむにつれ、樹冠全体がほんのり色づいてくるのが良い。ほら、こんな感じ。

  

 

 上の写真は木の傍らを通り過ぎ、南北方向に走る車道を東にわたって振り返った風景である。その位置の背後に、幕張海浜公園の広大な緑地があり、そちらには梅園があるのだ。この方はごく常識的に2月の開花である。東に梅、西に桜、ちょっと得した感じがする。

 

 河津桜は、オオシマザクラとカンヒザクラの交配種と説明にある。樹木の交配というようなおっとりした作業を持続する精神力が、どんなところから生まれるものか不思議である。

 


ふがいない一日

2016-02-17 07:23:20 | 日記

2016年2月16日(火)

 マガリをキカしてブツケたのは良いとして、案の上の上ハネ(Fさんなら絶対そう来ると思った)に対して下へハネ返したのがマズかった。3子を大きく呑み込まれたうえ外側を決められ、何を打ったか分からない。自分が許せないというのは、この図を途中までは予測していたのに、勝手読みで3子を代償に外側を塗れると思い込んでいたことだ。あ~あ・・・

 右側の白に累が及ばないよう、なるべく離れて盤側よりで収拾するという発想は悪くなく(逆につながるような打ち方がないとすれば、だが)、それならサガリが良かったようだ。相手の断点を強調する意味では、ヒキでも同じようだが、中央側をオサれるのは切ってしまえば良いとして、断点をツガれた時にサガリの方が収拾しやすい。どちらもマガリを打つことになるが、ヒキからのマガリに上からオサエられると、案外右側の白に負担なのである。サガリからなら上方の白と連絡する形が地の得になるうえ、右側に石が近寄らない利点がある。

 ブツカリからサガリなんて、いかにも筋ワルで卑屈な感じがして考えなかったが、最善手は場面によって違う。適応障害の臨床と同じだ。

 

 もうひとつの反省は、右辺の黒を攻めるにあたって準備のモタレを打たなかったことだ。これにも言い分はあって、右辺を攻めるのではなく、右辺にプレッシャーをかけて上辺に打ち込むつもりだったのである。途端に後ろから来られてペースを握られた。そこでむやみに右辺に突っかからず、ガマンして受けたのは良かったかも知れない。できあがり図で右上が20目の地で落ち着いているのはその一着あればこそだし、結果的に右辺の黒は手を抜きすぎて死んじゃうことになる。

 それでもやっぱり、右上中央にケイマを一着打つべきだった。隅の補強、上辺の制限、右辺の攻撃準備、一石三鳥の立派な一手だったのに・・・

 再度の時間切れで来週へ打ち継ぎ、白番。上辺を手にされたかと一瞬ヒヤリとしたが、6の一にオサえて問題ない。コスんでワタリを見てきたときに、サエギるのではなくオサエてダメを詰めるのが冷静。うっかりサエギるとコウにされて大事になる。その後、黒が左上を取る特大のヨセを打ち、出入り20目以上だがこれでも白が良いらしい。白に先手が回って左辺と下辺のヨセを打って終局。紛れる余地がなく、「クリックミス」でもない限り白が盤面でも10目あまりの勝ちだけれど、これが少しも嬉しくないのである。自分の碁が打てていないからだ。

 

 そもそも朝からどことなく不調、午後も引き続き不調。南相馬の臨床心理士Sさん、「やどかりの里」の連載記事を帰途に読み、深く頭(こうべ)を垂れる。どうも申し訳ない。