散日拾遺

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別解あり

2017-05-16 19:18:14 | 日記

2017年5月16日(火)

> 私はへびが中に入ったところで、立ててしまえば(手前側はふさいでおいて)、中でUターンはできずにお縄かと思いました。

 これ、有力な別法ですよね。御指摘のようにヘビの体積と竹筒の容積にミスマッチがあり、箪笥の後ろ側で「立てる」のは難しいでしょうが、別の場面で違う道具を使えば行けそうです。実際「ハブの捕獲法」の検索結果中に「ハブ捕獲器」というのがいくつもあり、おおむね箱型のもので入るに易く、入ったら出られないしかけになっているらしい。ヘビは何しろヘビですから、狭苦しいところでもUターンはへいちゃらだと思いますよ。

  http://snakehabu.web.fc2.com/maketrap.htm

 沖縄県公衆衛生協会のサイトに詳しい紹介がありました。最新のページ(http://koeikyo.ti-da.net/c179361.html)が詳しく解説しているのは、このように捕まえた箱からハブを安全に取り出す方法についてです。ゲタを履くまで油断はできません。 

 私が初めて沖縄を訪れたのは1977年の夏のことで、復帰後5年を経てまだ自動車が右側を走っていました。旅行前に沖縄県の観光事務所(?)に電話をかけ、ハブ咬傷には予防対策が必要か、予防接種があるなら事前に受けていくべきか尋ねました。物見遊山のよそ者が、事情も分からず迷惑をかけてはいけないという殊勝な気もちからでしたが、電話の向こうの担当者は苦笑していたかもしれません。むやみに草むらに分け入ったりしなければ、通常の旅行者がそうそうハブに出会ったり咬まれたりするものではない、どうぞ御安心をという内容だったと記憶します。もう40年前なんですね。

 この時は、本島から石垣島、さらに西表島まで足を伸ばしました。「ハブの住む島が一つおきに並んでいる」(たとえば竹富島にいなくて西表島にいる)といった話や、「台風に強い島にはハブが出る」との説など、いろいろ聞きました。後者にはちゃんと理由があり、風害に強い二重の石垣はハブにとって絶好の住処なんだそうです。ハブ対策に天敵とされるマングースを輸入して放したところ、マングースは難敵のハブには見向きもせず他の小動物を狩るので、かえって困ったとの逸話も聞きました。外来種を導入することの危険が一般に知られるようになるのは、もう少し後だったかと思います。

 5月15日は五・一五事件(1932/昭和7年)の日であるとともに、沖縄の「祖国復帰(施政権返還)」(1972/昭和47年)の日でもあるのでした。

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