2017年5月25日(木)
これもGWの写真から。毛虫を見ただけでジンマシンが出ちゃう人は、このままページを閉じてくださいね。ショック死するといけないから。判断する間がもてるよう、美味しい眺めから先に。
ひょっとして昨年も書いたかもしれないが、庭の東南隅に3~4本の桜の木がある。ソメイヨシノとは違う純白に近い花を遠慮がちに咲かせるだけだが、散った後はなかなか立派なサクランボを実らせるのだ。到着時には緑一色だったものが半日単位でどんどん色づいていき、そうなるとカラスやヒヨドリと競争になる。美味しいものも食べ頃も、よくよく御存じの抜け目ない面々だからね。
ほどよく色づいたものを口に放り込むと、「甘酸っぱい」とはまさにこれなり、明るい野趣が舌の上にさっと広がる。甘いばかりの商業果実に慣れた人なら、「酸っぱい」と顔をしかめて吐き捨ててしまうだろうけれど。
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同じ日、奥庭の石灯籠横のツツジの群れに、例年通りフジが絡んで大きく伸びようとしている。どけようと歩み寄って、ホウと唸って目が丸くなった。毛虫、何匹数えられますか?
一見して明らかな通り、毛虫たちはフジの細蔓にところせましと密集しているのに、その下のツツジの樹冠にはただの一匹も見あたらない。当然ながら厳密に相手を選ぶのである。僕には正確に同定できないが、ドクガの仲間の可能性が高いとものの本ならぬインターネット情報にあり、これだから素手で庭仕事は絶対できない。軍手のない時代はお百姓も庭師も命がけで、慎重さと知識が安危を分けることしばしばだったろう。もっとも、フジによくつくマイマイガはドクガ科ではあるが、一齢以外は毒をもたないとも同じサイトに載っている。フジの何が彼らを引き寄せるのかしらん。
マイマイガは時としてすさまじい被害をもたらす森林害虫として、世界的に有名なのだと後で知った。こんなことも少しは知っておかないと、田舎に住んで迷惑をかける。「田園生活リテラシー」とか資格化されないかな。真っ先に飛びつくんだけれど。
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(Wikipedia よりコピペ、いずれも欧米産とのこと)
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