散日拾遺

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筆写の功/サーローさん御訪問

2018-12-06 22:35:44 | 日記

2018年12月6日(木)

 診療の合間に、すごくとっても楽しいことがあったが、これはまた改めて。

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 現状では野党というものが存在してもほとんど無意味ではないかと思っていたが、失礼、当方の不明というものだった。

 失踪した外国人技能実習生に、後日国が聞き取り調査をした記録があるんだそうだ。貴重なこの資料を国が公開しようとしないので、閲覧のみを認められた野党議員らが手分けして筆写、そこから労働時間や給与を計算し、「7割が最低賃金割れ」「1割が過労死ライン超の時間外労働」などの実態を割り出したと、昨5日の朝刊。

 天声人語子は南方熊楠を引き合いに出している。僕は幕末の日本人の実益を兼ねた勉強法を思った。たとえばオランダ語の辞書を借り出し、夜を日に継いで筆写する。それも二部。一部は売って学資の足しにし、一部は手許に置いて自ら用う。勝海舟の逸話として聞いたが、筆写する間に相当のものを覚えたことだろう。

 労にとりくんだ議員らに拍手。

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 本日、サーロー節子さん(86)が首相官邸を訪れたものの、首相への面会は叶わなかった由。理由は「日程の都合」だそうだが、日程は合わせないと合わないよね。合わさないのは日程よりも、むしろ

 「あわす顔がないんでしょ」

 座布団一枚!

https://www.msn.com/ja-jp/news/national/サーロー節子さん、首相を批判-「違う意見でも会って」/ar-BBQzn2m?ocid=spartandhp

Ω