2018年12月29日(土)
放送大学受講生「ちこ」さま、コメントありがとうございます。宮部作品について偉そうに書きましたが、御指摘のものはまだ読んでないのです。「ボーっと生きてんじゃねえ!」って怒らないでくださいね。
早速アマゾンで注文しました。明日には届くようですから、今年はこれを読みながら越年ということになりそうです。明けたら感想を交換しましょう。
大学の内幕を少しだけ。映画を授業に活用している S先生に触発され、私のほうは「古今の文学作品の中から精神疾患を扱っているものを選び、自由に論ぜよ」といったお題を出して楽しんでいます。学生さんの反応として、昨年度は夢野久作『ドグラ・マグラ』をみっちり読み込んできた自称「筋肉バカ」さん(私から見るとゼンゼン違いますが)、今年度は特定の作品の代わりに芥川龍之介の病跡学的検討を行った超・高機能のPTさんなど、とっても創造的でスリリングでした。毎回何が出てくるか、ほんとに楽しみなんですよ。
私の方からはお返しにクレッチマーの天才類型論とか、幸田文さん(こうだ・あや、文豪・幸田露伴の実のお嬢さん)の随筆の中で御自身のパニック発作が活写されていることとか、あれこれトリビアを提供していますが、来年からそのリストにひとつ加えられそうです。ありがとうございました。
では、年明けにあらためて。良いお年をお迎えください。
***
・コメントが届いた記事: 「バタくさい」が生きていた!
・コメントが届いた記事のURL: https://blog.goo.ne.jp/ishimarium/e/cd229c5032df333fb96bb0379cd22c64
・コメントを書いた人: ちこ
・タイトル: 名もなき毒の登場人物について
・コメント
> はじめまして。放送大学の講義をとっていました。
> 宮部みゆきさんの名もなき毒を読んだのですが、この小説に出てくる原田さんのような激しい人は病気なのでしょうか。境界性パーソナリティ障害よりも、過激な行動だと思いました。
> 本では、最後、原田さんは警察に捕まります。境界線パーソナリティ障害だとすると、自分自身で問題を自覚しないと治療にも結びつかないですが、原田さんは自覚がないような感じです。幼少期から両親がいろいろな相談機関に相談したと小説には書かれていました。
> 小説の登場人物について、コメントなどしてすみません。
どういたしまして、歓迎です!(席亭)
Ω