恐懼に堪えない日々

【恐懼】(きょうく)・・・ おそれかしこまること。日々の生活は恐懼に堪えないことばかりですよね。

初・家庭訪問

2006年05月12日 | 日記とか
とある素行不良により、現在停学処分となっている生徒がいます。
こういった生徒に対しては週に一回程度、担任が家庭訪問をし、
様子をうかがうということになっているのですが、
担任1人だけでは荷が重いということでそれを補佐する教員が必ず1人ついて行きます。
本来ならば他クラスの担任だったり、教科を受け持っている教員が行くのですが、
今日ばかりはどうしても他の先生の都合がつかないということで、
その大役、この私めが仰せ付かりました。
その生徒は今学期が始まって早々に停学になってしまったために、
正直なところ顔すらよくわからず、どんな生徒なのか詳細も知らないというのに、
ただ家が近いからという理由だけ(?)で任命されたのはいささか腑に落ちませんが、
まぁこれも後学のため、とばかりに担任の先生のお供を致します。

元々この生徒に関しては会議でも頻繁に議題に上がっていたので、
人伝とはいうものの事の詳細についてはある程度把握はしていました。
しかし実際にお宅を訪問してその生徒へ指導を行うとなると、
知識だけで同こうなる問題ではありませんわな。なぜか緊張してしまいます。
こういう時のために大学で生活指導論なんてものを学んだんでしょうが、
これを実践に移すとなるとマニュアル通りには行かないもの。
同行した先生はおそらく経験から来る指導方法で粛々と生徒に声をかけ、
今の心理状態から学習状況に至るまで事細かに事情を聴取し、
逐一アドバイスという形で返答しておりました。
よくこんないいアドバイスができるなぁなどと私は横で感心しきりでしたが、
その声もしっかりと生徒の心にも届いていたようで、
見ていて私は「熱いなぁ~」と素朴な感想を抱いてしまいました。

1時間程度保護者の方も交えて様々な話をしました。
ずっと真面目な顔をしていたわけではなく、時には笑い話もあるような、
そしてしっかりと伝えることを伝える時はビシッといく、緩急をつけた指導で、
私の初めての家庭訪問(見学)は終了いたしました。
これを私がメインでやる日がいつか来ることになるのでしょうが、
あんなにうまくアドバイスできるようになるまで果たしてどれだけかかるのか…。
経験を積まねば。

恐懼再拝。
コメント
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