[箕面温泉が倒産]
湯けむりアワード1151の箕面温泉を経営している大阪観光が10/30に民事再生法の適用を申請し倒産しました。負債総額は36億円。営業は引き続き行っています。
地元では「スパーガーデン」として知名度が高く、プールなど大型施設も備えたレジャー施設でしたが、スーパー銭湯などの同業との競争が激しくなったこと、施設が老朽化していたことから経営が苦しくなっていました。
この夏以降外国人観光客が急減しとどめをさされた形になったとのことです。
なお、湯けむりアワードのリストには公開時点で既に廃業していた温泉も含まれていることから、今回の倒産で箕面温泉がリストから削除されることはないものと思われます。
[井笠鉄道が破産]
既報の通り今年10月末のバス事業からの撤退と会社清算を発表した井笠鉄道が11/2に岡山地裁に対し自己破産を申し立てました。負債総額は32.4億円だそうです。破産に伴い井笠鉄道が発行した定期券や回数券などは払い戻しができなくなっています。債権者として届け出ればいくらか返ってくる可能性もありますので詳しくは破産管財人の大林・松井法律事務所（岡山市北区蕃山町：086-221-0221）に問い合わせてください。
バス事業については北振バスと両備バス系の中国バス、寄島タクシーが暫定的に引き継いでいます。このうち最も多くの路線を引き継いでいる中国バスでは井笠鉄道の車両と従業員の一部を引き受けて運行しています。しかしながら一部路線は引き継がれておらず、引き継がれた路線についても間引きになっている路線があるようです。詳細は中国バスのサイトで確認してください。
このほか鶏卵素麺で有名な福岡の老舗和菓子店・松屋菓子舗も倒産するなど老舗の倒産も続いているようです。世の中大変です。
※一応誤解のないように申し上げますが、井笠鉄道の定期券や回数券を債権として届けたとしても100%払い戻されるわけではありません。会社の資産を現金化し、優先される未払い給与や退職金などを差し引いたのち、残った資産を債権者で公平に分配します。分配率はケースバイケースで、1%未満になることもあります。実際に分配されるのは数年後となりますから気長に待つしかありません。
