9日に京都・妙心寺の塔頭巡りをしてきました。
京都では京都市観光協会により観光客が少ない冬の時期に毎年「京の冬の旅」というキャンペーンが開催され、非公開寺院の特別公開が行われます。51回目となる今年は1/7~3/18まで開催される伝統あるキャンペーンです。
今年は14カ所が特別公開されますがこれだけのスポットを日帰りで全部見て回ることは不可能ですので、エリアを絞り込んで見て回るのが一番効率的です。今回は「京の冬の旅」では初公開となる妙心寺の養徳院と大雄院を中心に妙心寺の塔頭巡りをやってみました。
妙心寺は1337年に創建された右京区の花園にある臨済宗の大本山です。妙心寺のサイトによると日本最大の禅寺だそうです。このように大きなお寺では本堂など妙心寺の建物だけでなく塔頭という子分のような寺院が敷地内外に存在しており、妙心寺では48あるとのこと。石庭で有名な龍安寺も妙心寺の塔頭になります(龍安寺は妙心寺の敷地外にある塔頭です)。
妙心寺の境内にある塔頭の多くは非公開なのですが、京の冬の旅では例年いくつかが特別公開になるようで、今年は養徳院と大雄院が対象となっています。なお桂春院や退蔵院、大心院は通年公開されています。
特別公開の塔頭は10時からの公開、通年公開の塔頭は9時からなので先に退蔵院から。

退蔵院は禅問答の掛軸「瓢鮎図(国宝:レプリカの展示のみ)」や余香苑という庭園が自慢です。
まだ時間があるので桂春院へ。紅葉の名所です。

普段は公開していない茶室を公開しています。観光客が少なく貸し切り状態でじっくり鑑賞できました。
養徳院と大雄院は桂春院の近くにあります。10時になったので見に行きましょう。特別公開は1カ所600円。中にはガイドさんがいてお坊さんに代わって寺院の略歴や展示物を紹介してくれます。
この2院は石河氏が建立しています。石河氏は源氏の流れをくむ美濃の豪族であり、戦国時代には現在のJR西岐阜駅周辺(CQオームさんの近くですねhi)を拠点としていたようです。信長→秀吉→家康と主君を変えながらも生き残り、尾張徳川家の家老となっています。
まずは養徳院から。10時の開門直後に到着しました。

玄関口で拝観料を払うと何人かの列ができています。御朱印待ちとのこと。書き置きではないので1人あたり4~5分かかっています。7番目なので自分の書いてもらう時間を入れて40分少々待つことになりました。待っている間に後ろに十数人の列ができていました。御朱印を書くことも修行なのだと思いますが腱鞘炎にならないだろうかと心配したくなる状態です。
御朱印を頂いたら拝観しましょう。寺宝の掛軸「酒茶論」や桃山時代の画家・曽我直庵の描いた鷹の掛軸を説明付きで見ることができます。多くても20人未満ですからゆっくり鑑賞できました。なお本堂内部は撮影不可。庭は本堂の玄関を出て屋外から見学や撮影ができます。
養徳院で結構時間がかかりました。お隣の大雄院に向かいます。こちらは門をくぐった右手に拝観受付があります。門を背にして正面が本堂、左が庫裏で、御朱印は庫裏で受けているとの案内が出ています。600円の拝観料は京都市観光協会と分けることになりますが、御朱印料は全額寺院の収入になりしかも非課税ですから維持費に悩む寺院にとっては有り難いでしょうね。
大雄院はふすま絵や掛軸が豊富で会期中に掛軸の入れ替えも予定しているそうです。

また二色の苔のコントラストが印象的な庭も見所です。こちらもふすま絵や掛け軸は撮影禁止で庭はOKとのこと。
この他塔頭の大心院も通年拝観可能、また妙心寺自体も特別拝観がありますから全部合わせたら盛りだくさんになります。なのに観光客は少なめ、特に外国人観光客を見かけず静かに拝観できます。寒い時期なので靴下は厚手に、カイロや折りたたみ傘も必要とはなりますが「京の冬の旅」の非公開寺院特別拝観はお勧めです。私も後日東山方面の特別公開を回りたいと思います。東山方面は今回撮影全面禁止の寺院もあるそうですが・・・
[御朱印情報] ※いずれも1種あたり300円
・養徳院 本堂玄関にて授与。4種あり希望を伝えて書いてもらえます。
列に並びお願いすることになりますが、ほぼ全員4種とも依頼するため
1人あたり4~5分かかっています。御朱印目当てなら養徳院は難関。
オリジナル御朱印帳あり。
・大雄院 門を入り左手の庫裏で1種を授与。境内に案内が出ています。
「京ノ冬ノ旅」という金色の印が押されています。
御朱印帳を預けて本堂の拝観ができます。
オリジナル御朱印帳あり、購入の場合に限り観音様の特別な御朱印も授与可。
・退蔵院 拝観受付で1種を授与。
御朱印帳を預けて拝観できます。オリジナル御朱印帳あり。
・桂春院 拝観受付で1種を授与。
御朱印帳を預けて拝観できます。オリジナル御朱印帳あり。
京都では京都市観光協会により観光客が少ない冬の時期に毎年「京の冬の旅」というキャンペーンが開催され、非公開寺院の特別公開が行われます。51回目となる今年は1/7~3/18まで開催される伝統あるキャンペーンです。
今年は14カ所が特別公開されますがこれだけのスポットを日帰りで全部見て回ることは不可能ですので、エリアを絞り込んで見て回るのが一番効率的です。今回は「京の冬の旅」では初公開となる妙心寺の養徳院と大雄院を中心に妙心寺の塔頭巡りをやってみました。
妙心寺は1337年に創建された右京区の花園にある臨済宗の大本山です。妙心寺のサイトによると日本最大の禅寺だそうです。このように大きなお寺では本堂など妙心寺の建物だけでなく塔頭という子分のような寺院が敷地内外に存在しており、妙心寺では48あるとのこと。石庭で有名な龍安寺も妙心寺の塔頭になります(龍安寺は妙心寺の敷地外にある塔頭です)。
妙心寺の境内にある塔頭の多くは非公開なのですが、京の冬の旅では例年いくつかが特別公開になるようで、今年は養徳院と大雄院が対象となっています。なお桂春院や退蔵院、大心院は通年公開されています。
特別公開の塔頭は10時からの公開、通年公開の塔頭は9時からなので先に退蔵院から。

退蔵院は禅問答の掛軸「瓢鮎図(国宝:レプリカの展示のみ)」や余香苑という庭園が自慢です。
まだ時間があるので桂春院へ。紅葉の名所です。

普段は公開していない茶室を公開しています。観光客が少なく貸し切り状態でじっくり鑑賞できました。
養徳院と大雄院は桂春院の近くにあります。10時になったので見に行きましょう。特別公開は1カ所600円。中にはガイドさんがいてお坊さんに代わって寺院の略歴や展示物を紹介してくれます。
この2院は石河氏が建立しています。石河氏は源氏の流れをくむ美濃の豪族であり、戦国時代には現在のJR西岐阜駅周辺(CQオームさんの近くですねhi)を拠点としていたようです。信長→秀吉→家康と主君を変えながらも生き残り、尾張徳川家の家老となっています。
まずは養徳院から。10時の開門直後に到着しました。

玄関口で拝観料を払うと何人かの列ができています。御朱印待ちとのこと。書き置きではないので1人あたり4~5分かかっています。7番目なので自分の書いてもらう時間を入れて40分少々待つことになりました。待っている間に後ろに十数人の列ができていました。御朱印を書くことも修行なのだと思いますが腱鞘炎にならないだろうかと心配したくなる状態です。
御朱印を頂いたら拝観しましょう。寺宝の掛軸「酒茶論」や桃山時代の画家・曽我直庵の描いた鷹の掛軸を説明付きで見ることができます。多くても20人未満ですからゆっくり鑑賞できました。なお本堂内部は撮影不可。庭は本堂の玄関を出て屋外から見学や撮影ができます。
養徳院で結構時間がかかりました。お隣の大雄院に向かいます。こちらは門をくぐった右手に拝観受付があります。門を背にして正面が本堂、左が庫裏で、御朱印は庫裏で受けているとの案内が出ています。600円の拝観料は京都市観光協会と分けることになりますが、御朱印料は全額寺院の収入になりしかも非課税ですから維持費に悩む寺院にとっては有り難いでしょうね。
大雄院はふすま絵や掛軸が豊富で会期中に掛軸の入れ替えも予定しているそうです。

また二色の苔のコントラストが印象的な庭も見所です。こちらもふすま絵や掛け軸は撮影禁止で庭はOKとのこと。
この他塔頭の大心院も通年拝観可能、また妙心寺自体も特別拝観がありますから全部合わせたら盛りだくさんになります。なのに観光客は少なめ、特に外国人観光客を見かけず静かに拝観できます。寒い時期なので靴下は厚手に、カイロや折りたたみ傘も必要とはなりますが「京の冬の旅」の非公開寺院特別拝観はお勧めです。私も後日東山方面の特別公開を回りたいと思います。東山方面は今回撮影全面禁止の寺院もあるそうですが・・・
[御朱印情報] ※いずれも1種あたり300円
・養徳院 本堂玄関にて授与。4種あり希望を伝えて書いてもらえます。
列に並びお願いすることになりますが、ほぼ全員4種とも依頼するため
1人あたり4~5分かかっています。御朱印目当てなら養徳院は難関。
オリジナル御朱印帳あり。
・大雄院 門を入り左手の庫裏で1種を授与。境内に案内が出ています。
「京ノ冬ノ旅」という金色の印が押されています。
御朱印帳を預けて本堂の拝観ができます。
オリジナル御朱印帳あり、購入の場合に限り観音様の特別な御朱印も授与可。
・退蔵院 拝観受付で1種を授与。
御朱印帳を預けて拝観できます。オリジナル御朱印帳あり。
・桂春院 拝観受付で1種を授与。
御朱印帳を預けて拝観できます。オリジナル御朱印帳あり。