毎日暑い日が続いていた8月上旬、どこか涼しいところ、ということで鞍馬・貴船を回ってみます。京都の北にあり、昔から霊山として知られた鞍馬と水が豊富な貴船とは京都市内より涼しいことで知られています。
今回は「バス&えいでん 鞍馬・貴船日帰りきっぷ」を利用します。叡電全線に加え京都バスの左京区内のほぼ全線(+市バス協調区間)、東福寺以北の京阪線、さらに市バスも全線使えます。
振り出しは国際会館駅から。現在叡電は末端にあたる市原-鞍馬間が災害で休止しており、京都バスのみとなっています。京都バスは嵐山など右京区の路線と大原・鞍馬など左京区の路線があり、それぞれ京都郊外のバス事業者を京福電鉄が買収を重ねて発足した会社です。2000年頃以降に京阪がグループの再編を進め、現在は京阪グループのバス持ち株会社の傘下にあります。
叡電の前身である鞍馬電鉄から引き継いだ天狗の羽うちわの社章が特徴です。京都市バスが到底担えないような静原や花脊などのエリアにも乗り入れています。

20分少々で鞍馬に到着。鞍馬寺に向かう前に叡電の鞍馬駅を見てみましょう。閉鎖された駅にポツンと天狗が佇んでいます。さすがの鞍馬天狗も人が来なければ形無しですよね。

天狗と言えばつい「暴れん坊天狗」というファミコンのシューティングゲームを思い出してしまいます。かなりシュールな設定ですが硬派な激ムズゲームでした。無念。
すぐのところに鞍馬寺の山門があります。

770年に鑑真の弟子である鑑禎がこの地に庵を結んだのが始まりとされ、9世紀に東寺の僧が入山し真言宗の寺院となっています。さらに12世紀に天台宗に改宗していますが江戸期以降徐々に衰退し、戦後に天台宗から独立し「鞍馬弘教」の総本山となっています。
入口で愛山料(入山料)を支払います。「バス&えいでん 鞍馬・貴船日帰りきっぷ」を呈示すると300円が200円に割り引かれます。
鞍馬寺へはここからケーブルカーが便利ですが、その左にある道を少し上がりましょう。由岐神社があります。

940年に宮中にあった神社を朱雀天皇の命で鞍馬に遷座したのが始まりで、鞍馬寺の鎮守社となりました。神仏分離で由岐神社として独立しています。毎年10月の「鞍馬の火祭」は鞍馬寺ではなく由岐神社の祭礼です。以前の叡電はこの日になると夕方から臨時列車が出ていました。

本殿は1607年に豊臣秀頼により再建されたものです。

由岐神社の御朱印です。
このまま道を上れば鞍馬寺ですが、きついのでケーブルカーへ。

全国でも珍しい宗教法人が運営するケーブルカーです。運賃は200円(運賃として徴収した場合は税金を取られるため無税となる宗教法人への寄付金としているらしいです)。これでかなり楽になります。

こちらが鞍馬寺の本堂です。本尊は毘沙門天・千手観音・護法魔王尊で、これらを一体として「尊天」と呼んでいます。

鞍馬寺の御朱印です。「尊天」とあります。
鞍馬寺からは奥の院を経由して貴船神社に直接行くことができます。歩いてみましょう。続きます。
今回は「バス&えいでん 鞍馬・貴船日帰りきっぷ」を利用します。叡電全線に加え京都バスの左京区内のほぼ全線(+市バス協調区間)、東福寺以北の京阪線、さらに市バスも全線使えます。
振り出しは国際会館駅から。現在叡電は末端にあたる市原-鞍馬間が災害で休止しており、京都バスのみとなっています。京都バスは嵐山など右京区の路線と大原・鞍馬など左京区の路線があり、それぞれ京都郊外のバス事業者を京福電鉄が買収を重ねて発足した会社です。2000年頃以降に京阪がグループの再編を進め、現在は京阪グループのバス持ち株会社の傘下にあります。
叡電の前身である鞍馬電鉄から引き継いだ天狗の羽うちわの社章が特徴です。京都市バスが到底担えないような静原や花脊などのエリアにも乗り入れています。

20分少々で鞍馬に到着。鞍馬寺に向かう前に叡電の鞍馬駅を見てみましょう。閉鎖された駅にポツンと天狗が佇んでいます。さすがの鞍馬天狗も人が来なければ形無しですよね。

天狗と言えばつい「暴れん坊天狗」というファミコンのシューティングゲームを思い出してしまいます。かなりシュールな設定ですが硬派な激ムズゲームでした。無念。
すぐのところに鞍馬寺の山門があります。

770年に鑑真の弟子である鑑禎がこの地に庵を結んだのが始まりとされ、9世紀に東寺の僧が入山し真言宗の寺院となっています。さらに12世紀に天台宗に改宗していますが江戸期以降徐々に衰退し、戦後に天台宗から独立し「鞍馬弘教」の総本山となっています。
入口で愛山料(入山料)を支払います。「バス&えいでん 鞍馬・貴船日帰りきっぷ」を呈示すると300円が200円に割り引かれます。
鞍馬寺へはここからケーブルカーが便利ですが、その左にある道を少し上がりましょう。由岐神社があります。

940年に宮中にあった神社を朱雀天皇の命で鞍馬に遷座したのが始まりで、鞍馬寺の鎮守社となりました。神仏分離で由岐神社として独立しています。毎年10月の「鞍馬の火祭」は鞍馬寺ではなく由岐神社の祭礼です。以前の叡電はこの日になると夕方から臨時列車が出ていました。

本殿は1607年に豊臣秀頼により再建されたものです。

由岐神社の御朱印です。
このまま道を上れば鞍馬寺ですが、きついのでケーブルカーへ。

全国でも珍しい宗教法人が運営するケーブルカーです。運賃は200円(運賃として徴収した場合は税金を取られるため無税となる宗教法人への寄付金としているらしいです)。これでかなり楽になります。

こちらが鞍馬寺の本堂です。本尊は毘沙門天・千手観音・護法魔王尊で、これらを一体として「尊天」と呼んでいます。

鞍馬寺の御朱印です。「尊天」とあります。
鞍馬寺からは奥の院を経由して貴船神社に直接行くことができます。歩いてみましょう。続きます。