9/22(日)弘前市内→大鰐町→弘前市内→田舎館村→弘前市内
本日は午前中強めの雨になります。この雨では簡易的な雨除けである昨日の板柳でのやり方ではアンテナに水が入り込みますから無理です。ということでサガ電子のZA-721を持ち込んでいます。展望台からこのアンテナを架設できる大鰐町に行ってみます。
大鰐は大鰐温泉があり、弘前の奥座敷としてとして栄えた町です。人口は8,300人、冬場のスキーが盛んで過去にオリンピック出場を果たした選手を多数輩出しています。また大相撲の第56代横綱である2代目若乃花の出身地です。ワニがいたわけではなく、大きな阿弥陀像があったことから「大阿弥陀」と呼ばれ、これが訛って「大鰐」になったそうです。
弘前から大鰐へはJRの他に弘南鉄道大鰐線、弘南バスがあります。このうち弘南鉄道は近年利用客が大幅に減少し廃線の危機に立たされています。一番速いのはJRですが、本数が僅かしかないので時間の制約を受けます。
本来最終日に計画していたスケジュールで大鰐町に向かいましょう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/32/96baa1480fc31939273a72f13c8c4d3a.jpg)
弘前駅6時27分発の快速秋田行きに乗ります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1d/c7/9de65eaf1b44d376d4b9b1ef87e78583.jpg)
6時37分に大鰐温泉駅到着。「津軽の奥座敷」と呼ばれる大鰐温泉ですが、何となく寂れている感があります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0e/dd/e4654f2f7252b4c065afcdb77654ba26.jpg)
駅近くに温泉街があり、ここを抜けて茶臼山公園に向かいます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/b0/b7f93b54d5dfc74160febc91daf8f161.jpg)
展望台から地上に向けZA-721を張りました。7時30分にスタートです。しかしながらあまり呼ばれませんし聞こえる局も少ないです。CQを出しても僅かしか呼ばれません。
7MHzが手詰まりな一方で21は開いているようで4エリア西部中心で呼ばれました。
もう一度7MHzに戻しても全然呼ばれません。「おかしいなぁ」と思ってSWRを確認すると異常に高くなっています。21MHzは問題なし。ですので中間のトラップコイルまたはその先のトラブルと推測されますが直しようがありません。
普段使っているダイポールは自分で作ったものですからトラブル発生時におよその見当が付きますが、メーカー製のアンテナは中を開けられないのでトラブルの理由を確定できないんですよね。浸水でおかしくなったのか元々どこかで故障したのかさえも分かりません。
これはもう無理と判断し9時過ぎで引き上げます。大鰐からは7MHzで3局、21MHzで5局の9局でした。ZA-721については帰宅して調べてみます。
まだ時間に余裕があるので大鰐の町を少し歩いてみます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7a/87/3083adf49043b114ee99905fe63f3b37.jpg)
こちらは大円寺です。弘前市内には立派な五重塔を構える最勝院がありますが、あの敷地は元々大円寺で、五重塔も大円寺のものでした。大円寺は1871年に神仏分離で大鰐にあった高伯寺に名義を移す形で移転しています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/c2/0d616f6e5d9555e9758355eba50b63f6.jpg)
こちらの本尊は国の重要文化財であり「大日如来像」とされているのですが、本堂で見る限りどう見ても阿弥陀如来像なのです。この阿弥陀像が「大阿弥陀」であり、「大鰐」の由来であるとされます。
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大円寺の御朱印です。
こちらは町営の観光施設「鰐COME」です。温泉+特産品販売+ランチが楽しめます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/a3/7a242a3dc2c4c10e9a0681ba934305cb.jpg)
寒かったのでまずは温泉で暖まります。いいお湯です。
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大鰐の名物は「大鰐温泉もやし」だそうです。温泉の熱で育てるそうですが人気がありすぎて開店直後で完売するそうです。その「大鰐温泉もやし」を使った料理を出しているのが「花りんご」です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/75/6fa1992b206148291634adf5f5d0914a.jpg)
大鰐温泉もやしと地鶏のシャモロックを使った「うまか丼」にします。美味しかったです。細いのに旨みがあるもやしです。
大鰐温泉11時30分発の弘南鉄道大鰐線で弘前に戻りましょう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/64/69/23f6bb78963c75b4e132dee39bb18f39.jpg)
このようにJRとは別に駅舎がありますが、中に入るとJRのホームにつながっています。五所川原の津軽鉄道そっくりの構造です。
大鰐線の前身・弘前電気鉄道は戦後すぐの国鉄が長距離輸送に手一杯だった頃にローカル輸送を電車で担おうと全国で計画された私鉄の一つです。他にも蔵王電気鉄道(山形-蔵王)、岡山急行電鉄(笠岡-倉敷-岡山-赤穂)、筑豊電気鉄道(黒崎-博多)などがありましたが、朝鮮戦争景気で資材が高騰したなどの理由で断念もしくは部分開業に終わっています。この弘前電気鉄道も弘前からさらに板柳までの延長を目論んだものの果たせず、開業にこぎ着けた大鰐-弘前間も弘南バスに勝てず最終的には弘南鉄道に救済合併されています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3a/e5/70aee06cf93cc26b821b3e2a8f431b55.jpg)
見るからに元東急の電車ですね。この7033号車は東急時代と番号が変わっておらず、検索したら1964年竣工で主に大井町線や田園都市線で活躍したのち1988年に弘南鉄道に移籍したことが分かります。何と御年60歳。
発車時間になったら汽笛を一発鳴らしてよろよろと発車しました。大鰐線の最高速度は45km/hと遅く、所要時間は並行する弘南バスとほぼ変わりません。しかもどっちも1時間毎となれば弘前市内での下車地を選べるバスに勝ちようがないですよね。もう何年も廃線の危機が叫ばれており、更新費が出せないので線路はガタガタ、車両もボロボロの状態です。
途中の弘高下駅で下車し酒屋さんでシードルの発送をお願いしに行ってきました。アルコール度数が6%前後のドライと3%前後のスイートがありますが、元の果実感が残るスイートの方が美味しかったです。
後半に続きます。
本日は午前中強めの雨になります。この雨では簡易的な雨除けである昨日の板柳でのやり方ではアンテナに水が入り込みますから無理です。ということでサガ電子のZA-721を持ち込んでいます。展望台からこのアンテナを架設できる大鰐町に行ってみます。
大鰐は大鰐温泉があり、弘前の奥座敷としてとして栄えた町です。人口は8,300人、冬場のスキーが盛んで過去にオリンピック出場を果たした選手を多数輩出しています。また大相撲の第56代横綱である2代目若乃花の出身地です。ワニがいたわけではなく、大きな阿弥陀像があったことから「大阿弥陀」と呼ばれ、これが訛って「大鰐」になったそうです。
弘前から大鰐へはJRの他に弘南鉄道大鰐線、弘南バスがあります。このうち弘南鉄道は近年利用客が大幅に減少し廃線の危機に立たされています。一番速いのはJRですが、本数が僅かしかないので時間の制約を受けます。
本来最終日に計画していたスケジュールで大鰐町に向かいましょう。
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弘前駅6時27分発の快速秋田行きに乗ります。
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6時37分に大鰐温泉駅到着。「津軽の奥座敷」と呼ばれる大鰐温泉ですが、何となく寂れている感があります。
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駅近くに温泉街があり、ここを抜けて茶臼山公園に向かいます。
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展望台から地上に向けZA-721を張りました。7時30分にスタートです。しかしながらあまり呼ばれませんし聞こえる局も少ないです。CQを出しても僅かしか呼ばれません。
7MHzが手詰まりな一方で21は開いているようで4エリア西部中心で呼ばれました。
もう一度7MHzに戻しても全然呼ばれません。「おかしいなぁ」と思ってSWRを確認すると異常に高くなっています。21MHzは問題なし。ですので中間のトラップコイルまたはその先のトラブルと推測されますが直しようがありません。
普段使っているダイポールは自分で作ったものですからトラブル発生時におよその見当が付きますが、メーカー製のアンテナは中を開けられないのでトラブルの理由を確定できないんですよね。浸水でおかしくなったのか元々どこかで故障したのかさえも分かりません。
これはもう無理と判断し9時過ぎで引き上げます。大鰐からは7MHzで3局、21MHzで5局の9局でした。ZA-721については帰宅して調べてみます。
まだ時間に余裕があるので大鰐の町を少し歩いてみます。
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こちらは大円寺です。弘前市内には立派な五重塔を構える最勝院がありますが、あの敷地は元々大円寺で、五重塔も大円寺のものでした。大円寺は1871年に神仏分離で大鰐にあった高伯寺に名義を移す形で移転しています。
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こちらの本尊は国の重要文化財であり「大日如来像」とされているのですが、本堂で見る限りどう見ても阿弥陀如来像なのです。この阿弥陀像が「大阿弥陀」であり、「大鰐」の由来であるとされます。
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大円寺の御朱印です。
こちらは町営の観光施設「鰐COME」です。温泉+特産品販売+ランチが楽しめます。
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寒かったのでまずは温泉で暖まります。いいお湯です。
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大鰐の名物は「大鰐温泉もやし」だそうです。温泉の熱で育てるそうですが人気がありすぎて開店直後で完売するそうです。その「大鰐温泉もやし」を使った料理を出しているのが「花りんご」です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/75/6fa1992b206148291634adf5f5d0914a.jpg)
大鰐温泉もやしと地鶏のシャモロックを使った「うまか丼」にします。美味しかったです。細いのに旨みがあるもやしです。
大鰐温泉11時30分発の弘南鉄道大鰐線で弘前に戻りましょう。
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このようにJRとは別に駅舎がありますが、中に入るとJRのホームにつながっています。五所川原の津軽鉄道そっくりの構造です。
大鰐線の前身・弘前電気鉄道は戦後すぐの国鉄が長距離輸送に手一杯だった頃にローカル輸送を電車で担おうと全国で計画された私鉄の一つです。他にも蔵王電気鉄道(山形-蔵王)、岡山急行電鉄(笠岡-倉敷-岡山-赤穂)、筑豊電気鉄道(黒崎-博多)などがありましたが、朝鮮戦争景気で資材が高騰したなどの理由で断念もしくは部分開業に終わっています。この弘前電気鉄道も弘前からさらに板柳までの延長を目論んだものの果たせず、開業にこぎ着けた大鰐-弘前間も弘南バスに勝てず最終的には弘南鉄道に救済合併されています。
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見るからに元東急の電車ですね。この7033号車は東急時代と番号が変わっておらず、検索したら1964年竣工で主に大井町線や田園都市線で活躍したのち1988年に弘南鉄道に移籍したことが分かります。何と御年60歳。
発車時間になったら汽笛を一発鳴らしてよろよろと発車しました。大鰐線の最高速度は45km/hと遅く、所要時間は並行する弘南バスとほぼ変わりません。しかもどっちも1時間毎となれば弘前市内での下車地を選べるバスに勝ちようがないですよね。もう何年も廃線の危機が叫ばれており、更新費が出せないので線路はガタガタ、車両もボロボロの状態です。
途中の弘高下駅で下車し酒屋さんでシードルの発送をお願いしに行ってきました。アルコール度数が6%前後のドライと3%前後のスイートがありますが、元の果実感が残るスイートの方が美味しかったです。
後半に続きます。