24KG使用レポートの続きです。
レポート①で24KGは性能が高いものの、ノンラジアルではなくアースが必要ということがお判りいただけたと思います。車ではボディアースが使えますが移動運用ではそうは行きません。そこで考えついたアイデアをご紹介します。
[ラジアルを追加する]
アースの代わりにGPのようにラジアル線を追加するものです。割と簡単なのが丸形の圧着端子に単芯のIV線を半田付けするものです。これをM型コネクタとアンテナの間に挟み込めば立派にラジアルとして機能します。ラジアル線の長さは50cm前後、3本で実用になると思います。単芯IV線を使うことで支え不要でピンと伸ばせます。水平でもいいですし、アローラインみたいに斜めに下げてもいいと思います。
もし430MHzのみで使用(144MHzは使用しない)されるのでしたら家庭用のアルミ箔を30cm四方にカットし、中心にコネクタ用の穴を開けて通してしまうのもいいと思います。アルミ箔は意外と性能が安定します。
[水平偏波のビームアンテナをラジアル代用にする]
50MHzなどの水平偏波の八木アンテナやHB9CVなどビームアンテナをラジアルの代わりに使うものです。1本の伸縮ポールでビームアンテナと24KGの両方を取り付けることができ便利です。
具体的にはビームアンテナのブームにルーフパイプ基台でアンテナを取り付けます。基台は24KGのアース側と電気的につながっており、取り付けることでビームアンテナのブームやエレメントとも電気的につながります。
144MHzでお使いの場合、ビームアンテナのブームだけではラジアルの効果を十分に得ることができません。エレメントが取り付けられた状態にしてください。ブームだけでは明らかにSWRが悪化し、飛びが悪くなりました。逆にエレメントさえ取り付けていれば50MHz用のHB9CVでも効果が十分に出ます。430MHzにおいては144MHzほどの性能低下が見られませんでした。このように取り付けることにより1本の伸縮ポールで50/144/430の3バンドのアンテナを上げることができます。
なお、NR22Lを28MHz帯の1/4λホイップ代用として使う場合も50MHz用のHB9CVでエレメントが取り付けられていればラジアル代用として使えました。市販の28MHz用モービルホイップでも応用可能ではないかと思われます。
次回は使ってみての感想です。