移動運用したり記録をアップしたりしていると他のネタが滞ってますHi
まとめてご紹介します。
[京都コンテスト レビュー公開]
2月に行われた京都コンテストのコンテストレビューが公開されています。詳細はこちら。毎年JI6DUE 野原OMが集計された力作です。
今年は府内局50/144MHz部門等激戦になりましたので、優勝局のマルチ獲得状況が分析でき大変有用な資料です。お恥ずかしながら私の分(430MHz)も掲載されています。
関Vで表彰式があるそうですが・・・私は例によって福岡移動ですので参加できません(涙)
[東海QSOコンテスト結果発表]
3月に行われた東海QSOコンテストの結果が発表されています。詳細はこちら。
当日は強風で荒れ模様でしたし、Condxも全般的に良くなく各局のスコアは例年と比べても少々低い感じがします。
私は福岡市西区の能古島からQRVしました。シングルOP電信電話マルチバンド・QRPで169点の3位。2エリアの局とQSOできたのは7MHzだけ、しかも片手間参加でしたので低スコアでした。QSOいただきました皆様ありがとうございました。
[コミュニティFM BIWA WAVEが廃局]
滋賀県のコミュニティFM局「BIWA WAVE」が6/15に廃局の申請を近畿総通に提出し受理されたことが明らかになりました。近畿総通のリリースはこちら。3エリアでのコミュニティFM局の廃止は初だそうです。
BIWA WAVEは近江八幡市周辺をエリアとしたコミュニティFM局でしたが、2008年にアンテナのビームが申請と異なる方向に向けられていたこととオーバーパワーが発覚し電波法では初の放送局に対する運用停止処分を受けています。
この不祥事のあとCM契約が激減、今年初めには彦根市のコミュニティ局が支援に乗り出したものの3ヶ月で撤退し、5月末頃から放送を休止していました。最終的に自主再建を断念し廃局となったようです。既にHPも閉鎖されていますね。
オーバーパワーに対し広告離れという社会的制裁を受け、最後は廃局に至る厳しい結果となりました。各局も他山の石として頂きたいと思います。
ハイバンドが開いていると聞いて「ハイバンドに出てみたい」と思いつつ7MHzのパイルをさばいています。しかしさすがは7MHz、なかなかコールが途切れてきません。9時15分にようやくコールが途切れました。「18MHzか50MHzにQSYします」と宣言して7MHz終了です。2時間近く呼ばれ続けました。
まずは既にDPを張ってある18MHzにQSY。コネクタをつなぎ変えてワッチしてみたら6エリアが聞こえます。開いてます!! 空き周波数でCQを出します。散発的に呼ばれるのですが、7MHzのようにコールが続きません。福岡・大分・宮崎と6エリア3局とQSOできましたが、後が続かず一旦QSYしました。
QSY先は50MHz。9時台なのでGWが伸びるはずです。Esが聞こえるのかのチェックに加え、2エレで本土が聞こえるのか確かめようという考えです。Esは沖縄が2局聞こえる程度で、さすがに1エリア本土のGWはカスカスです。ダメ元でCQを出すと意外にも三重県四日市市からコールがありました。300km以上あるはずなんですが、59でクリアに来ていました。
Esではないはずで、海上伝搬だと思われますが、その割にQSBがなかったです。不思議な伝搬でした。親切にもクラスタに載せて頂いたんですが、結局50MHzはこの1局のみでした。
18MHzに戻って運用を続けていると突然サイレンが。「坪田高濃度地区(三池港付近)でガスマスクを着用してください」とのことです。すぐ解除されましたがやっぱり今もガスが出ているんですね。
おっ、桟橋に突っ込むんですか?
帰りはしっかり寝る必要がないので一番安い2等和室にしました。貸し毛布を借りてこんな感じで店開きですHi 土曜の上りなので人気の2等和室も1/3程度しか埋まっていません。
これから6時間かかります。寝て起きての繰り返しで、途中でおやつにしました。三宅島唯一の製パン所「築穴製菓」さんのミルクアーモンドです。アーモンドチップの入ったミルククリーム入りコロネですね。レトロなパッケージで1個120円です。
火山性ガスが今も出ていて危険な島と思われがちですが、ちゃんとルールを守っていれば全く問題ありませんでした。逆に温泉もあって快適な島でした。移動局のライバルが少ないので三宅島はおすすめです。
本日は7MHzで90局、18MHzで7局、21MHzで4局、50MHzで1局の計102局とQSOできました。ハイバンド重視で出かけたはずなんですが、意外な結果でした。皆様ありがとうございました。
起きると4時過ぎです。まもなく三宅島到着です。デッキに上がると曇りですが降る感じはしません。よかったです。
三宅島は使用港が錆ヶ浜、三池、伊ヶ谷と3つあり、海況により有利な港を使い分けています。最優先が錆ヶ浜で、ここは現在仮の村役場がある阿古地区の最寄り港です。三池港は火山性ガスの高濃度地区にあり、到着後すぐにバス等で離れなければなりません(滞在禁止)。残る伊ヶ谷は近年整備され、他の2港が使えない場合に限り使用されます。
今回移動地で考えているのが阿古地区ですので、できれば往復とも錆ヶ浜港に着いて欲しいのです。ところが案内所の掲示を見ると到着港は三池港。QRVできる時間が少なくなってしまいました。
どのバンドに出るか決めるためイオノグラムをチェックします。早朝のためEsはまだですが、念のため50MHzのアンテナを組んでみます。6時スタート。北向きビームでVFOを回してみても何も聞こえません。一緒に上げた18MHzもダメっぽいのでRD-S106のコイルを7MHz用にして上げてみました。
うまく行かないね~と思いつつ朝食を食べます。
あとは伊豆諸島の他の島のリクエストもたくさん頂きました。中でも特に多かったのが利島です(恐らく私が利島に行ったことをご存知なのでしょうね)。利島は渡島が難しいためQRVが極端に少なく、皆さんかなり切実なようです。確実に成功させるには電波伝搬・海況・船の運用の3つがともに安定した時期を狙えばいいのですが、それは1年のうちでも僅かしかないのでなかなか難しいのが現実です。
6/13に東京都三宅村(JCG 10005)錆ヶ浜園地に移動運用に行ってきましたのでご報告します。
伊豆諸島への移動運用も何回目かになりますが、今まで行った大島・利島・式根島はいずれも東海汽船の大島航路でゆける島で、この航路の終点は神津島です。神津島よりさらに南の三宅島・御蔵島・八丈島は別の航路でして、今回はこのうち三宅島にチャレンジです。これらの島が大島航路の各島と決定的に違う点は「5W+簡単なアンテナではV/Uで本土が難しい」ということです。従って電離層を使ってハイバンドでQRVするのがベストと考えこのシーズンになりました。
三宅島は東京都三宅村に属し東京から約180km、雄山を中心とした典型的な火山島です。伊豆諸島では大島・八丈島に次ぐ大きさです。人口は約3,000人。農業や漁業、釣り客を中心とした観光で生計を立てている島です。
2000年の雄山噴火により4年以上の長期にわたる全島避難という苦難を味わいました。全島避難は解除されていますが、立ち入りが制限される火山性ガスの高濃度地区があり、それらの地区に住んでいた方はいまだに本土や島内の別地区での暮らしを余儀なくされているそうです(元の村役場も高濃度地区にあり現在まで仮役場)。
現在は一般の観光客もガスマスクを携帯することを条件に入島できます。観光客を増やすため観光協会の事務局長を公募し、神奈川県でNPOをやっていた方が就任し三宅に常駐しているそうです。熱心な方のようで、観光協会のサイトもタイムリーな情報が多く参考になります。最近あちこちの観光協会で外部から公募でスタッフを招くようになりましたが、三宅島が先駆けのようです。
噴火前の三宅島にはアクティブな固定局がおられ、私も50MHzでのQSLを持っていますが、全島避難で完全に途絶えてしまいました。復興工事に携わる方が手の空いた時間にQRVされる例もありましたが、工事がほぼ終わり、三宅島からのQRVがぐっと減りました。ということで挑戦する価値がありますので行ってみることにしました。
JCG 10005(三宅)は三宅村と御蔵島村のみです。御蔵島は船の就航率が低い上にイルカウオッチングバブルで宿が抽選制(&キャンプ禁止)という状態でして伊豆諸島では最難関ですから、三宅島に輪を掛けてなかなかQRVがありません(今月珍しく7MHzでQRVがありましたね)。しかも両村あわせて免許されている局がわずか8局。かなりレアです。
立ち入り禁止地区を避けるなら海岸に近い集落付近でしかQRVできませんから、GWで必要な地上高が稼げません。従ってHFを中心とした装備とし、50MHzも3エレではなくEs狙いの2エレにしました。144/430はお休みです。
三宅島へは東海汽船の三八航路とANAの空路があります。ANAは1日1往復で羽田から到着したらすぐ折り返すダイヤですし、三宅島空港が火山性ガスの高濃度地域ギリギリにある影響で風向きが悪いとすぐ欠航するため使えません。一方の東海汽船は竹芝を夜に出て翌朝5時に三宅島到着。八丈島で折り返した帰りの船が三宅島に着くのが14時ですから、日帰りでも十分に運用時間を確保できます。釣りの方がよく使う方法で、今回これを参考にしました。我々の場合もハイバンドのEsは午前中によく出て昼過ぎに一段落しますので好都合といえます。
三八航路の竹芝出航は22時20分。いつも通り伊丹19:30発のJAL134便で間に合います。羽田空港からモノレールで浜松町に到着。竹芝に向かいます。あ、三宅島は来島時にガスマスクが必要です。竹芝でも売っていますが、なぜか近所のコーナンにもありましたので買って持ち込んでいます。
6/13の東京都三宅村(三宅島)は無事終了しました。
三宅島は2000年の雄山噴火で長期間の全島避難を余儀なくされた島です。全島避難解除後数年になりますが、思った以上に元気でした。
Condxの方はハイバンドがなぜか6エリアばかりになりましたが、7100upで多くの方に呼ばれ楽しめました。中には今回のQSOで東京の全町村QSOを達成された方もおられました。行ってよかったと思います。
レポートは明日以降順次アップします。画像は島の小さな神社です。クリックして頂くとよく分かりますが、背後の山には火山ガスで立ち枯れた木の幹がたくさん残っています。
もしアワード申請などでQSLをお急ぎの際はSASEにて承りますので、(私のコールサイン)@jarl.comにご連絡を下さい。折り返し送り先をお知らせします。岡山の常置場所に送られた場合は受け取るのが遅くなり、ビューロー経由と変わらなくなりますのでSASEは常置場所には送らないでください。
以下の日程で東京都三宅村(三宅島)(JCG:10005 JIIA:AS-008-006 JIA:10-106)に移動します。
一応これで最終版とさせていただきますが、天気や海況により変更する場合もあります。
日時:6/13(土)7:00~12:30頃
※土曜日ですのでご注意ください。
前日(6/12)東京22:20発の東海汽船3400便に乗ります(三宅島翌5:00着予定)。
13日三宅島14:20発の東海汽船2400便で東京に戻る予定です。
場所:東京都三宅村(三宅島)からQRVの予定です。
雨の場合は一部もしくは全バンドの運用を取りやめますので悪しからずご了承下さい。
バンド:(7)/18/21/(28)/50MHz帯(SSB中心)
カッコ付きのバンドは他バンドのコンディションが悪いときに限ります。
50MHzでのFM/AMは当日リクエストがあればQRV可能です。
50MHzのアンテナは2エレです。
標高の高いところへの立ち入りが制限されているため
GWで本土まで飛ぶかは微妙です。
[※お願い事項]
・移動運用の詳細についてはこちら、QSLについてはこちらをご覧下さい。
・三宅島は比較的欠航の少ない島ですが、欠航により島に行くことができないことも
あり得ますのでご了解ください。
3400便が東京を出航する時点で三宅島欠航が決定している場合は中止します。
当該便の出航可否は12日午後5時頃から東海汽船のこのページで確認できます。
三宅島行きの欄が「○」「☆」の場合は乗船、「×」の場合は中止です。
・三宅島は錆ヶ浜、三池、伊ヶ谷の3つの港のうち最も条件の良い港を
使い分けています。到着/出発が錆ヶ浜港以外になった場合はスタートが遅く
(終了が早く)なります。
・帰りも海況によっては繰り上げ出航となり運用を切り上げることもあります。
八丈島欠航により三宅島到着後すぐに東京に引き返す場合は中止になります。
・三宅島の火山活動はピークに比べると沈静化しており、規制地区以外でのQRVは
可能ですが、風向きやその日の火山活動によっては途中で移動地を変更したり
終了する可能性があります。
・もしご連絡/ご要望等ございましたらこの記事の「コメント」でお願いします。
↓にある「コメント」をクリックして頂きますと書き込めるようになります。
*** 6/12 17:15更新 ***
先程今夜のさるびあ丸は三宅島就航と決まりました。入港地は午前3時頃に決まるそうです。ちなみにこの2日間往復とも三池港に入港しています。三池港の場合はQRVできる時間が少し短くなりますのでご了解下さい。
この先の予定で今のところ固まっているものをご紹介します。
この季節はハイバンドや50MHzのシーズンですので、コンテスト以外はこれらのバンドに注力します(7/144/430はあまり出ません)。
[6月]
13(土) 東京都三宅村(三宅島)移動
三宅島移動です。
20or21 兵庫県三木市移動
いつもの三木山からワイヤーアンテナでQRV予定。
[7月]
5(日) 兵庫県三田市移動
6m and Downは今年も三田の羽束山からで考えています。
50/144/430/1200で予定しています。
2日目のみQRVです。
18~20 福岡県前原市・糸島郡移動
今年末で消滅する前原市と糸島郡志摩町・二丈町を全部回ります。
もちろん志摩町は3月にも行った姫島にしますのでJIA/JIIAでも
有効になります。
[8月]
2(日) 大阪府茨木市移動
フィールドデーはいつもの竜王山から。
7/21/28/50/144/430を予定しています。
こちらも2日目のみの予定。
これらの予定は天気等で中止・追加・変更等が生じることがあります。詳細はそれぞれの直前に改めてご紹介します。
今年は経費削減で東京出張が削られていますので、ハムフェアは参加できそうにないです。
渡嘉敷島移動運用メモ
[島尻郡渡嘉敷村]
渡嘉敷村は慶良間諸島の村で沖縄本島南部や久米島・大東諸島など同じ島尻郡に属します。慶良間諸島の東側が渡嘉敷村、西側が座間味村と考えると分かりやすいです。
渡嘉敷村は人口約700人。有人島の渡嘉敷島と前島(数名がいる模様)に加え観光無人島のナガンヌ島をはじめとしたいくつかの無人島を村域としています。西側の座間味島との間にある海峡では冬になると鯨がよく見られるそうです。
渡嘉敷島は200m級の山が幾重にも重なってできた島で、わずかに開けた平地に渡嘉敷・渡嘉志久・阿波連の3つの集落があります。森林が多いため水に恵まれ稲作も行われています。港のある渡嘉敷集落に行政機構が集まっています。
近年は阿波連を中心としたマリンリゾートで人気を集め、那覇からも日帰りができるため多くの観光客が訪れています。
[島内での運用]
マリンリゾートは島の西側にある阿波連集落が中心ですが、本土方向が山に阻まれますので阿波連は運用には不向きです。島の東側にある渡嘉敷集落には高台にいくつかの展望台があり、これらから本土方向は海で開けていますから、こちらからのQRVが有利と思います。
毎度の注意ですが沖縄は日差しが強く、熱中症や重度の日焼けになる危険がありますから、必ず公園にある東屋や車の中などで運用するようにしてください。
那覇から近いのに移動運用は極めて少なく、年間に1~2件。ハイバンドなどは2年に1回程度のようです。渡嘉敷村で免許されているのは社団局1局のみですが、ほとんどQRVしていないのではないかと思われます。
[島へのアクセス]
那覇(泊港)から渡嘉敷港へ1日1往復の村営フェリー「フェリーけらま」と2往復の高速船「マリンライナーとかしき」があります(季節により変動あり)。
フェリーけらまの所要時間は70分、マリンライナーとかしきは35分です。マリンライナーとかしきは2ヶ月前から電話予約可能です。詳しくは那覇にある村の事務所まで電話してください。
航海時間が短いので船酔いはあまり心配いりませんが、心配な方は酔い止め薬を飲んで乗ることをお勧めします。フェリーの場合は和室で横になることをお勧めします。
前島へは定期航路がなく、那覇の漁協を通じて漁船をチャーターする必要があります。ナガンヌ島は泊から観光会社のクルーザーで行くことができます。
[島内でのアクセス]
阿波連集落への送迎バスがあります。日によっては電話予約がないと運休することもありますので、観光協会にお問い合わせください。タクシーは1台あります。他にもレンタカーやレンタサイクルの貸し出しがあります(アップダウンがきついので自転車はつらいです)。
[宿泊施設]
リゾートホテルから民宿まで多数の宿があり、宿泊には苦労しません。しかしながら阿波連集落が宿泊のメインですのでロケーションにご注意ください。詳しくは役場や観光協会に問い合わせてください。
[島内の店]
食堂がいくつかあり、食事の問題はなさそうです。商店でお弁当を見ませんでしたので、泊で買ってくるかお弁当を宿で頼むのがベターです。
[注意点]
渡嘉敷島にはハブがいますのでご注意ください。
[おみやげ]
特産品はマグロジャーキー。島で取れたマグロを加工したもので、濃いめの味がお酒のアテにぴったりと高い評価を得ています。軽くてかさばらず1袋200円からのお手軽価格も魅力です。
また、島むんというお店が島で取れた果物を使ったジャムやゼリーを売っています。こちらもあっさりしておいしいと評判、しかも渡嘉敷島限定販売でお勧めです。どちらも港のターミナルにある売店で売っています。
粟国島移動運用メモ
[島尻郡粟国村]
粟国村は沖縄本島南部や久米島・慶良間諸島・大東諸島など同じ島尻郡に属します。本島の島尻郡(南風原町・与那原町・八重瀬町)は人口が多くJCGで見ればそれほど珍しくはありません。しかしながら離島の町村(久米島町と渡嘉敷・座間味・粟国・渡名喜・南大東・北大東・伊平屋・伊是名の各村)は難関揃いです。
意外なのが本島北部の名護よりさらに北にある伊平屋・伊是名の両村です。一見国頭郡に見えますが、琉球王朝では王家の出身地であったことから直轄地とされ、その縁で島尻郡に属しているのだそうです。
粟国村は人口約840人。村域は粟国島のみです。粟国島のまわりに島はなく、一番近いのが渡名喜島です。半農半漁の島で、サトウキビの栽培がさかんです。意外なところでは「国保の保険料が日本一安い村」だそうです。集落は港に近い浜、村役場や郵便局のある東、それに西の3つがあります。
渡名喜島と対照的に島には古い民家がほとんど残っていません。これは戦争で米軍から徹底的な艦砲射撃を受け、建物のほとんどが破壊されてしまったためとのことです。
渡名喜島同様リゾートとは縁のないのんびりした島です。映画「ナビィの恋」の舞台になったのですが、この映画自体が映画通でないと知らないような作品ですので、島の知名度はあまり高くありません。
粟国村にはアマチュア無線の免許を持った方は一人もおられないようです。
[島内での運用]
集落の外れにある公園など移動運用に適した場所があります。いくつかの民宿は屋上が使えそうですので、予約時に交渉してみるのがいいでしょう。運用場所には困りません。
毎度の注意ですが沖縄は日差しが強く、熱中症や重度の日焼けになる危険がありますから、必ず公園にある東屋や車の中などで運用するようにしてください。
たまに移動運用があり、今年の冬にも移動された方がいたようです。アマチュア局がいないためどのバンドもレアになりますから、積極的に各バンドに出るといいと思います。
[島へのアクセス]
那覇(泊港)から1日1往復の村営フェリー「フェリー粟国」があります。所要約2時間。那覇を午前10時前、粟国を午後2時過ぎに出港します。時に激しく揺れるようで、客室には船酔い客のための洗面器が置いてあります。船酔いが心配な方は酔い止め薬を飲んで和室で横になることをお勧めします。フェリーですが、島にレンタカーがありますので無理に車で行く必要はないと思います。
そのほかJAL系の琉球エアーコミューター(RAC)が那覇-粟国空港間を運航していましたが、この飛行機を操縦できるパイロットが退職し、後任がいないため2009年5月末をもって空路は一旦休止になりました。粟国空港の滑走路を800m→1200mに延長する工事が完成した暁にはRAC主力機のDHC-8-100型機での乗り入れが再開される予定です。その間は大阪の第一航空がRACと同じアイランダーでの不定期便運航を発表しています。
[島内でのアクセス]
バス・タクシーはありません。レンタカーやレンタサイクルがあります。宿でお聞き下さい。
[宿泊施設]
民宿が7軒、プチホテルが1軒あります。詳しくは役場に問い合わせてください。いずれも港や空港までの送迎をやってくれます。
[島内の店]
商店が数軒あります。各集落に商店があるため不便さは感じないと思います。さらに食堂も3軒あり、食事の問題はなさそうです。お昼は商店で自家製パンやおにぎり等の販売がありますし、お弁当を宿で予約することもできます。
[注意点]
粟国にはハブがいないそうです。ハブの心配は要りません。
粟国で使える携帯はドコモとauで、ソフトバンクはすべて圏外になります。同社および同社の回線を利用している携帯会社は使えませんのでご注意ください。
[おみやげ]
特産品は黒糖、天然塩、もちきび、ソテツみそなどです。JAや港、空港で扱っています。粟国の黒糖と天然塩は大変質がよく、沖縄でも一目置かれる存在だそうです。また、黒糖や塩を使った羊羹も売っています。羊羹は手作りで人気商品だそうです。