2016年6月26日(日)
近江八幡市の沖島は琵琶湖に浮かぶ最も大きな島で、淡水湖の離島で人が暮らす島としては日本でただ一つの島だそうだ。沖島には地図には名前がないものの、尾山と頭山という二つの山があり山ラン有効となっている。
ツアー以外で沖島に渡るには、堀切港から通船で渡るのが一般的なようだ。堀切港の駐車場は沖島島民専用となっているため、少し離れた来島者用の無料駐車場に車を置いて港まで行く。10時15分の船に乗って沖島に渡る。魚釣りの若者や観光客など、予想していた以上に船客は多くほぼ満席で出港した。乗船時間10分で沖島港に着く。港の漁業会館にはお土産やお弁当を売っている売店が出ていたが、とりあえずスルーして尾山に向かう。港の前にケンケン山への標識が出ていたので、これに導かれて民家の間を歩いて行くとすぐに登山口があった。
堀切港の時刻表
船が港に入ってきた
墓地の前の細い道を登り山道に入る。道ははっきりしていて、要所には標識もあるので迷うようなことはないが、余り人が歩いていないので蜘蛛の巣が鬱陶しい。ケンケン山(お花見広場)とホオジロ広場を過ぎて、尾根道の終点近くが尾山(220m)山頂となる。小広い山頂からは東方向にわずかに眺望があった。今日は迷うことなくまず18Mhzのアンテナを張る。大分市移動のJN4PCW局が強力に入感していたので交信した。
港の案内図
途中で見かけた小学校作成の地図
ケンケン山への標識
墓地の前から沖島港を見る、対岸は後から登る予定の奥島山
ケンケン山への道
ケンケン山から比良方向、霞んで見えない
尾山山頂の見はらし広場
尾山山頂からの展望
小学校への道にあった尾山三角点
下山は山頂から南に延びる道を選ぶ。水泳場と沖島小学校方向への道だ。湖岸へ下りると、猫の額ほどの僅かな平地に畑が作られている。作業中の老婆に挨拶をして先に進むと沖島小学校のグランドを通る。沖島小学校は立派な校舎が整備されているが、船の中で見た小学校便りによると生徒の総数は14名で、内12名は島外から船で通っているらしい。確かにここならのんびりした学校生活が送れるかも知れない、などと考えながら港に向かう。港に着いてから今度は頭山(130m)に向かう。神社への標識に従って細い道を進むと、予想に反して立派な神社が迎えてくれる。下社から上社まで幾つかの社を見て石段を登り、最後は薄暗い藪道へと入っていく。神社の裏山は災害復旧の山腹工事の途中だが、今日は日曜なので工事は休み。資材運搬用のモノレールをまたいで登って行く。小さな棚田状になった郭跡を登って何とか最高点と思われる所にたどり着く。50Mhzで京都府宇治田原町移動のJJH3FYC局を呼んでここも山ランを終えた。
奥津嶋神社
沖島港で帰りの船を待つ
港に戻ると次の船まで1時間半もある。仕方ないのでベンチに座り、のんびりと港の様子や釣り客などを眺めて帰りの船を待った。