2015年6月28日(日)
奈良市内で地図にも載っていないような歴史の山を散歩する。
起点は近鉄奈良駅。興福寺の前を通って春日大社方向に進む。春日大社は20年に一度の本殿(国宝)特別公開をやっているらしい。観光客に混じって近くまで来たが参拝はパス、まずは若草山に向かう。
春日神社の特別公開は六月いっぱい
春日神社の先にあった趣のある茶屋
若草山は毎年1月に行われる山焼きで有名で、奈良の街を展望するビュースポットとなっている。麓と山頂付近にゲートがあり、3月中旬から12月頃が開山期間となっているようだ。今日は山麓の南ゲートから入山する。入山料は150円とお手頃。チケットとイラストマップをもらい整備された階段を上っていく。階段を一段一段登るごとに展望が開けていく。標高270mの一重目まで登ると奈良盆地から大阪府境の山々が一望できるようになる。そこから芝生の道を登って三重目の展望台へ。標高342mの山頂には鶯塚古墳があり、展望はさらに広がる。山頂一帯は新若草山ドライブウエイの駐車場からもすぐのようで、車で来る観光客の方が多いようだ。430MhzでCQを出すと、奈良市移動のJN3LAK局から応答があり一座目を終了した。下山は一重目まで降りてそこから北ルートを下る。下山した地点は東大寺の境内にあたり、三月堂、二月堂などを見ながら大仏殿へと下っていく。
若草山の入山ゲート
入山チケットとイラストマップ
南ルートの登山道を登って行く
三重目展望台から
山頂でたむろするシカ
若草山山頂の鶯塚古墳
東大寺の境内から離れて奈良市街へと入っていく。次に目指すのは黒髪山(120m)。佐保山と並んでならやま(平城山)の東に位置し万葉集にも詠まれた山らしいが、今は廃業した奈良ドリームランドによって開発され、山頂付近は住宅地と道路の中であった。430Mhzで高槻市ポンポン山から出ていたJF3KLH局と交信し山ランを終了した。
お水取りが行われる二月堂
大仏殿
途中のお菓子屋さんにあったまんとくんのポスター
黒髪山付近の電柱
黒髪山山頂あたり、右は旧ドリームランド
3座目に訪れた佐保山(120m)は旧奈良ドリームランドの北側となる。奈良自転車道から山頂まではGPSで40m程の距離を示している。藪っぽい山腹を山頂に向かって入ると、突然警告の音声が聞こえる。不法投棄を注意するもので、よく見ると道路沿いの電柱に監視カメラやスピーカーなどが設置されている。もちろんゴミを捨てに入るのではないが、何か監視されているようでいやになり道路に戻る。その後も警告の音声は時々流れるので、常時監視しているわけではなくセンサーか何かで制御しているようだ。佐保山での山ランはこの道路沿いから、神戸市東灘区移動のJK3HAM局と交信して良しとした。
佐保山は奈良自転車道のすぐそば
その先も奈良自転車道を歩いてならやまを西に向かう。佐紀山(114m)は近鉄京都線と国道24号線を越えた西側にあり、付近は雑木林と畑、竹林などが入り交じったところであった。取り付きがよくわからず入れそうな道を適当に入るとすぐに行き止まりか立ち入り禁止の札が設置されている。そんなことを三度ほど繰り返しながら、ようやく山頂への距離が縮まる道を見つけて先に進む。畑やキャンプ場を横に進むと竹林となり、佐紀山山頂は竹藪の中であった。ヤブ蚊を払いながら430Mhzで堺市のJA3WPN局と交信、本日最後の予定である外山に向かう。
自転車道を通ってならやまを西へ進む
佐紀山山頂は竹藪の中
外山(105m)は、ならやまの西端から外れたさらに西にあり、それで外山というのかも知れないなどと考えながら車道を歩く。近鉄平城駅の下を通って秋篠町から押熊町方面に向かう。外山は住宅地の中で山の雰囲気はない。三角点は道路の中にあり、山頂は数十メートル東の道路沿いのようだ。430Mhzを聞くと山ランメンバーのJO3ALU局が大津の笹間ヶ岳から出ている。何とか交信できたので本日予定していた5座を終了することができた。途中から痛くなり出した足を引きずりながら近鉄高の原駅に向かい、やや歩き過ぎ感のある本日の山ラン散歩を終えた。
佐紀山近くの池で筏遊び?
民家にあった戦争法反対のポスター、「アマチュア無線九条の会」会員です
外山三角点
外山山頂あたり