JM3AVI 山と無線大好き

山に登ってアマチュア無線やってます  山ラン(山岳移動ランキング)とSOTAの活動記録

大暑山から小塩山へ、あと1山

2010-10-31 | 山と無線

10月31日(日)

 昨日の台風も京都にはまったく影響なくほっとしたものの、今日も午後から雨の予報。なかなか安定した天気にはならないようだ。しかしせっかくの休日、近場の山を探して出かけることにした。

 国道9号線を京都市内から西に向うと、山頂にアンテナが林立した小塩山がよく目に付く。今日は、この小塩山とその北に位置する大暑山に行くことにした。天気も気になるので出来るだけ手短なコースということで、西山団地から登ることにした。国道9号線から西山アトリエ団地に上がり、南の端にある嵯峨芸術大学のグランドに沿って進むと関電の巡視路がある。三叉路になっているところを右に折れ緩やかな山道を登る。しばらく道なりに進むと送電線の鉄塔が見え、そこから右手に入る細い道がある。その先にある三角点が大暑山山頂(568m)だ。樹木に覆われ展望はまったく利かない。山頂を示す表示も、小さなプレートが1枚あるのみだ。430/FMでCQを出し、京都市北区モービル移動のJQ3CPM局と交信する。

001

大暑山山頂の三角点

 先ほどの分岐まで戻り小塩山を目指す。その先に四叉路が現れるところが580mの小ピークで、南に延びた一番左の道に進む。しばらく行くと車が廃棄されており、怪しげな建物の横を過ぎると小塩山山頂まで続く舗装路に合流する。あとは、舗装路を進んでも、途中何箇所も現れる標識から山道に入っても小塩山山頂まで迷うことはない。山頂周辺には多くの無線中継所があるが、小塩山のピーク(642m)には淳和天皇陵があり、宮内庁の立入禁止の表示がされている。山頂の横から430MhzでCQを出すと、金剛山移動のJH3JFF局、信貴山移動のJA3JCH局とつながった。

Photo

小塩山山頂は淳和天皇陵の中にある

 後は来た道を戻る。途中、舗装路から1箇所だけ京都市南部の眺望が利くところがあった。

 天気もまだしばらくは持ちそうだったので、大枝山の探索に向う。日本山名事典では大枝山はピークとしてではなく、老ノ坂付近にあり山城と丹波を分ける標高約300mの山域として紹介されているが、山ランでは標高270mのピークとして有効ポイントとなっているのだ。9号線の老ノ坂トンネルを抜けると亀岡側からすぐに左に入る細い道があり、縦貫道をくぐって進んで行くと首塚がある。その先は行き止まりなので、路上に車をおいてチェーンをまたいで行くと京都市のクリーンセンターの道路が見える。その手前の左側に位置するピークが京都市と亀岡市との境界で、国土地理院の地図で見ると標高が270m、さらにマピオンの地図では地名が「大江山」とあり、ここだと確信する。(ちなみに、関西の山のピークを紹介したあるホームページでは、200mほど西の270mピークの座標が紹介されている。)50Mhzで徳島県移動のJI1OOB局と交信した頃、雨が降り出したのであわてて撤収した。

Photo_2

大枝山のピークと思しき所は薄暗い林の中

コメント

鏡山でアンテナ調整

2010-10-24 | 山と無線

10月24日(日)

 今日は午後から天気が崩れる予報だったため、14Mhzのダイポールアンテナ(DP)の調整を兼ねて近場の鏡山へ登った。鏡山は地図に名前と道の表示がない山だが、ネット検索で事前に登山ルートを調べ、山頂も結構広そうだったのでアンテナ調整にも向いていると思い出かけた。

 山科駅の北に毘沙門堂があり、無料の駐車場もある。毘沙門堂の門前の道を川沿いに降り、「毘沙門西橋」を渡ってすぐに会社の別荘のような建物があるが、その建物の右手が登山口だ。国有林の管理道なのか、階段状の道やロープなど無名の山にしてはしっかりとした道が山頂までついていた。登り始めて20分足らずで257mの山頂に着いた。

 まずはアンテナの調整。日頃18MhzのDPに7mhz用の延長エレメントをギボシ端子でつないでHFの2バンド運用をしているが、今回14Mhz用の延長エレメントを作った。7mhzのエレメントを途中で切ってやれば1本ですむが、それだと7mhzも再調整が必要なため、14Mhz専用の延長エレメントとした。事前に1.3m程度のビニール線を2本準備し、現地でつないでSWRを調整した。2回のカットでなんとかSWRが1.3程度まで落ちたのでこれでよしとした。

14_002

SWR調整の様子、周波数を動かしてもこれより低い点はなかったのでOKとした

 早速無線機につなぎ変えてワッチすると上のほうで国内局が強力に入感している。コンテストのようだがルールを事前に調べていなかったのでパス。DX局を探すとロシアのUA0AGCがCQを出している。結構ノイズレベルが高く、ふわふわと安定しない信号だが、コールするとすぐに応答があった。山ランを始めるまではQRPでDXをやることは考えてもいなかったが、弱い電波が自作のアンテナで遠くまで飛んでいくことを思うとちょっと感動的だ。

 これで本日の目的であるアンテナ調整と山ランは終了。撤収して帰りがけに430mhzのハンディトランシーバーでCQを出し、12年振りにつながったJL3ULI(山ランOB局)、堺市のサポート局JA3WPNとQSOして下山した。

14_006

JS3UUU局のプレート

14_007

山頂からの展望はまったくないが、HFのアンテナを展開するには十分な広さ

コメント (2)

鎌倉山から峰床山へ

2010-10-23 | 山と無線

10月23日(土)

 京都の北山にある鎌倉山から峰床山のコースを歩いてきた。

 いつものように国道367号を北上し、大津市葛川坊村の診療所前に車を停める。100m余り北に進みカマクラ谷を過ぎたところに「カマクラ谷林間遊歩道」の案内板がある。ここが鎌倉山への登山口だ。

Photo_2 

登山口の案内板

 よく整備された遊歩道を登って林道を横切り、さらに急な登りで高度をかせぐと「ぶな平」に着く。遊歩道はここまでで、この先は一般の登山道だがよく踏まれた快適な尾根道である。登り初めから80分ほどで鎌倉山山頂(951m)に着いた。430mhz/FMで泉佐野の固定局と交信し次の峰床山を目指す。

Photo_3

鎌倉山山頂

 鎌倉山からオグロ坂峠までは京都と滋賀の府県境の尾根を進む。「山と高原地図」では迷いやすいとされているが、テープや目印がたくさん付けられており枝尾根があるところでは指導版もあるため、注意して歩けば迷うことはない。オグロ坂峠は京都から若狭へ抜ける古い峠道のひとつで、戦国時代に越前の朝倉軍に敗れた織田信長が家康や秀吉とともに京に向けてこの道を敗走したと、新・分県登山ガイド「京都府の山」では紹介されている。ここまで来てようやく本日一人目の登山者に出会った。

Photo_4

オグロ坂峠

 峰床山へは鎌倉山から75分で着いた。峰床山(970m)は京都府第2の高峰で、結構人気がある。今日も単独や団体の登山者10名ほどと山頂で一緒になった。東から南の展望もよい。430mhzでもトラック局などがよく入感していたが、空き周波数を探すのが面倒だったので、18mhzのアンテナを張り、ロシアのサハリンの局とCWで交信した。

Photo_5

峰床山山頂

 下山は高層湿原で有名な八丁平を経由し、中村乗越から江賀谷のルートをたどった。中村の学校が見えてきたところで、「葛川少年自然の家」の案内に従って江賀谷川を渡渉し、後は安曇川を右に見ながら駐車場所にたどり着いた。

Photo_6

八丁平の湿原

コメント

大江山縦走

2010-10-17 | インポート

10月17日(日)

 京都北部で大江山縦走をしてきた。大江山は丹後と丹波を分ける山域で、最近天橋立などとともに国定公園に指定された地域だ。また、私にとってはふるさとの山で、小さいときからいつも見てきた懐かしい山でもある。

 登山ルートはたくさんあるが、今回は福知山の大江山の家側から、鍋塚と鳩ヶ峰の鞍部まで車で登って、お手軽縦走とした。鞍部には駐車場とトイレもある。

 駐車場に車をおいて、最初のピークである鳩ヶ峰まで約600m、そのまま通り越して大江山連峰の最高峰である大江山(千丈ヶ岳)まではさらに約1kmだ。歩き始めて45分で大江山山頂(833m)に到着した。福知山側は今日も雲海が広がっている。早速無線機を取り出し、430Mhzで兵庫県川辺郡の大野山移動の局とつながる。山ランを達成したので写真を撮って来た道を引き返す。

Photo

大江山山頂

Photo_2

山頂のススキと眼下に広がる雲海

 鳩ヶ峰は標高746m。ここでも430mhzで左京区の比叡山移動の局とつながった。はるばる広島県から400kmの道のりをこられたそうだ。

Photo_3

鳩ヶ峰山頂から与謝野町の町並みを見下ろす

 ここからさらに駐車場の鞍部まで戻り、今度は鍋塚を目指す。鞍部からは1.1kmと表示されている。きれいに切り開かれた広い道で、とても歩きやすい。天気もよく最高の気分だ。鳩ヶ峰から鍋塚までは40分で到着した。430でCQを出したが応答なく、50Mhzに切り替えて京都府相楽郡の鷲峰山移動の局と交信できた。そのころから山頂には次々と団体さんが到着し、広い山頂がにぎやかになった。これで、大江山での山ランを無事達成し来た道を下山した。

Photo_4

鍋塚山頂から大江山と鳩ヶ峰を振り返る

(今日は文体を変えてみました。Hi)

コメント (1)

亀岡から南丹市で4座

2010-10-11 | 山と無線

10月11日(月)

 亀岡方面で山ラン登山をしてきました。今日は雨は降らない予報だったのに、朝起きると自宅前の道路が濡れています。亀岡も雲が覆っており途中少し小雨が降りましたが、登山する頃には雲も薄くなってきました。

 最初に行ったのは行者山と堂徳山。縦貫道を千代川ICで降りて少し戻り、亀岡20号凾渠で高速下を抜けると「行者山ハイキングコース」の案内板がありました。配水池のタンクを過ぎると行者山への参道が延びています。急な参道をひたすら登ると、鳥居や洞窟、祠などが点在しています。山頂下には行場と呼ぶにふさわしい感じのところもありました。山頂(431m)に着くと430Mhzで枚方市移動の山ランメンバー局とQSO、次の道徳山に向います。

Photo

行者山山頂

 堂徳山は地図に名前はなく、行者山から北東に500mほど稜線を歩いたところにあるピークです。山頂は特に表示はなく山ランプレートだけが架かっていました。ここでも430Mhzで金剛山移動のメンバー局や堺市の山ランサポーター局と交信しました。下山は来た道を戻りました。

Photo_2

堂徳山山頂

 次に向ったのは南丹市との境界にある城山(330m)。府立丹波養護学校から旧八木町が立てた案内板に従って登りました。「松茸期間中入山禁止」の看板がかかっていましたが、登山道は大丈夫だろうと登らせてもらいました。山頂付近には、何箇所も小広い屋敷跡のような広場があり、本丸跡には八木町教育委員会が設置した案内板とベンチがありました。亀岡方面の展望を楽しみながら昼食、その後50Mhzで奈良県生駒郡移動の局と交信できました。

Photo_3

城山山頂での運用風景  本日唯一展望の利いたところ

 本日最後は明智越。本能寺で信長を討った明智光秀の一軍が通った道です。保津のハイキングコース付近に車を路上駐車し、410mの山頂を目指して登りました。山頂へはハイキングコースから少し外れて左の方へ上がるのですが、分岐には特に表示はなく、GPSで山頂まで100mを切った先に注意してみると踏み跡がありました。山頂はコースから外れており誰も通る人はいません。ここでも50Mhzで相楽郡移動の局と交信し、来た道を下山しました。

Photo_4

ここにもJS3UUU局のプレートが

コメント

左大文字と船山

2010-10-10 | 山と無線

10月10日(日)

 昨日からの雨も上がり薄日が差してきたので、昼前から近場の山へ出かけました。

 毎年8月16日京都では五山の送り火が行われますが、このうち山ランに有効な山は4つ、鳥居形のある山は対象となっていません。東山の「大文字山」と妙法の「東山」は山ラン終了済みだったので、今日は左大文字の「大文字山」と船形の「船山」に行くことにしました。

 左大文字は地図で見ると金閣寺の北端から道が延びていますが、ここは修道院の入り口で立入禁止となっています。さらに北の三叉路あたりから延びている道を頼りにしますが、上がり口は民家の敷地内、ちょうど家人が出ておられたのでお聞きすると「登ってもよい」とのこと。しかし、道は相当荒れており、イノシシがよく走っているとアドバイスをいただきました。確かに道は荒れており、わずかな踏み跡もよくわからないところが多数ありました。地図のP231は送り火の火床方面のようですが、山頂は北にある260mのピーク。こちらはうっそうとした樹木の中で、なぜか「兀山(ゴツヤマ)」と書いたプレートがかかっていました。430mhz/FMで左京区の局と交信しすぐに下山しました。

 鷹峯街道まで出るとちょうど6番のバスが来たので飛び乗り釈迦谷口で下車。そこから尺八池、京都ゴルフクラブ方面へ車道を進みます。地道になってしばらく行くと秋葉神社が見え、その手前の谷を北に上がります。この道は船山と京見峠、氷室へ通じる道で、途中何ヶ所か指導標もありました。鞍部に着くと氷室方面は左、船山へは右に進みます。しばらく登ると道が緩やかになり、道の途中に船山(317m)山頂を示すたくさんのプレートがかかっていました。ここでも430Mhz/FMで奈良市の局と交信、そのまま先に進むと舟形の火床について初めて展望が開けました。しかし、ここから先立入禁止の看板があったので、写真だけとってきた道を引き返しました。

002

うっそうとした船山山頂

004_2

火床の上にあった立入禁止の看板

005_2

看板の横から京都市内、東山方面の展望

コメント

小野村割岳と大段谷山で山ラン

2010-10-02 | 山と無線

10月2日(日)

 10月最初の山行きは、小野村割岳と大段谷山へ。日曜は天気が崩れそうなので、今日のうちにと行ってきました。

 左京区の広河原から南丹市美山への府道を上がり佐々里峠に車を停めます。峠にある小屋の左手から灰野への道を進みます。15分ほど行くと灰野と小野村割岳への分岐です。右に折れて小野村割岳へ進み、あとはひたすら尾根筋の道を歩きます。幾つかのピークを越えながら山頂を目指しますが、アップダウンは大きくなく快適な尾根道です。ところどころクマが食べたと思われる栗のイガがまとまって落ちていました。ピークから枝尾根に間違いそうなところには、比較的新しい案内板がかけられていて、間違えることもなく峠から1時間45分で山頂(932m)に到着しました。50mhz/SSBで2局と交信、来た道を戻ります。

1

ポストが設置された小野村割岳山頂

 灰野への分岐まで戻り、今度は右に折れて灰野への道を進みます。GPSを見ると大段谷山へは1.9kmと表示されています。尾根筋にしっかりとした古道がありひたすら進むと、途中で灰野と大段谷山への分岐に出ます。

Photo

大段谷山分岐の標識

 大段谷へは「ハイキング道には不適当」と注意書きがしてありますが、気にすることなく尾根を進みました。途中のピークで道が不鮮明なところにはテープが巻いてあり、注意しながら進むと大段谷山(795m)に到着しました。山頂は広葉樹の疎林で、木漏れ日がさしとても気持ちのよいところでした。18mhzを聞くと今日も国内は入感せずDXがぼちぼち聞こえています。ロシアやアルゼンチンの局と交信し山頂を後にしました。佐々里峠に戻ったのは午後2時45分。予定していたコースタイムより大分早く帰ることができました。

Photo_2

大段谷山山頂にて

コメント