JM3AVI 山と無線大好き

山に登ってアマチュア無線やってます  山ラン(山岳移動ランキング)とSOTAの活動記録

倶留尊山から古光山を縦走

2015-08-24 | 山と無線

2015年8月23日(日)

 歩いたルート

 奈良県の曽爾高原から倶留尊山他に登る。登山口の曽爾高原はススキの鑑賞で有名なところだが、暑い夏に来る人は余り多くないだろうと思いながら出かけた。曽爾高原までは京都の自宅から100km余りで、京都北部の丹後半島より近い。曽爾高原の駐車場に着いたのは9時前。広い駐車場に車は数台しか停まっていなかった。駐車料600円を払って登山準備を始める。駐車場の前に高原への入り口があり、少し進むと草原の展望が広がった。お亀池の周りを歩いて亀山峠への道をゆったりと登る。

駐車場の前から高原に入っていく

少し入るとお亀池の先に草原が広がる

登っていくと、お亀池の向こうに住塚山や兜岳、鎧岳など

 苦労することもなく亀山峠に到着。高原の向こうには兜岳や鎧岳の展望が広がる。小休止の後一座目の二本ボソめざして稜線を北方に登って行く。夏休みとあってか子供連れのファミリー登山者が多いようだ。二本ボソ手前には入山料を徴収する小屋があるが、今日は無人のようだ。入山料(大人500円)はポストに入れるようになっている。二本ボソ(996m)の山頂はすぐ隣。ベンチもあって展望も良い。430Mhzを聞くと今日は多くの局が入感している。兵庫県氷ノ山(養父市)移動のJJ3KYE局と交信できた。

亀山峠

亀山峠からの眺望

南に亀山と古光山方向

入山料徴収の小屋

 次の倶留尊山へは80mほど下って120mほど登り返す。今日の登山はまだ始まったばかりだが結構きつい。倶留尊山(1037m)山頂は小広いところだが展望はもう一つだった。早くもススキの穂が出ていた。CQを出すと津市のJL2TPD局他から呼ばれた。

二本ボソ山頂

二本ボソから倶留尊山

倶留尊山山頂

ススキの穂が出始めていた

 亀山峠まで来たルートを戻り、今度は南へ稜線を上っていく。亀山(849m)まではすぐで、軽装の観光客が登ってくる。伊吹山移動のJN2TZB局と交信した後、ゆっくりとランチをいただく。

亀山山頂

 亀山から長尾峠までは曽爾村と御杖村の境界尾根を下る予定だったが、よく確認せずに遊歩道を下ってしまった。間違ったかなと思いながら山頂に引き返す気もせずだらだらと下っていくと、途中に後古光山への分岐標識があった。標識に従い長尾峠へ。峠は車も通る舗装路だ。ここでまたまた休憩。道路の向かいに後古光山方向へのハイキング道登山口がある。ゆっくりと休憩してハイキング道へ入る。少し登ると木製階段が現れる。どこまで続くのかと思わせるような階段を一歩一歩登っていく。途中で休憩も挟みながら何とか後古光山(892m)山頂へ。山頂は狭いが高い木もなく展望はそこそこあった。堺市のJA3WPN局他山ランメンバーとも久しぶりに交信できた。

長尾峠

急な階段が続く

後古光山山頂

 本日予定の最後は古光山。後古光山からもすぐ先に見えているが間の下りと登りは急斜面の悪路だった。途中の鞍部フカタワは標高766m。そこまで急坂を下って今度は標高952mの古光山まで登っていく。この急坂はロープが何本も張り巡らされたところで、疲れた体には堪えた。事故にならないよう慎重に進んでいく。古光山からは愛知県あま市のJA2NPC局他と交信することができた。

後古光山から古光山

ロープの張られた急斜面

同じく急斜面

フカタワ

古光山山頂

 5座でのヤンマランを終了し、フカタワまで戻る。そこから北に延びる谷筋の道を下り、林道に合流してからは駐車場までひたすら歩く。駐車場に戻った時には多くの観光客で賑わっていた。下山後に立ち寄った日帰り温泉「お亀の湯」も混雑していた。

コースタイム

8:58 駐車場 → 9:20 亀山峠 → 9:46 二本ボソ 9:55 → 10:20 倶留尊山 10:30 → 10:52 二本ボソ 11:02 → 11:20 亀山峠 → 11:31 亀山 11:55 → 12:11 長尾峠 12:15 → 12:56 後古光山 13:12 → 13:26 フカタワ 13:33 → 14:04 古光山 14:25 → 14:41 フカタワ → 15:20 駐車場

 

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鳳凰山(2日目)

2015-08-16 | 山と無線

2015年8月10日(月)

 鳳凰山2日目は薬師岳小屋からスタートする。小屋の朝食は5時半。4時を過ぎると周りが騒がしくなってきたが早く起きても仕方がないので我慢して寝ていた。窓の外が薄暗くなってきたようなので起き出すと、小屋の中はひっそりとしていた。朝食までには時間があるので、みんなご来光を見に行ったようだ。予定していなかったが、小屋にいても仕方がないので外に出る。薬師岳より砂払岳のほうが近いので登ってみると何人かの先客が日の出を待っているところだった。日の出前から360度の展望が広がっている。ほどなく東の空が赤みを帯びてきて日の出が始まった。小屋で寝ころんでいるより来てよかった。ご来光を満喫し小屋に戻って朝食をいただく。

 日の出、左の山塊は金峰山あたりか

 朝日に輝く白峰三山

 富士山もバッチリ

 ゆっくりと準備をして6時に小屋を出る。薬師岳は昨日山ランを終了しておいたのでスルーして観音岳に向かう。観音岳(2840m)は鳳凰三山の最高峰である。430mhzでCQを出すが応答はない。ワッチすると多くの局が入感しているのに寂しい限りだ。会話の内容からちゃんとしたアマチュア無線局と思われる局を見つけてブレイクを入れ、無理やり交信をお願いする。麓の南アルプス市を車で移動中のJO1PYV局と笛吹市のJH1OZW局であった。感謝の中で観音岳の山ランを終了する。

 薬師岳の標識を見て二日目の縦走が始まる

 観音岳への道

 縦走路から薬師岳を振り返る

 八ヶ岳や蓼科山をズームで

 観音岳山頂

  次のポイントは赤抜沢ノ頭(2750m)。縦走路から地蔵ヶ岳に向かう分岐にある。ピークは分岐のやや手前で目印はない。ここでは430mhzで駒ケ根市移動のJH0HST局と交信することができた。

 観音岳から少し下ったところのお地蔵さん

 タカネヤハズハハコ?

 赤抜沢ノ頭 

 分岐から少し下り賽の河原を通って地蔵ヶ岳に登る。山頂付近はオベリスクと言われる岩の塊である。山頂は巨大な二つの岩が向き合っていて間にロープがかけられているが、ちょっと登る気にはなれない。地蔵ヶ岳の登頂はこれで良しとして50mhzをセットし、小美玉市のJQ1JNY局やEスポで入感していた札幌のJE8CRA局と交信した。

 分岐の標識にアカヌケ沢の頭と表示が

 地蔵ヶ岳のオベリスク

 賽の河原から甲斐駒ヶ岳とアサヨ峰

 オベリスクの先端にはロープがかかっている

 

 これで鳳凰三山での山ランを無事終了し、赤抜沢ノ頭に戻って下山にかかる。鳳凰峠の途中にあるピークは高嶺(2779m)。山頂には三角点があり、360度の展望が広がる。50mhzを聞くと目の前に見える仙丈ケ岳に登っているJA0SEH局が聞こえたので交信いただき、白鳳峠に向かって下山する。

 登山道の花

 高嶺と北岳

 高嶺山頂と白峰三山

 高嶺三角点

 ハイマツ帯の長い下りを進み樹林の中に入ったと思うとようやく白鳳峠だった。時間的に余裕がありそうだったので、小休止して赤薙沢ノ頭に向かう。この尾根道は早川尾根と言われ甲斐駒ケ岳に続く道だが、白鳳峠から先はこれまでとは違って踏み跡も薄く倒木なども見られる道であった。赤薙沢ノ頭(2553m)は展望の良いピークだが、目印は見当たらなかった。茅野市移動のJA1CQA局と交信し予定のピークをすべて完了することができた。

 白鳳峠の標識

 赤薙沢ノ頭

 赤薙沢ノ頭から北岳 

 白鳳峠まで戻り広河原への急な道を下る。はじめはゴーロと言われる岩のゴロゴロした道で、それが終わると白鳳峠のシラビソ林と言われる県有林の中を下る。広河原発のバスの時間を気にしながらではあるが、急ぐと怪我をしかねないので慎重に下る。コースタイム通りの時間をかけて南アルプス林道の登山口に下山。広河原のバスターミナルまで戻ると北岳から下山した登山者で賑わっていた。15時10分発のバスに乗り、夜叉神の森の駐車場で下車。芦安の金沢山温泉で汗を流して今回の山ランを無事終えることができた。

 白鳳峠からの下り

 広河原のバス停、行き先別に3列に並ぶ 

コースタイム(休憩、無線の時間込み)

5:55 薬師岳小屋 → 6:32 観音岳 6:50 → 7:53 赤抜沢ノ頭 → 8:28 地蔵ヶ岳 → 9:28 赤抜沢ノ頭分岐 → 10:11 高嶺 10:42 → 11:25 白鳳峠 → 11:45 赤薙沢ノ頭 12:19 → 12:33 白鳳峠 → 14:30 白鳳峠登山口 → 14:45 広河原インフォメーション

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鳳凰山(1日目)

2015-08-15 | 山と無線

2015年8月9日(日)

 歩いたルート

 前夜京都の自宅を車で出発し登山口となる夜叉神の森に着いたのが11時前。駐車場に停まっている車は半分以下のようだ。仮眠し翌日の登山に備える。

早朝の夜叉神の森、南アルプス林道のゲートはすぐ先

 翌朝は薄暗くなった4時過ぎに起き出し、トイレや洗面も済ませてゆっくりと登山準備をする。駐車場の真ん前にある登山口を入ったのが5時5分、いよいよ今日の登山が始まる。樹林帯の中の広い道をゆっくりと登っていく。標高で400mほど登ったところが夜叉神峠の分岐、ここから鳳凰山とは反対の高谷山に向かう。1座目の高谷山(1842m)は芦安の桃の木温泉から登ってくる道でもある。430Mhzを聞くと富士山の剣ヶ峯から7M1PKZ局が出ていたのでお声がけする。

登山口は目の前、東屋に登山届が準備されているが私はインターネットで提出済み

登山口には山小屋案内もある

夜叉神峠の高谷山分岐

高谷山山頂

 夜叉神峠まで戻って小屋前で小休止、ガスがかかって周りの山は見えない。次の目標は大崖頭山(おおがれあたまやま、2200m)。ピークは杖立峠の100mほど西にある。山頂は三角点ピークからも外れていて何も目印がない。50Mhzで千葉県館山市のJL1FUQ局と交信できた。杖立峠の標識まで戻ると休憩中の登山者から「ピーク行ってきたんですか」と珍しそうに聞かれた。

夜叉神小屋前の展望地、あいにくのガスで何も見えない

この花は?

花の名前はとんとわからない

ガスががかって幻想的な雰囲気

杖立峠の標識、ここから大崖頭山に向かう

大崖頭山のピーク、目印になるものはない

 苺平までの道も樹林帯の中の道で日差しが遮られて助かるが、疲れも出てきて休み休み登っていく。何とか苺平に到着して小休止の後、辻山(2585m)に向かう。辻山までの道は一般の登山者は余り歩いていないが、踏み跡はしっかりとしている。展望のない三角点から430Mhzで茅野市移動のJN3BME局と交信。BME局とは滋賀県移動の時に何度か交信している。登山ガイドでは辻山の西側に展望の良いところがあるようだが、ガスが出ているのでパス。苺平まで戻らず近道を下って南御室小屋に向かう。

途中の山火事跡辺りから白峰三山が見えた

ようやく着いた苺平

辻山山頂の三角点

 南御室小屋は標高2435m辺りにある。ちょうど昼時となったので小屋前のベンチを借りて昼食とする。ここには豊富な天然水があり、満タンに補給する。今日泊まる薬師岳小屋へはここからさらに300mほど登り返さなければならない。標高2650m辺りでようやく森林限界を超える。ちょうどガスも消えて白峰三山や仙丈ヶ岳などの展望が広がっていた。薬師岳小屋のすぐ手前に砂払岳(2740m)のピークがありここも山ラン有効。430Mhzで町田市のJI1CBP局他と交信できた。

南御室小屋前の広場は昼食に最適

小屋の周りにはいろんな花が咲いていた

森林限界を過ぎた

砂礫の中に咲く花、タカネビランジと言うそうです

砂払岳から薬師岳と観音岳、すぐ下に小屋が見える

北岳もこのとおり

 薬師岳小屋は砂払岳の下に見えており、山頂から5分ほどで到着。受付を済ませて指定された寝床でザックを置き、小屋前のベンチでビールを飲んで一息つく。着替えを済ませて寝転ぶが時間はまだ早くすることがない。薬師岳はすぐ目の前であり、ここも今日のうちに山ランを済ませておこうと思い立ってハンディトランシーバーだけ持って登る。10分ほどで縦走路の途中にある薬師岳の標識に到着。ピークはそこから100mほど離れたところにある。430Mhzで相模原市のJP1VNA局と交信できた。

薬師岳小屋

薬師岳の標識

薬師岳山頂からは甲府方面の街がよく見える

薬師岳山頂から縦走路の標識

コースタイム(休憩、無線の時間込み)

5:05 夜叉神峠登山口 → 5:55 夜叉神峠分岐 → 6:12 高谷山 6:25 → 6:43 夜叉神峠 → 8:07 杖立峠標識 → 8:15 大崖頭山 8:45 → 10:36 苺平 → 10:58 辻山 11:10 → 11:40 南御室小屋 12:15 → 13:40 砂払岳 13:55 → 14:00 薬師岳小屋

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