JM3AVI 山と無線大好き

山に登ってアマチュア無線やってます  山ラン(山岳移動ランキング)とSOTAの活動記録

野登山

2016-09-24 | 山と無線

2016年9月24日(土)

 前日の天気予報で雨の心配はないと考えて久しぶりの鈴鹿方面を決める。考えたのは亀山市の野登山から仙ヶ岳の往復。野登山には野登寺や無線中継局があり車で登れるとの情報で出かけた。京都を出て東に向かう時には朝日がまぶしいくらいだったが、国道1号を東に向かうにつれて雲がかかり、午後から雨の可能性が高いとの予報がラジオからも聞こえてきた。鈴鹿峠を越えて三重県に入ると雲はさらに低くなってきたようだ。坂本の棚田から狭い道を通り、野登山への林道へと入っていく。天候のせいか薄暗く狭い林道は初めてで先がわからないだけに心細くなるような道だった。林道終点の無線中継局前に到着した時には周りはガスが覆い、視界は50mほどしかない。この時点で仙ヶ岳への縦走はあきらめ、野登山だけで撤退することを決めていた。駐車場から来た道を少し戻り野登山三角点への標識に従う。山頂(851m)は三角点と古くて読めなくなった解説板などがあったが、樹木に囲まれていてガスが晴れても展望は期待できない。430Mhzで伊勢市のJR2EIA局と交信し急いで駐車場に戻る。本来ならせめて野登寺には行ってみたいところだが、駐車場からあるはずの道さえ良く確認できない。安全に早く下りる気持ちが優先し、野登山での山ランを終えて急いで来た道を戻る。東海道の関宿まで戻ってきた頃にはいよいよ雨が降り出した。今日は撤退して正解だったかなと思いながらのんびりと1号線を自宅に戻った。

中継局前の駐車場、ガスが垂れ込めて視界が悪い

林道を少し戻って野登山分岐を山頂方向へ行く

野登山山頂

坂本の棚田、彼岸花が咲いていたが棚田はほぼ耕作放棄されているようだった

コメント

大喰岳から南岳を縦走

2016-09-05 | 山と無線

2016年9月3日(土)

 前夜の槍ヶ岳山荘は平日ではあったが結構混んでいて、館内放送では夕食も3回転くらいしていたようだ。相当疲れてはいたはずだがなかなか寝付けず、やはり山小屋は今ひとつ好きになれない。明朝は3時頃に目が覚めた後は寝返りすることもままならず、悶々とした時間を過ごす。4時を過ぎてようやく人の動きが感じられるようになり起き出してみた。玄関ホールへ出ると山支度をした人がたくさんいた。御来光を見るために槍に登るようだ。ダウンを着て外に出てみると、真っ暗な中多くの人が御来光を待っている。槍の穂先に向けてはヘッドランプの灯りが続いている。カメラを取りに戻って御来光を待つことにした。昨年、鳳凰三山の薬師ヶ岳で見て以来の御来光を見てから朝食を済ます。

槍ヶ岳山荘前から見た日の出

 5時50分に山荘を出発、まずは大喰岳を目指す。朝日がまぶしい。少しずつ遠ざかる槍ヶ岳だが、その姿は相変わらず凜々しい。歩き始めて30分かからずに大喰岳(3101m)に到着。早朝とあって430Mhzも空いている。富山県射水市のJH9RSC局と交信し次に向かう。

まずは大喰岳に向かう

大喰岳山頂

鷲羽岳から黒部五郎岳方面

大喰岳山頂から中岳、南岳と穂高の山並

 大喰岳から中岳も約30分で行けた。中岳山頂(3084m)直下には、槍ヶ岳ほどではないものの2段梯子が待ちかまえていた。埼玉県熊谷市のJG1FSZ局がCQを出していたので呼び出して交信する。確か向こうも5WのQRP運用とのこと。相当FBな空中線を使用されているのかも知れない。

縦走路から中岳

中岳へのハシゴ

中岳山頂

 本日最後の南岳の先には、大キレットを隔てて北穂や奥穂など穂高連峰が見えている。いつか大キレットを歩く時が来るのだろうかなどと考えながら南岳を目指す。途中幾つかのピークを越えたり巻いたりしながら、中岳から1時間で南岳山頂(3033m)に到着。430Mhzが不法局で賑やかになってきたので、144MhzでCQを連呼し、富山県高岡市のJA9MGH局から呼ばれる。

南岳への道

南岳山頂

 南岳小屋まで下り、それまで終始見えていた槍ヶ岳に分かれを告げて南岳新道を下る。この道も急な下りで前半こそ歩き安かったものの、後半は壊れた木製ハシゴなどが放置されていて荒れた印象を受けた。疲れた体と悪路に難儀し、予定時間よりだいぶ遅い2時間50分で南岳新道を歩き終え槍平小屋まで戻ってきた。後は登りで経験した道を戻るだけだ。行きにも休憩したテラスでカップラーメンを作り、小屋で飼ったビールでランチとした。

南岳小屋

大キレットが間近に見えた

この橋を渡って尾根筋へ

南岳新道から右俣谷

槍平小屋が見えてからも長い道のり

 槍平小屋からは3時間半で駐車場に戻ることが出来た。この辺りにも日帰り入浴の出来る温泉がたくさんあるが、スマホで検索した温泉施設「ひらゆの森」で安い温泉につかり、充実した山ランを終えて自宅に向かった。

コメント (2)

槍ヶ岳

2016-09-04 | 山と無線

2016年9月2日(金)

 8月は連日の猛暑とお盆の用事などもあって一座だけに終わってしまった。前々から夏山を計画していたが、9月になってようやく天気予報と休暇の日程が合ったので念願の槍ヶ岳に登ることにした。木曜の夕方に京都を発って登山口の新穂高温泉に向かう。新穂高温泉の登山者用無料駐車場に着いたのは9時45分だったがすでに満車に近く、係員のおじさんがあと5台とか言ってるところに滑り込みで駐車することが出来た。駐車場は一杯だが余り車中に人がいる気配はない。寝る準備をし横になって翌朝に備える。

 翌朝4時過ぎに起き出して真っ暗な中登山準備を始める。4時50分に駐車場を出て登山指導センターへ。登山計画書を書いてポストに入れた頃ようやく日の出となった。ゲートを通って右俣林道を進む。途中夏山登山道の標識から山道に入り、林道をショートカットして穂高平小屋へ。平日のこの朝は小屋は閉まっているようだったが、翌日の下山時に見た時は地元の車で来た人が談笑していた。

まだ薄暗い登山指導センター

穂高平小屋で小休止、後に見えるのは奥穂?

 さらにひたすら林道を歩き奥穂高登山口の標識を右に見るとようやく白出沢出合で、長かった林道歩きも終わりだ。歩き始めてからここまで1時間20分余りで順調に来ている。小休止の後沢を渡って登山道へ入る。白出沢から1時間強で滝谷出合へ。槍平小屋に着いたのは8時42分、小屋前のテラスでゆっくりと休憩し水を補給してから出発する。

奥穂高岳登山口

白出沢出合、林道はここまで

登山道を行く

滝谷避難小屋

滝谷の上に聳えるのはジャンダルム?

槍平小屋のテラスで大休止

 槍平小屋から2時間で千丈分岐。相当疲れてきたが、ここからが最後の急登で気合いを入れ直して登りにかかる。しかし、鈍った体に久しぶりの本格的登山はきつい。途中何回も休憩しながら分岐から2時間余りでやっとのこと飛騨乗越についた。槍ヶ岳山荘はもう少しだが、始めて姿を見せた槍の雄姿を眺めながらまた休憩する。

このあたりから終始笠ヶ岳が見える

槍ヶ岳山荘も見えてきた

双六岳方面ものぞく

登ってきた道を振り返る

飛騨乗越まで来てようやく槍ヶ岳が姿を見せた

飛騨乗越から東鎌尾根

 槍ヶ岳山荘についてザックを下ろす。安心したのか高山にまだ体が適応していないのか、軽いめまいがする。小屋前でゆっくり休憩して宿泊の受付を済ませ、少し体も落ち着いてきたので槍の穂先に向かうことにした。初めての槍ヶ岳で登る前は緊張していたが、岩場やハシゴも安定していて恐怖感はない。少しの渋滞を待って3180mの槍ヶ岳山頂に登頂。記録のために写真を撮って何はともあれ無線にチャレンジする。平日の高山とあって430Mhzは空き周波数を探すこともままならず、やむを得ずメインでCQを出して応答いただいた松本市移動のJJ0TGO局とレポート交換した。下山しやっとありついたビールで槍ヶ岳登頂を祝った。

テント場を過ぎて槍ヶ岳山荘へ

槍ヶ岳に登る

ハシゴでは少し渋滞する

槍ヶ岳山頂

山ランを終えて下山にかかる 

コメント (2)