JM3AVI 山と無線大好き

山に登ってアマチュア無線やってます  山ラン(山岳移動ランキング)とSOTAの活動記録

宇治で歴史の山に登る

2011-01-30 | 山と無線

1月29日(土)

 宇治川の塔の島を中心に、仏徳山、朝日山、槇ノ尾山の三山がある。これに近くの明星山、喜撰山を加えた五山で山ランを計画した。

 京阪宇治駅で降りて宇治川右岸の道を進むと宇治上神社がある。神社の左手に仏徳山への遊歩道(東海自然歩道)が整備されている。山頂まで1.2kmの表示がある。近所の人の散歩コースになっているようで、多くの人とすれ違う。

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宇治上神社鳥居

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東海自然歩道の地図入り標識

山頂下には展望台があり、宇治川の向こうに京都南部の展望が広がっている。

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仏徳山展望台からの眺望

 仏徳山山頂(131m)はそこからすぐで、遊歩道本体から外れており歩く人は多くない。三角点横で7Mhzのアンテナを張り、CWで福島県相馬郡移動のJA7AYWと交信する。

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仏徳山山頂の三角点

 仏徳山山頂を後にして道を先に進むと遊歩道に合流し、朝日山観音への標識がある。朝日山山頂(124m)には、「菟道稚郎子」の墓と観音堂がある。山頂横の展望の良いところで430Mhzをワッチすると、信貴山移動のJA3JCHと喜撰山移動のJL3SGVがQSOしており、ブレイクを入れて山ランメンバーとのラウンドQSOを楽しむ。

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朝日山山頂の「菟道稚郎子」の墓

 朝日山山頂からさらに先に進むと、志津川の集落に出る。明星山へは地形図に道がないので、南側の尾根筋辺りから登れそうなところがないか探しながら歩いていると、関電の練習場所のような施設の東に、道路擁壁を上がる階段がついていたのでそこを上がる。すぐに尾根筋のはっきりした道となり、しばらく行くと送電線の鉄塔に着く。その先は一部道の不鮮明なところもあるが、尾根を外さないように気をつけながら、青いビニール紐を目印にどんどん進むと、標高233mの明星山山頂に着いた。430MhzでCQを出すと八幡市のJL3TVEから応答があった。下山は来た道を戻る。

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明星山への取り付き

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明星山の山頂

 本日の4座目は喜撰山(416m)。志津川から池尾に通じる舗装路を歩く。これが結構長く、車で来なかったことを後悔する。喜撰山ダムの巡視道路入り口のフェンスに沿って、喜撰山山頂まで立派な道がついていた。先ほど朝日山から交信したJL3SGVの後を追って来たことになる。430Mhzで摂津市内をモービル移動中のJJ3WOVと交信しここも終了。

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喜撰山への登山道からダム湖を見る

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喜撰山山頂

 来た道を戻り天ヶ瀬ダムの下流で宇治川を渡る。槇ノ尾山(106m)へはこの前、宇治田原の帰りに寄って登り口がわからなかった経過がある。茶業研究所の下のヘアピンカーブから茶畑の東側を進もうと竹薮に入る。進むにつれて藪がひどくなり、山頂手前では折れた竹が重なり合ってなかなか進めない。山頂は円形の平地になっているが笹の藪である。円形の周囲が一段高い堤防のようになっており、そこで430Mhzを聞くと経塚山移動のJO3ALUがCQを出しており、声を掛けて本日の五山を無事終了した。

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塔の島から槇ノ尾山(中央)を振り返る

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南丹市の多国山と紅葉山へ

2011-01-23 | 山と無線

1月23日(日)

 昨日の続きで、南丹市の多国山と紅葉山へ登った。

 多国山はJR八木駅の北東にある標高191mの低山だ。昨日登れそうなところを下見していたので、そこから取り付く。八木駅前から国道477号を北東に進み、富本小学校の北側にある細い道を西に進んで少し行くと、多国山の北側となる。社跡のようなところに車をおいて登り始める。GPSで確認すると、山頂まで120mほどのところだ。道はないので桧の植林された急斜面を山頂目指して直登する。下のほうは少し藪状態となっているが、中腹から上はそれもなくなり、すぐに山頂に到着した。山頂も桧の植林地だが、城跡でもあったかのように小広い平地となっている。今日も7Mhzの超低いアンテナで、横浜市のJR4QEDと交信した。

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多国山山頂の山ランプレート

 本日の2座目は同じく南丹市の紅葉山。氷所の集落から神吉に通じる舗装された林道を上がる。途中に展望台があり、八木から亀岡の町並みと北摂の山々の展望を楽しむ。地形図では、この少し上から紅葉山まで東西に道が書かれているが、取り付きがわからず紅葉峠まで行ってしまった。峠に車をおいて辺りの様子を観察していると、山道があり雪の上に人の足跡が残っている。山頂までの距離は500mほどだ。ここでよかろうと、GPSの距離を見ながら足跡を辿る。足跡の主は紅葉山には向わず、別の目的地に向ったようだ。途中で紅葉山への分岐がわからず大分行き過ぎて間違いに気づく。少し戻って手前のピークに上がると、そこが紅葉山山頂(380m)だった。山ランのプレートだけが山頂であることを語っていた。試しに430MhzでCQを出すと、いつものJA3WPNがすぐに呼んでくれ山ランを達成することが出来た。

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紅葉峠展望台からの眺望、天気はいまいちだった

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紅葉山山頂にも山ランプレートがあった

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亀岡で明神ヶ岳ほか2座

2011-01-23 | インポート

1月22日(土)

 亀岡市の明神ヶ岳他へ山ランに出かけた。本日の目標は亀岡市との境界にある明神ヶ岳と黒柄岳、それに市内の低山を計画した。

 国道9号線の下矢田交差点を左折し、府道を高槻方面に進む。府境を越えて杉生の集落を過ぎると樫田トンネルがあり、トンネルを出てすぐのところに北側に入る道がある。地図では黒柄岳まで通じている道だが、入り口に進入禁止のバリケードが置いてあり、スペースを探して駐車する。

 1座目の明神ヶ岳へは、この道を100m余り入ったところに標識があり、関電の巡視路でもある登山道を進む。途中にも要所要所に標識が整備されている。登り始めから22分で明神ヶ岳山頂(524m)に着いた。展望はないが、広く樹木が切り払われた広い山頂だ。430Mhz・FMで、和束町の鷲峰山から運用していたJN4JGKに声を掛けて山ラン終了。来た道を戻る。

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明神ヶ岳山頂の三角点

 2座目の黒柄岳は、先ほどの登山口からNTTがアンテナ管理用に整備した車道を登る。2.8kmほどの距離があり、結構歩き応えがある。途中、リスやフクロウと出合い、雪に残った動物の足跡などを観察しながら、42分でNTTドコモのアンテナ前に到着した。山頂は道路を挟んだ反対側にあり、三角点と何枚かの山名プレートが架かっていた。430MhzでのCQに、山ランメンバーのJH3JFFから応答があった。下山も来た道を戻る。

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黒柄岳山頂横にある巨大なNTTのアンテナ、遠くからでもよくわかる

 本日の3座目に計画したのは、呉弥山。京都縦貫道を千代川ICで降りて月読橋で桂川を渡り、南丹市との境界に近い馬路町の池尻にある標高164mの低山だ。地形図で見ると山頂にアンテナ記号があるが、遠くから眺めても見当たらない。水の干上がった上池の南側に呉弥山の北側になる道があり、そこを入って後は桧の植林地を山頂目指して直登する。藪もなくすぐに山頂に到着した。山頂にはコンクリート2階建ての建物があるが、使用している気配はなく廃屋となっている。以前はこの屋上にアンテナが立っていたのかもしれない。建物横で7Mhzのアンテナを張ってCWで島根県出雲市のJF4AYZと交信した。今回初めてアンテナのポールを2mの短いものにしてみた。両方のエレメントは地面すれすれだ。それでも一発で応答があり、5W出力の当局に対して579のレポートが帰ってきた。2mHighの給電点でも十分実用になることがわかった。

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呉弥山山頂の廃屋、かつての使用目的がわかるものは何もない

 4座目に計画していた南丹市の多国山は、時間が遅くなったので車で周りをうろついて登れそうなところを眺めるだけとなった。

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京都洛北の向山と神山へ

2011-01-15 | 山と無線

1月15日(土)

 明日の日曜は大荒れの天気予報だったので、山行きには今日のほうが良さそうと近場の山に出かけた。

 出町柳から叡山電車に乗って二ノ瀬で下車。さすがにこの季節の電車はすいており、二ノ瀬で下りたのは一人だった。鞍馬川沿いの道を少し上流に行くと、東海自然歩道や北山トレイルの標識があり、「夜泣峠から大岩」への山道に入る。最初の階段を過ぎると杉林となり、先日からの雪で折れた木が何箇所も道を塞いでいる。なんとかやり過ごし夜泣峠を目指す。二ノ瀬から向山への登りは北側斜面のため、5cm前後の雪が残っている。夜泣峠には由来を書いた解説板がある。峠の分岐で向山から山幸橋に抜ける迂回ルートへ左折する。

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夜泣峠の解説板、斜面に地蔵が見える

 向山への道は北山トレイルの標識が整備されており、迷うことはない。前に歩いた人の足跡が凍っており、今日は誰も歩いていないようだ。向山山頂(420m)は小広いところで、少しだけ樹木が切られたところから市原方面の展望があった。430FMでのCQに、JA3WPNから一発で応答があり一座目を終了。

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向山山頂、地形図には426mとの表記がある

 下山は山頂から南へ下る。南側斜面は雪もすっかり解けており、よく踏まれた落ち葉の道だ。老人ホーム市原寮の西側で、鞍馬街道まで300m程の所に下りることが出来た。

 次の神山へは一端鞍馬街道を南下し、小町寺のバス停を過ぎた次の道を西に入る。住宅街を抜けると老人施設友々苑があり、その横の道から山に入る。しかし、その先で道がわからなくなり、最初に着いたピークは東側に200mくらい外れたところだった。仕方なく一度間の谷を下りて目標のピークに登り返すがここも道がない。少し藪こぎをしながら何とか斜面をよじ登り、神山の山頂(302m)に着くことが出来た。ところが途中の藪で無線機のアンテナを引っ掛けたようで、年末に調達したダイヤモンドのSRH779が途中からぽっきりと折れていた。やむなく予備に持ってきた3エレ八木をセットし、CQを連発していると大津市のJK3JXPから声がかかって2座目も終了。JXP局とは以前にコンテストで何回もQSOしているがCWばかりで、フォーンでの交信は初めてだ。

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神山山頂の三角点

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山頂の南には上賀茂神社のものと思われる注連縄があった

 神山からの下山は南側の踏み跡を辿り、途中から国有林の境界杭もある道を下る。下りた所は神山の南西に市原町が入り込んだところで、リサイクルや自動車修理などの会社があるところだった。結局、神山の登山では、地形図にある道を一度も歩くことがなかったようだ。道迷いとアンテナ一本の損失はあったが、無事下山できたのが何よりだった。

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京都西山古道から天王山へ

2011-01-08 | 山と無線

1月8日(土)

 今日もよい天気で絶好の登山日和。昨夜の冷え込みで愛宕山は白く光っている。今日は西山古道から天王山を歩いて山ラン4座を計画した。

 阪急東向日駅から阪急バスに乗り小塩で下車。冬季は善峰寺まで運行せず、手前の小塩が終点となる。小塩で降りたのは7人、高齢の登山者が多い。善峰寺まで約20分坂道を登る。善峰寺山門前の登山口に着くころには汗ばんで上着を脱ぐ。

 今日の1座目は釈迦岳(631m)。1年前ポンポン山に登山したとき釈迦岳にも登ったが、当時は山ランを余り意識しておらず、釈迦岳では交信出来ず仕舞いだった。約1時間で釈迦岳山頂に到着。山頂は雪化粧していた。430FMでCQを出し、城陽市のJO3CKOとレポート交換して山ラン終了。

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釈迦岳登山口から善峰寺と遠くに比叡山を望む

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釈迦岳山頂は薄っすらと雪景色

 

 釈迦岳から来た道を少し戻り、分岐で柳谷観音への道を進む。善峰寺から柳谷観音への道は古くから信仰の道であったが、戦後交通の発達によって忘れ去られ、近年NPOの皆さんの手により西山古道として整備された道だ。京都市街の展望が開けているところも多く、よく整備されて歩きやすい。展望を楽しみながら75分ほどで柳谷観音の第2駐車場に着く。この間、多くのハイカーとすれ違う。

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柳谷観音駐車場にあった西山古道の説明板

 ここからしばらくは府道を左に折れて長岡京方面に進む。地図を頼りに天王山への上り口を探すが、見落としてしまったようでよくわからない。ごみの不法投棄がされているあたりで山に入るがどうも違ったようだ。道のない斜面を少し登り、尾根筋に出るとはっきりした道があった。後は天王山のハイキングコースになっており、案内板もよく整備されている。天王山の手前にこの山塊で標高の最も高い305mのピークがあり、これが小倉山だ。麓の小倉神社の社林と思われるが、ここの案内はない。JS3UUUの山ランプレートだけが山頂であることを示していた。430FMのCQに高槻市摂津峡移動のJO3WZUから応答があった。

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小倉山山頂

 小倉山から南南西方面に500mほど進むと、三角点のある十方山山頂(304m)に着く。山頂には標識がたくさんあり、ロープが張り巡らされていてなにやら落ち着かない。430Mhzで西京区のJF3MAUと交信して3座目も終了。

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十方山山頂の標識、他にもたくさんのプレートがあった

 小倉山の手前の天王山分岐まで戻り、最後の天王山に向う。天王山の標高は270mなので、ここからはほとんど下りの道だ。ハイキングコースとあってよく整備されており、孫を連れて歩いている老夫婦やアベックとも出会う。最後に少しだけ登ると天王山山頂に着いた。山頂は城跡で、何段かに別れているがちょっとしたスポーツでも出来そうなほど広い。大阪方面に少しだけ展望も開けている。時間もあるので7Mhzでもやろうかと思っていたが、とりあえずCQの430FMに、城陽市移動の山ランメンバーJO3ALUから応答がありここも終了。結局7Mhzは運用せず、天王山を舞台にした多くの史実について、解説を見ながらその踏み跡を辿りゆっくりと下山した。

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天王山山頂

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山頂下の展望台から大山崎の町を見る

 

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大阪の低山からNYPで2011年初山ラン

2011-01-04 | 山と無線

1月3日(月)

 大阪の超低山を山ランするにはNYP(ニュー・イヤー・パーティ)がよかろうと、寒波が少し緩んだ3日行ってきた。

1座目は堺市の蘇鉄山。南海電鉄「堺」駅から歩くこと約7分で大浜公園内にある蘇鉄山山頂(7m)に到着した。蘇鉄山は1等三角点のある山では日本で一番低い山とのこと。幕末の砲台跡であったらしい。神戸市菊水山移動の山ランメンバーJS3WFDとファーストQSOを果たす。

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蘇鉄山山頂の三角点

 2座目は大阪市阿倍野区の聖天山(14m)。南海天下茶屋駅で電車を降り、東へ8分ほど歩くと正圓寺のある聖天山に着いた。奥の院の辺りが山頂らしい。百度石のある展望台のようなところで和泉市のJL3CEQと交信できた。

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聖天山山頂付近の奥の院

 3座目の茶臼山は天王寺公園内にある。聖天山からは2.2kmの道を公園まで歩く。茶臼山に行くには天王寺公園の入園料150円が必要。公園の北東にある茶臼山は1615年5月7日の大阪夏の陣で、豊臣方の真田幸村が陣を構えたところで、徳川方の松平忠直率いる越前勢との決戦の末に敗れたと記されている。山頂は樹木に覆われて展望なく、野鳥の糞が辺り一面に散らばっている落ち着かないところだった。福島区のJN3CRPと交信した。

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河底池越しの茶臼山

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大阪夏の陣の陣形を示した図

 4座目は大正区の昭和山。JRで天王寺から大正まで行き、市バスに乗って大正区役所前で下車すると千島公園に着いた。昭和山(33m)は地下鉄工事の残土を盛って出来た人工の山とのこと。山頂からは周辺の展望もあり市民の憩いの場になっているようだ。富田林市からCQを出していたJG1FUI、JG1LRKご夫妻と交信することができた。

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昭和山山頂

 続いて5座目は天王寺区の真田山。JRで鶴橋まで戻って真田山公園まで7~8分歩く。真田山公園は大阪冬の陣で真田幸村が陣を築いたところで、現在は大阪市のスポーツ公園となっている。山頂と思しき所には円形の遊具が設置されており、正月から子供連れで結構にぎわっていた。京都市西京区のJG3UJHのCQに応答して山ランを終了する。

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真田山山頂?

 本日6座目は鶴見新山。玉造から地下鉄に乗り鶴見緑地駅で下車。鶴見緑地公園もウオーキングや散策など、思い思いに楽しむ人で結構にぎわっていた。鶴見緑地は1990年に開催された花博の会場として整備されたところで、目的の鶴見新山も人工の山だ。山頂(39m)からは大阪市街が望め、散策に訪れた人の登頂が耐えない。八尾市高安山移動のJL3TOGと交信しここも完了。

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鶴見新山山頂からの眺め

 次の7座目は大阪市を離れて枚方市の御殿山。京橋から京阪に乗り換えて御殿山駅で下車。東に少し歩くと御殿山図書館がありその角に標高33mの三角点があった。池田市移動のJN3NPPに応答して7座目をクリアできた。

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御殿山山頂の山ランプレート

 本日最後は八幡市の鳩ヶ峰。男山の岩清水八幡宮のある山で、標識には八幡市の最高地点と記されていた。京阪電車を橋本で下りて男山レクレーションセンターへの車道を歩く。グランド脇から鳩ヶ峰への標識があり、本日初めての登山らしい登りで汗をかく。鳩ヶ峰山頂(143m)は展望はないが三角点とベンチがあり落ち着けるところだった。最後とあって今日初めてのCQを出す。しばらく応答がなくCQの連呼をしていると、山ランメンバーのJL3VOGが奈良市から呼んでくれた。あとはNYPを完成させるべく12局と交信、山ラン8座とNYPを両立できて充実した一日となった。

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鳩ヶ峰山頂の標識

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