3月25日(日)
京都北部の日本海側は昨夜からみぞれ模様で、高い山は雪を被っている。そんな天気も福知山から南に来ると時折日差しが指すようになる。船井郡京丹波町の地形図「菟原」で、未踏の三座に登ってきた。
一座目は雲石嶽(566.9m)。五条山の北北西にあり、事前のネット調査では笹薮が激しいとのことで覚悟して挑んだ。選択したコースは、国道173号線みずほトンネルの上にある旧道榎峠から尾根を辿るコース。質志集落から旧道に入るが桂集落上の水道タンクから先は通行止めの表示があるのでここに車をおく。旧道を榎峠まで歩き、地形図のトンネル上を南東に伸びる地道を進むが、廃道になって久しいようだ。終点の小屋も朽ち果てている。小屋の裏から尾根に乗り西に進む。しばらくは低木の藪を避けながらの登りだ。突然KBS京都のアンテナ施設が視界に飛び込んでくる(N35°14'18",E135°18'57")。
KBS京都の中継局
その先は笹の混じった尾根となるが、予想に反して笹藪は深くなく、踏み跡もあって難なく歩くことができた。駐車場所から50分で三角点のある山頂に到着した。430mhzで堺市のJA3WPN局と交信した。
雲石嶽への尾根筋、笹は深くない
雲石嶽山頂
下山は同じコースをアンテナまで戻り、その先はアンテナ保守用の急な地道を下る。どこへ下りるのかわからなかったが、榎峠のトンネル上の道に下りることができた(N35°14'24",E135°19'2")。登りもこちらのほうが楽なようである。下山は30分であった。
残りの二座は京丹波町と兵庫県篠山市の境界尾根の山。万燈山(300m)は府道97号立岩集落から府県境を北西に上ったところにある。登り口がよく分からなかったので、兵庫県側の路肩に車をおいて、田んぼの中の道を進み橋を渡って竹薮から尾根に取り付く。低木の藪を避けながら府県境の急な尾根を山頂目指して登る。25分で小広い山頂に到着した。山頂には「明智光秀・・・」と読める朽ちた標柱があるだけで、展望もない。ネットで調べたところ、明智光秀が福知山城を攻めるにあたって築いた陣跡の一つのようだ。18Mhzで強く入感していた台湾のBU2AQを呼んで山ランを達成する。
駐車場所辺りから見た万燈山
万燈山山頂
次の鷹ノ巣山へは府県境の尾根を西へ進む。南側はゴルフ場で、プレーする人の声やボールを打つ音が聞こえてくる。この尾根も倒木が激しく歩きにくいと聞いていたが、万燈山から300m程西に進んだ頃、尾根筋で焚き火をして休憩している人に出会う。聞けば、ゴルフ場の関係者で兵庫県の補助を受けて鹿避けの柵を設置するため、尾根筋の樹木を伐採しているとのこと。西側から進んできて、2ヵ月半でここまで来たとのこと。「ここから先は鼻歌交じりで歩ける」とアドバイスをいただく。確かに広く伐採された尾根が延々と続く。鷹ノ巣山(365.4m)山頂も伐採跡の中で、三角点がなんとなく寂しそうに見えた。HFのアンテナを張るにも遮るものはなく、1.9MhzのDPでも問題なく展開できそうであった。そんなことを思いながら7Mhzで横須賀市のJJ1XPQ局と交信した。
鷹ノ巣山への伐採された尾根筋
鷹ノ巣山山頂
下山は来た尾根を戻り、万燈山の手前から山頂の南側を巻く道があったのでこちらに入ってみる。途中で万燈山への登りに使った府県境尾根を横切り、やや荒れ気味の道を東北東の谷伝いに下る。府道に下りた所は県境から350m程北だった(N35°10'40",E135°16'42")。