JM3AVI 山と無線大好き

山に登ってアマチュア無線やってます  山ラン(山岳移動ランキング)とSOTAの活動記録

常念岳へ縦走

2017-08-30 | 山と無線

2017年8月28日(月)

 歩いたルート

 蝶ヶ岳ヒュッテの朝食は5時30分から。しかし4時過ぎから周りが騒がしくなり4時半頃起き出す。小屋の外に出て見ると朝食は弁当にしたのか朝食前に出発する登山者も多いようだ。今日の日の出時刻は5時16分、小屋前でしばらく様子を見るが雲がかかって太陽を見ることは出来なかった。急いで朝食を食べ5時50分に小屋を出発する。空には雲がかかっているものの今日も穂高方面の展望は良い。

日の出前の朝焼け

北穂から前穂

焼岳、霞沢岳、乗鞍方面

槍ヶ岳と大喰岳

 常念岳への縦走路には二つの山ランポイントがある。最初は蝶ヶ岳三角点峰(2665m)。小屋を出発して26分で到着した。平日の早朝で無線の相手がいるかどうか、山ランをする上で一番気にかかるところだ。430MhzでCQを出すと上田市のJA0PZI局から声がかかる。早朝からの交信に感謝し次に向かう。

蝶ヶ岳三角点、奥に八ヶ岳と右端に富士山も見える

三角点峰から蝶ヶ岳

こちらは常念岳

 蝶槍(2650m)は遠くからでもよくわかる。本家と比べるとほんの小さな槍に過ぎないがここも山ランに有効となっている。三角点峰から10分もかからずに到着。安曇野市のJJ0TJS局と交信することができた。

蝶槍に向かう

蝶槍山頂

 その後は常念岳までアップダウンが続く。P2592に着いたのが7時28分、小休止する。P2512を過ぎた頃からは岩場の連続となる。鎖やハシゴこそないが岩に付けられた目印を追って慎重に登って行く。小屋を出発して3時間50分で常念岳(2857m)に到着。山頂の祠横で記念写真を撮ってから少し外れたところでCQを出す。平日とあって日中になるとVUのバンド内はコールサインを言わない局が賑やかだ。430は応答がなく144MhzでCQを出すと、韮崎市のJF1NPG局から応答があった。常念岳で20分ほど過ごし下山にかかる。

P2592

常念岳への稜線

常念岳山頂手前から上ってきた稜線を振り返る

登山者で賑わう常念岳

常念岳山頂

鷲羽岳方面

大天井岳から燕岳方面

 下山途中にある前常念岳は今回の最終ポイントとなる。岩場の登山道を下って50分で前常念岳(2662m)に到着。430Mhzで佐久市のJE0FVU局と交信し、今回予定していた六座での山ランは無事終了することができた。あとは安全に下山するだけだ。前常念岳から三股への道は急坂が連続する。前半は岩場が続き、やや傾斜が緩やかになったところではいたるところで道がぬかるんでいる。最後の急坂も含めこの道は階段や木道などはなく、自然のままの道だった。常念岳から4時間25分でようやく三股登山口に降り立つ。疲れた足を引きずり臨時駐車場に戻った。「ほりでーゆ~四季の郷」で汗を流し充実した山ラン登山を終えた。

前常念への下りから常念岳を振り返る

前常念岳三角点

前常念岳の避難小屋

コメント

蝶ヶ岳と長塀山

2017-08-29 | 山と無線

2017年8月27日(日)

 歩いたルート

 天気の安定しないこの夏はなかなか山行き出来ずにいたが、好天の続きそうな予報をみて蝶ヶ岳から常念岳への縦走に行くことにした。土曜の夕方京都を出て安曇野の道の駅「ほりがねの里」で車中泊する。翌朝は空が白み始めたので起き出して登山口の三股に向かう。途中すれ違ったタクシーの運転手が、奥の駐車場は一杯なので手前の臨時駐車場に停めるように教えてくれる。5時40分に着いた時には臨時駐車場もほぼ満車の状態だった。登山準備をして登山口へ林道を歩く。

ほぼ満車の臨時駐車場

林道を歩いて三股登山口へ

 三股登山口からすぐに蝶ヶ岳と常念岳の分岐、左の蝶ヶ岳への登山道を進む。木道や階段が整備された道を登って行く。登山口から1時間30分で標高1900mのまめうち平に到着、小休止する。その後も休み休み登り10時55分に蝶ヶ岳山頂に到着。三股登山口から4時間35分かかった。

登山口から50mで常念岳との分岐

吊り橋を渡っていく

登山道から始めて見えた常念岳

登山道は整備されている

まめうち平で小休止

樹林帯を抜けると展望が広がる

 なだらかな蝶ヶ岳(2677m)山頂からは槍ヶ岳から穂高連峰が正面に迫ってくる。まずは山ランと430Mhzを聞くと、大分県竹田市移動のJA6VLWが「CQゼロエリア」を出している。この日は430Mhz・FM伝播実験をやっていたそうで、ハンディ機にホイップアンテナで九州と交信したのは初めてだった。

蝶ヶ岳山頂

穂高連峰から槍ヶ岳のパノラマ

蝶ヶ岳ヒュッテの先に槍ヶ岳と常念岳

 時間も早いので予定通り長塀山に向かう。徳沢から延びる長塀尾根を下っていくと30分余りで到着した。山頂は三角点のピークではなく、その北東のP2582となっている。地理院地図では登山道が山頂を通過しているように見えたが、実際には登山道から少し外れており踏み跡のないブッシュを少し登って山頂に到着した。長塀山山頂は樹林の中で、古びた布きれが結んである以外に目印は見当たらなかった。車山山移動のJH1HRT局と交信し35分で蝶ヶ岳に戻る。蝶ヶ岳ヒュッテで宿泊手続きを済ませ北アルプスの大展望を肴にビールを飲んで初日を終えた。

妖精の池

長塀山山頂

蝶ヶ岳ヒュッテに戻る

昨年歩いた槍ヶ岳から南岳の稜線

大キレットから左に北穂高岳、涸沢岳、奥穂高岳

コメント (1)

朝来市の粟鹿山

2017-08-13 | 山と無線

2017年8月13日(日)

 歩いたルート

 お盆の墓参りに丹後へ行ったついでに朝来市の粟鹿山に登ってきた。粟鹿山(962m)は朝来市と丹波市の境界の山で、山頂には多くのアンテナ施設が建てられていて遠くからでもよく目立つ山である。山頂まで管理用の舗装路が延びているが、たぶん入口辺りで封鎖されているのか車で登れるとの情報はなかった。ネットで探した登頂記を参考に北麓の山東町粟鹿集落から登ることにした。

 登山口の粟鹿には西宮市立自然の家があり、お盆のこの日も多くの子供や家族連れで賑わっていた。駐車場に車を置いて舗装林道を登り始める。宿泊施設を過ぎたところに獣除けのゲートがあり、開けて進むとキャンプ場がありここも賑わっていた。更に行くと使用禁止のバンガローがあり、ここに登山口の標識があった。この前に駐車スペースがあり、ここまで車で入ることが出来るようだ。

自然の家駐車場、帰りには大型バスが3台止まっていた

西宮市立自然の家、施設は綺麗だった

登山口のバンガロー、先の標識のところから山道に入る

 杉林に付けられた登山道は薄暗く、先ほどまで降っていた雨で濡れている。踏み跡はしっかりと付いていて目印のテープもあり迷うようなことはなかった。地道の林道に出合い、少し下ったところから再び山道に入る。自然林や桧林の中を登って行くと4段重ねのガードレールが現れ、山頂に続く舗装林道に合流した。

倒れたゲートに標識

林道出合手前の堰堤

林道出合、更に山道を登っていく

舗装林道に合流、このガードレールの間から出てくる

 この先は舗装された林道をひたすら登っていく。林道の谷側には積雪対策のポールが設置されているが、長さが3mもあって積雪の多いことをうかがわせる。また、このポールの先端に200m毎の表示があり、林道歩きは2km余りになるようだ。比較的揺るかな傾斜の林道ではあるが、疲れた体でピッチは上がらず休み休み登って行く。山頂まで700m位になった時ようやく山頂付近のアンテナ群が目に飛び込んできた。目標が見えると少し元気も出てきて、山頂まで一気に登る。駐車場から2時間15分ほどで粟鹿山山頂に到着。山頂はアンテナ施設の間の小山で土に埋もれた一等三角点があった。

舗装林道を登る、路肩のポールは3m

残り700mほどでようやく山頂が見えた

粟鹿山山頂、一等三角点は草に埋まっている

山頂から北に和田山方面

こちらは西側の展望

 登り始めた朝には山頂付近は雲に覆われていたが、登頂した昼前にはガスも晴れて周りの景色も広がっていた。144Mhzで福井県今立郡移動のJR9NLM局ほかと交信し、ゆっくりとランチを食べてから下山にかかる。同じルートを1時間33分で駐車場に戻った。 

コメント

和泉山脈で六座

2017-08-07 | 山と無線

2017年8月6日(日)

 歩いたルート

 8月最初の山行きは大阪と和歌山の府県境にある和泉山脈の山に向かう。和泉市父鬼町から国道480号の旧道に入る。この道は始めて通るが、幅員が狭くカーブの多い道で離合できる場所は限られている。トンネルが出来るまではこんな道を通っていたのかと感心しながら上り、鍋谷峠から府県境沿いに付けられた舗装林道を走って三国山に向かう。地理院地図の三国山は885mのピークとなっているが、山名事典による三国山山頂は北東に林道を進んだ三角点のあるピークとなっている(ここまで車が入る)。今回は事前の情報に基づきP885横の広い路肩に車を置いて歩いた。三国山山頂(885.5m)は多くのプレートがかかり三角点を囲んでベンチもある山頂だった。今日はフィールドデーコンテストをやっており430Mhzでも多くの局が入感している。岡山県移動のJM4VZH局と交信して1座目を終える。

P885の林道沿いにあった標識。ここに車を置いて歩いた

山頂付近の大阪航空局アンテナ施設

三国山山頂のプレート

 三国山から踏み跡を下り林道に下りる。林道を少し戻ったところから地図の道を南に入り作業道のような地道を下っていくと近畿自然歩道に合流した。その先は簡易舗装された林道を進む。畑山山頂(818m)はなだらかでピークと言えないようなところだった。山ランの古い山名プレートを見付け、JN3IEN局とコンテストナンバーを交換して二座目も終了。下山(登山?)は近畿自然歩道を七越峠まで林道を登った。

右の地道を下ってきて近畿自然歩道に合流した

畑山山頂で見付けたプレート

 七越峠は紀州と泉州の境界にあって、古くは茶所も置かれた交通の要衝と書かれたいた。小休止し林道を離れて宿山に向かう。林道と平行する尾根道を緩やかに登って行くとアンテナ施設があり、その先に宿山山頂(866m)があった。古いプレートを探してから神戸市灘区移動のJF3EPU局と交信した。そのまま先に進み駐車場所に戻った。

七越峠には道標や標識が多い

宿山山頂

 次に向かったのは堂山(751m)。林道を車で戻り堀越観音への交差点に車を置く。交差点から南に延びる尾根筋の踏み跡を入り、ほんの少し登った後は広い尾根を緩やかに下っていく。堂山山頂も植林地の中でGPSがなければ特定できないようなところだった。JP3KPJ局と交信しここも終了。来た道を戻る。

堀越観音交差点から南の踏み跡へ入る

堂山山頂で見付けたプレート

 本日5座目は経塚山(825m)。駐車場所と山への取り付きを探して車でゆっくりと探索する。路肩が広くなったところに車を停めて経塚山に登る。地図の三角点(808.9m)辺りには七興寺跡の標識が立つ経場があった。その先緩やかな踏み跡を進み山頂に到着。東灘区の油コブシから出ていたJO3URG局に声を掛けてここも終了。

経塚山取り付きには小さなプレートがあった

経塚には修行者の供えたお札があった

経塚山山頂の小さなプレート

 本日最後は鍋谷ノ峰。地図に名前はないが鍋谷峠の北にある744mのピークである。林道に駐車場所を探し山頂を目指す。展望のない山頂(本日6座はまったく展望がなかった)から今日初めてCQを出す。西宮市のJN3BUZ局や奈良県平群町のJP3TLC局と交信し本日の山ランを終えた。

鍋谷ノ峰山頂の山ランプレート

コメント