JM3AVI 山と無線大好き

山に登ってアマチュア無線やってます  山ラン(山岳移動ランキング)とSOTAの活動記録

高島トレイルの行者山

2015-09-27 | 山と無線

2015年9月26日(土)

 歩いたルート

 高島トレイル南部に位置する行者山(587m)は、二の谷山、西峰山の南西につながるピークである。地理院地図にも名前はなく未踏であった。天気予報で降雨がないとの見込みがたったので、予定のない土曜日に出かけてみた。インターネット検索でも北東のトレイル登山口や北西の横谷峠などからの登頂記が見られる。地理院地図を見ると他にも南の麻生などからも登れそうだった。

 マイカー利用の登山であるため、登下山口を同じ北東の今津町椋川と決め走り慣れた道を向かう。登山口付近では規模の大きなソーラー発電施設の建設中であった。高島トレイルの標識に従い登山口に向かう。黄色い高島トレイルのテープや赤いビニールテープに導かれながら緩やかに登っていく。植林地の中の踏み跡をアップダウンを繰り返しながら進んでいく。

舗装路脇の高島トレイル標識

その先に行者山の標識

第一鉄塔から武奈ヶ岳方面

第二鉄塔から行者山

トレイルの黄色いテープが目印

 横谷峠分岐から標識に従い200m程南東に行くと、展望のない行者山山頂に到着。登山口からゆっくり登って1時間半がかかった。先ずはアマチュア無線での交信にチャレンジする。好きな18MHZをセットするが入感なし。そのアンテナで50MhzにQSYすると4エリアの局が入感していた。急いでアンテナを変えて50Mhzを聞いた時にはバンド全体が入感なし。しばらくCWやSSBでCQを出すが全く応答がなかった。

横谷峠と行者山の分岐

行者山山頂

 その後も14Mhzなどアンテナを変更しながらQSOを試みるが、今日はどうもコンディションもよくないようだ。結局、7Mhzのアンテナに変えて、栃木県那須烏山市移動のJG1ARV局と交信、何とか一座を終了することができた。

 下山は同じ道を下る。1時間5分で登山口に降り立つことができた。

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丹後半島の高尾山

2015-09-23 | 山と無線

2015年9月21日(月)

 歩いたルート

 京丹後市の高尾山(620m)は、丹後半島中央部に位置する山で国土地理院の地図にも名前が載っているが、東側にある高山(702m)がブナ林で有名なのと比べてもほとんど登山の対象とされていない。それは、山頂一帯を深い笹藪が覆っており、明確な道がないことが大きな理由のようだ。しかし、府内全山登頂を目指すには避けては通れない。

 午前10時過ぎ、南麓にある小町公園に駐車して登山を始める。2012年6月に隣の高山に登った時にはこの先の府道を車で上がったが、途中何カ所も路肩が崩れ途中で車を置いて登った記憶がある。今回は道路の状態がわからなかったのと、一座だけの予定だったので小町公園からのんびり歩くことにした。

小町公園の案内板

小野小町の墓

 稲刈りも終わりにかかった五十河の集落を抜けて舗装された府道を上がっていく。路面状態は良いようだ。前回崩落していた箇所や倒木竹で塞がれていた辺りもすっかり修復されている。舗装路も終わり、1時間で府道分岐に到着。ここまで車の通行に支障となる箇所もなかった。今日は行かないが、これだと内山のブナハウスまで車で行くことができそうだ。

五十河集落の先に高山

途中の開星館はクローズ

府道618号と655号の分岐

 府道分岐から味土野へ府道655号を進む。ここからは初めての道だが、しばらくは車でも走れそうな良い道が続いていた。しかし未整備の山道となってからは、泥濘の多い道となった。味土野への峠に近畿自然歩道の標識があり、西に高尾山の表示があった。

状態の良い府道がしばらく続く

突然未整備の山道となる

高尾山の取り付きには近畿自然歩道の標識があった

 高尾山へのルートは最初と山頂付近こそわずかに踏み跡らしいものもあったが、途中は背丈を超えるような深い笹藪の海で、GPSと磁石がないとすぐに方向がわからなくなる。できるだけ歩きやすそうな所を選んだつもりでも、その先が笹藪に埋もれた倒木やつる性の植物が足にまとわりついたりして何とも歩きにくい。時間ばかりが過ぎてだんだん焦って来た頃、山頂まで100m辺りからやや歩きやすくなった。そのまま進んでいくと、運良く三角点にある国土地理院の白い杭が見えた。高尾山への取り付きから47分もかかって何とか山頂に立つことができた。笹に埋まる三角点を写真に撮り、144Mhzや430MhzでCQを出すが応答なし。やむなくFT-817を取り出し、50Mhzで奈良県桜井市移動のJG3IFX局と交信、急いで撤収する。

深い笹藪で道は全くわからない

GPSと磁石だけが頼り

笹に埋まった高尾山の三角点

北側のわずかな展望は金剛童子山か

 下山も同じルートで考えていたが、比較的歩き安そうな所を進んでからGPSを見るとだいぶ北方向にずれている。途中まで戻り強引に笹の海を横切り何とかルートを修正する。山頂から45分かかって高尾山取り付きに戻った時は、無事安全なルートに復帰できたことにほっとした。駐車場の公園に戻ったのは午後3時であった。小町温泉で汗を流し、二日間の山行きを終えて自宅へと向かった。

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杉山

2015-09-22 | 山と無線

2015年9月20日(日)

 歩いたルート

 宮津市の杉山は大江山と赤岩山の間にあり、山頂付近は天然杉の群落がある山だ。過去2回この山にチャレンジしたが山頂まで到達できずに断念したことがある。一度目は2012年の夏で、この頃は山頂直下の道が切り開かれておらず、深い藪に戦意喪失して山頂まで100m余りで引き返した。二回目は今年4月だったが、十分な準備もせずに思いつきで出かけ、山頂から300mほどのところで残雪に阻まれて撤退した。今回も特に準備をしたわけではないが、長い連休にずっとぶらぶらしていても仕方がないので、前夜急に思い立って出かけることにした。

 当日は遅い出発で一路宮津へと向かう。途中渋滞に巻き込まれながら、登山口の大江山スキー場に到着したのは13時前であった。車を置いて杉山林道のゲートをくぐる。ここから片道5キロほどの林道歩きが始まる。天橋立や宮津湾の展望が良い。

杉山林道から宮津湾の眺望

林道の路面状態は良い

 林道は夏草が茂って一部ススキの穂もいい感じになっていた。長い林道歩きも終わりにさしかかる頃には、天然杉の群落を見るようになる。「風穴へ(歩いて10分)」の表示から薄暗い山道に入る。3年前に撤退したのはこの辺りだなと思い返しながら先の道を探すと、笹藪を切り開いた道がうねうねと続いていた。

天然杉

風穴への表示

 杉山林道入口から1時間36分かかってようやく杉山の山頂(697m)に到着、達成感に浸る。山頂は展望こそないものの、プレートもかかり雰囲気もまずまずだった。試しに430Mhzを聞くと高槻市のポンポン山からJF3KLH局が出ている。早速交信いただいて下山にかかる。下山は1時間25分で駐車場所に戻ることができた。

山頂直下からの眺望

杉山山頂

山頂のプレート

林道に咲くあけぼのそう

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雨飾山

2015-09-19 | 山と無線

2015年9月15日(火)

 歩いたルート

  登山三日目は雨飾山。主な登山口は北の雨飾温泉と南の小谷温泉からとなるが、今回は小谷側からの最もポピュラーなコースを往復することにした。

 雨飾高原キャンプ場前の駐車場に車を停め、登山届を書いて登山開始。いきなり少し下って湿原の中を歩くと名前も知らない草花がたくさん咲いている。本格的な登りが始まってしばらくするとブナ平の標識がある。この時期でも気持ちの良い森だが、新緑や紅葉の季節はさぞすばらしいだろう。その後荒菅沢まで60mほど下る。沢からは布団菱と呼ばれる山頂南東面の岸壁がよく見えた。

登山口

木道の側にピンクの花が群生していた

400m毎に設置された標識

ブナ平

荒菅沢から迫力の布団菱をズームで

 沢を渡るといよいよ急な登りが連続するようになった。喘ぎながらも一歩ずつ登っていく。森林限界を過ぎ数本のハシゴを登ると、笹平の稜線に出た。笹平は火打山、金山からの稜線が合流している。雨飾山のピークが近くに迫っているが、ここで小休止。呼吸を整えて最後の登りに備えた。

笹平手前の最後の登り、木製ハシゴが何本かかかっていた

笹平の分岐

笹平からは笹原を歩いて行く

最後の登りもきつそうだ

 雨飾山の山頂は双耳峰となっているが、南北両方のピークはごく至近で、間のコルも余り切れ込んでいないため地理院地図では確認できない。祠のある北峰と三角点のある1963mの南峰で無線をする。430Mhzでだいぶ粘ってみたが応答なし。144Mhzに変えてCQを出すと、糸魚川市内をモービルで移動中のJI0LQJ局他から応答があり、何とかヤマランも達成することができた。

祠や石仏の並ぶ北峰、奥に見えるのが南峰

こちらは最高標高点の南峰

南峰から北峰、ごく近い

山頂から笹平方向

 下山も同じルートを下るが、急な下りと連日の登山の疲れから何人も抜かれてしまう。湿原まで降りてきてようやく草花の写真を撮る余裕も出てきた。下山後は雨飾荘のきれいな温泉で汗を流して三日間の山行きを終えた。

湿原の草花

歩いた時間

7:35 登山口 → 8:30 ブナ平 → 9:03 荒菅沢 9:18 → 10:30 笹平 → 11:02 雨飾山山頂 11:40 → 12:02 笹平(昼)12:22 → 13:15 荒菅沢 → 13:52 ブナ平 → 14:37 登山口 

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妙高山

2015-09-18 | 山と無線

2015年9月14日(月)

 高谷池ヒュッテの宿泊客は定員の半数以下のようで、ゆったりと泊まることができた。朝食は午前6時で、前夜から寝過ぎで時間が来るのをひたすら待っているしかない。ようやく朝食が提供され、急いでヒュッテを出発する。

 妙高方面への分岐から黒沢池に向かう。登山道の途中に茶臼山(2171m)のピークがある。VUでは応答がなく、やむなくHFのアンテナを張って14Mhzでロシアの局と交信した。

うっすらと霜の降りた高谷池

茶臼山への登りから後立山連峰が見えた

登山道の途中にあった茶臼山

 黒沢池ヒュッテの前で小休止しいよいよ妙高山に向かう。黒沢池から大倉乗越まではやや急な登り。帰ってから地理院地図を見てわかったが、大倉山の南にある乗越は妙高火山の外輪山の一部だった。

大倉乗越から妙高山

 大倉乗越から長助池分岐までまた100m余り下り今度は妙高山への急な登りが始まる。急登にあえぎながらようやく三角点のある妙高山北峰(2446m)に到着。山頂は妙高大神が祀られている南峰で標高は2454mとなっている。430MhzでのCQに長野県松川町のJE0FOQ他から応答があり、何とかや山ランを達成することができた。

長助池分岐

妙高山へ約400mの急登が続く

登山道からようやく山頂方向が見えた

妙高山北峰、三角点はこちらにある

 

妙高大神の祀られる南峰が山頂

 下山は黒沢池まで来た道を戻り、そこから富士見平への道を使う。黒沢池では濃いガスに覆われて視界がほとんどなかったが、途中から急にガスが晴れてきた。オオシラビソやブナの森を堪能し、ほぼコースタイム通りに下山することができた。

ガスで覆われた黒沢池ヒュッテ

黒沢池もこのとおり

突然ガスが晴れる

ガスの切れ目がくっきり

ブナ林の中の木道をひたすら歩く

 下山後は翌日の雨飾山登山に向けて長野県の小谷村に向かう。初めて通る戸隠から鬼無里の集落を抜けるドライブで少しばかり旅行気分を味わい、白馬乗鞍の宿で翌日の英気を養うことができた。

歩いた時間

6:15 黒沢池ヒュッテ → 7:10 黒沢池 → 7:33 大倉乗越 → 8:08 長助池分岐  → 9:20 妙高山北峰 → 9:28 妙高山山頂 9:45 → 10:38 長助池分岐 → 11:18 大倉乗越 → 11:42 黒沢池ヒュッテ 12:01 → 12:36 富士見平 → 14:18 笹ヶ峰登山口 

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火打山

2015-09-16 | 山と無線

2015年9月13日(日)

 歩いたルート

 9月になって天候が不安定になり低温や日照不足、台風などの被害が広がっている。また、戦争法案の国会審議も大詰めになってきて気を揉むところだが、9月の山行きがなかったので天気予報とにらめっこしながら急遽出かけることにした。向かったのは新潟県の妙高方面。火打山と妙高山を登り、ついでに雨飾山も登ってみようというもの。京都から行くには、交通費を考えるとできるだけ効率のよい登山がしたいと考えてかねてから考えていた。12日(土)夕方に京都を出発。中央道経由で妙高市に入り、登山口の笹ヶ峰キャンプ場で仮眠する。妙高高原ICを降りて確認した天気予報では、午前中から弱い雨が降ると悪くなっていた。

 翌朝5時前に目覚める。キャンプ場のトイレを借りたりしながら登山準備を行う。十分に明るくなった5時半過ぎに登山ゲートを通る。ブナ林の中の木道を緩やかに上って行く。黒沢橋を過ぎると、有名な十二曲の急登が始まる。しかしこれは言うほどもない。その先も名もない急登が続きようやく富士見平に到着。ガスに閉ざされて富士山どころか黒姫山も見えない。

火打山、妙高山の登山口

黒沢橋を過ぎると急な登りが始まる

十二曲の始まり

富士見平の分岐

 二週間ぶりの登山で日頃のトレーニングを全くしていないため、ペースは上がらず息が切れる。ようやく到着した高谷池ヒュッテで休憩し、火打山を目指す。火打山(2462m)山頂もガスがかかり展望は全くない。430Mhzで美ヶ原移動のJA0IKP局他と交信することができた。予定では西の影火打まで足を伸ばすことも考えていたが、天気が心配だったのと体力不足であきらめた。急いで高谷池ヒュッテまで戻る。昼前にヒュッテまで戻り後は退屈な時間を過ごす。何とか雨には遭わずに初日を終えることができた。

高谷池ヒュッテが見えてきた

ガスのかかる高谷池

天狗の庭

色づき始めた木もあった

火打山山頂、展望なし

火打山からの下山時にはガスが薄れてきた

下山時の天狗の庭

行く夏を惜しむ花々

高谷池ヒュッテ

ヒュッテ前のテン場から高谷池

小屋で休んでいると火打山が見えた

 

コースタイム

5:38 登山口 → 6:20 黒沢橋 → 7:40 富士見平 → 8:28 高谷池ヒュッテ → 10:08 火打山 10:25 → 11:47 高谷池ヒュッテ

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