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山に登ってアマチュア無線やってます  山ラン(山岳移動ランキング)とSOTAの活動記録

天狗岳

2012-06-24 | 山と無線

2012年6月24日(日)

 京都府南丹市美山町芦生、京都大学演習林の東方にある天狗岳(928m)に登った。登頂ルートは南の小野村割岳からと北東の三国岳からそれぞれ尾根を通るルートが紹介されているが、今回は時間の短い三国岳からの尾根歩きを選択した。

 左京区の久多上の町から細い舗装路を進むと、滝谷と岩屋谷の分岐に到着する。岩屋谷への道は京都府立大学演習林の入口でチェーンで閉じられている。分岐に3台ほどの駐車スペースがあるのでここに車を置いて歩く。

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府立大学演習林入口はチェーンがかかっている

 地道の林道を歩いて行くと突き当たりに府立大学演習林の管理舎が建っている。右手の谷は二股に分岐しているが、右側の北に延びているのが岩屋谷だ。三国岳への指導標が立ち、川には橋が架かっている。

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林道終点の府立大学演習林の管理舎

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三国岳登山口に架かる橋

 川沿いの道を進んで斜面を登ると左手に一の岩屋がある。暗くてよく分からないが役の行者を祀った岩屋であるらしい。

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岩屋谷一の岩屋辺りの清流

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登山道から見える一の岩屋

 谷の途中から指導標に案内されて山腹の道に取り付く。急斜面の細い道だ。ジグザグの道で高度を稼ぐと尾根筋の道に乗るが、見上げるのが嫌になるほどの急登が続く。休み休み管理舎から70分ほどかかって、ようやく南丹市との境界尾根に到着する。ここが三国岳と天狗岳への分岐となる。三国岳は以前に登頂しているので左(南)の尾根を天狗岳方面に下る。

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三国岳への分岐には指導標があるが、天狗岳への表示はない

 境界尾根を南南西に進み最初の目標であるP936を目指す。ここまでは尾根の踏み跡もはっきりしている。尾根筋の道はほとんど展望はなく、日差しを遮るにはよい。時々比良方面の展望が開けているところもある。

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P936手前尾根から比良方面の眺望、武奈ヶ岳の先に伊吹山も見える

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P936を示す小さなプレート

 この先の尾根筋は、右へ左へと曲がるポイントがあり注意が必要だ。若干藪がかったり下草があったりするが、踏み跡もあり問題はない。曲がるポイントをGPSに登録して、磁石で方向を確認しながら進むと良い。天狗岳は京都市と南丹市の市境尾根から北西に350m程進んだ南丹市域にある。山頂には三角点もなく、探したところ1枚だけ山名プレートを見つけることができた。展望はないものの広い山頂で、HFのアンテナでも難なく張ることができる。今日はハンディ無線機を忘れてきたので、50Mhzで沖縄の記念局8N6JAPAN他と交信する。

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天狗岳山頂手前にあった倒木、中が完全に燃えていた

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天狗岳山頂、見つけた山名プレートはこの1枚だけ

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山頂付近の芦生杉

 下山は滝谷を下ることも考えていたが、取り付きがよくわからず結局往路を戻った。

歩行時間(休憩時間を含む)

滝谷と岩屋谷出合(8:30)→演習林管理舎(8:43)→三国岳への分岐(9:55)→P936(10:35)→天狗岳山頂(11:47-12:22)→P936(13:25)→三国岳分岐(14:05)→演習林管理舎(14:57)→林道出合 (15:12) 

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尾山と千歳山

2012-06-23 | 山と無線

2012年6月23日(土)

 地形図の「殿田」にある尾山(京都市右京区)と千歳山(京都府南丹市)に登った。

 一座目の尾山(538.7m)は地形図では三角点表示がないが、電子国土基本図には三角点が記載されている。山頂から東に伸びる尾根に乗るため、東南の府道から作業道に取り付く。作業道の終点からは杉の植林地に付けられた植林用の道を使って高度を稼ぐ。尾根筋は藪もなく歩きやすい。ただ、クマに樹皮を剥ぎ取られた木が散見され、いい気はしない。50分ほどで三角点のある山頂に着いた。展望はない。430MhzでCQを出すが応答がないので、50Mhzに変えて岡山県新見市移動のJR4EUD局と交信できた。下山は往路を40分で戻った。

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クマに樹皮を剥ぎ取られた樹木、非常に真新しい

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尾山山頂、三角点は金属プレートの張られたものだった

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尾山への軌跡

 二座目は千歳山(627m)。旧八木町の神吉集落から道がある。取り付きがよく分からず民家の間に延びる小道を入る。踏み跡を探して登っていくと、道幅のある山道が現れ、後はこの道を使って山頂まで楽に登ることができた。三角点は山頂の手前にあり、ピークは少し奥になる。山頂には有刺鉄線で囲ったところがあるが、中には何もないように見えた。関電のマークの入った境界杭があったので、関電の施設用地なのだろう。ここも展望はない。50Mhzで岐阜県美濃市移動のJF2WXS局と交信した。

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千歳山山頂手前の三角点

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三角点横にあった山名プレート

 

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知見山と鷹ノ巣山

2012-06-10 | 山と無線

6月10日(日)

 入梅後最初の日曜日は雨の止み間で降水確率も30%以下の予報だったので、南丹市美山町方面に向った。しかし、美山町に着いたときは小雨が降っており、かやぶきの里の駐車場でしばらく様子を見ることにした。先週車に積んだFT-857で7Mhzや10Mhzを聞く。オプションのCWフィルターも搭載しているが、7Mhzはノイズレベルが高く、なれないせいもあってか聞いた感じはもう一つ。とりあえず7Mhzで徳島県美馬市移動のJE5TZO局、10Mhzで山形県西置賜郡移動のJA0PTK局他と交信し、このリグでの初交信となった。

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かやぶきの里(帰りに晴れてから撮りました)

 リグの取扱説明書を見ながら1時間余りいじくっていると、何とか雨も上がってきたようなので山登りに向う。最初に向った三ヶ谷山は、美山町中から杉波谷川沿いの林道を詰めて林道終点辺りから尾根筋に取り付く計画だったが、林道が途中で大量の土砂に埋まっており、今日は撤退し後日別ルートで登ることにした。

 次に向ったのは本日メインに考えていた知見山(702.2m)。別名を奥ヶ追山という。地図を見ると山頂に向って何本か緩やかな尾根が延びているが、今日は下集落先の打見谷林道から関電の巡視路を使うことにした。林道を5~600m進むと右側斜面に巡視路を示す標識があり、鉄製の階段が付けられている。

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巡視路取り付きの階段

 細い巡視路を慎重に進むとすぐに鉄塔が見えてくる。第一鉄塔から先に第三までの鉄塔が見える。第三鉄塔は目指す尾根筋のようだ。第二鉄塔を過ぎると巡視路は山腹をジグザグに登るようになり、第三鉄塔まで行かずに尾根に乗った。そこから進路を左(北東)にとり、後は快適な尾根道を歩く。林道から65分ほどで三角点のある広い山頂に着いた。広葉樹の疎林に覆われ展望はない。430MhzでCQを出すと、香川県まんのう町移動のJJ5CXF局や船井郡京丹波町のJO3UCS局から声がかかり山ランを達成する。下山は往路を辿り、50分で林道まで下りることができた。

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巡視路の第一鉄塔から第三鉄塔

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知見山への尾根筋の道

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知見山山頂

 

 時刻はここで午後1時。帰り道に未踏の鷹ノ巣山(654.0m)を目指す。

 国道162号線の笠トンネルを過ぎて北区小野郷から水谷川沿いの舗装された林道を進む。右京区との境界手前から田尻峠方面に右折し、さらに地道の林道を進むと滑岩林道との分岐がある。その手前に車を置いて、右側の林道を登る。入口にはチェーンが掛けられており、山主以外立入禁止の表示も薄く見て取れるが、すいませんと一人断って登らせてもらう。林道は真北の笠峠方面に伸びているが、途中で三本に分岐していた。登りは真ん中を取ったがその終点からは道は不鮮明で、強引に斜面を登って山頂から東に伸びる尾根に取り付き、駐車場所から40分足らずで山頂に着いた。

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鷹ノ巣山山頂、赤松の大木は枯れていました

 430Mhzでは応答なく、50Mhzを聞くとEスポで北海道が強力に入感していた。石狩郡移動のJR8PWJ局と交信しここも終了した。山頂からは東西と南に明確な踏み跡があったが、車までの距離を考えて登りに使った東の尾根へ下る。200m余り東に進んだ辺りで「峠」と書いた小さな表示を見つける。たぶんここが笠峠から登る道の分岐だろうと検討をつけ、植林地の斜面を反対方向に適当に下る。そのうちに作業道が現れて下りる。そのまま進むと登りに見た林道の分岐に着いた。下ってきた道は三本の林道の内一番右側だった。

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ホトラ山、釣瓶岳、地蔵山

2012-06-03 | 山と無線

6月3日(日)

 6月最初の山行きは、奥比良の釣瓶岳へ登った。国道367号線を北上し、高島市に入ってすぐの朽木栃生から登る。車は国道の路肩に置いたが、取り付き林道を少し入った民家の前にも駐車スペースがあった。

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国道沿いの登山口標識

 「コメカイ道」と名前の付いたつづら折れの道で高度を稼ぐ。よく踏まれたいい道だ。歩き始めから55分でホトラ山(690m)に着いた。ホトラ山は日本山名事典に掲載されており、山ラン有効の山だ。しかし、わざわざこのピークを踏む物好きは余り無いようで、赤いリボンのほかは山頂を示す表示を見つけることはできなかった。50Mhzで湖南市移動の記念局8J3XVII局と交信する。

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ホトラ山山頂

 登山道に復帰し釣瓶岳を目指す。標高750m辺りからは西の白倉岳や東のリトル比良などが見え隠れするようになる。標高923mのイクワタ峠北峰は地蔵山と釣瓶岳の分岐となる。ここから進路を南にとり釣瓶岳に向う。

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イクワタ峠北峰から見た釣瓶岳

 ホトラ山から1時間ほどで釣瓶岳(1098m)に到着した。今日はここまで一人の登山者にも会っていない。静かな山頂でトランシーバーを出し、430Mhzで津市のJR2FPW局や愛知県丹羽郡のJL2WZL局他と交信する。

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釣瓶岳山頂の山名プレート

 そうこうしている内に武奈ヶ岳方面から一人の登山者がやってきたので、次の地蔵山目指して来た道を戻る。途中で10人くらいの若者グループとも出会う。イクワタ峠北峰まで戻り、その先は地蔵山・蛇谷ヶ峰方面の表示にしたがって下っていく。地蔵山の手前まで来ると左右に作業道が見えるようになる。地蔵山へは一端この作業道を横切り、ほんの少し登ると三角点のある山頂(789.7m)だ。天候がもう一つで霞んではいるもののリトル比良の山々やその先に琵琶湖も見える。144Mhzで同じく高島市移動のJA3ZLV局と交信する。

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地蔵山山頂からはリトル比良がよく見える

 当初は往路を戻る予定をしていたが、今日は思いのほか体が重くイクワタ峠北峰までの登りを考えると億劫になったので、予定変更で地蔵峠から作業道を下ることにした。以前は尾根筋にあったであろう登山道はこの作業道で完全に寸断されている。そんなテープの跡を見ながら長い作業道下りで95分かかって村井フィッシングセンターまで、さらにその先30分国道を歩いてようやく車まで戻った。

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地蔵峠のお地蔵さん

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