Dutch Life 備忘録

オランダのミュージアム、コンサート、レストランなどについて記録するノート。日常的な雑記も…。

alva noto + ryuichi sakamoto "s" tour (Eindhoven)

2011-05-26 08:54:19 | Concert
坂本龍一のヨーロッパツアーがあると聞いて、すぐにインターネットでチェックし、チケットを取ったのはたった1ヶ月前のことでした。あっという間に日々が過ぎ、当日に。
コンサートは、alva notoことカールステン・ニコライとのコラボレーションで、alva noto + ryuichi sakamoto "s" tour というタイトル。ロンドンを皮切りに、イタリア、ベルギー、オランダ、ドイツ、デンマーク、スペインを回ります。私の住んでいる所から近いのは、ベルギーのブリュッセルかオランダのアイントホーフェン。アイントホーフェンの会場が教会の中だということと、若干近いので、こちらのチケットを取りました。
会場は、聖カタリーナ教会(写真)。19世紀に建てられた新しい教会で、ステンドグラスが綺麗で、町の中心にあります。
アイントホーフェンに着いたのは6時頃。まずは夕食をと思い、広場近くのレストランで食べました。選んだメニューは、Zeewolf(オオカミウオ)のソテーとエビのリゾット、とても美味しかったです。
開場は7時半の予定でしたが、7時15分に扉が開きました。かなり前のほうのとても見やすい席に座ることができました。
8時15分の定刻通り、コンサートが始まりました。向かって左手にYAMAHAのピアノがあり、そこに坂本龍一が、そして右手のブースがあり、そこにalva noto(カールステン・ニコライ)が位置取り、すぐに曲が始まりました。ピアノの艶のある生音とalva notoのシンセ音の人工的な音と、そしてスクリーンに展開されるデジタルなパターン映像の共演です。
ステンドグラスから漏れてくる光は、最初はかなり明るい夕日でしたが、時の経過とともにだんだんと弱くなっていきます。
写真撮影は自由でした。1曲目から、前のほうの観客はほぼみんなケータイやデジカメでパチリ、パチリ。あまり落ち着いて曲に集中することができませんでした。シャッターの音とか、フォーカスの時の音とか、気になるんですよね。ケータイなどでシャッターを押すと音が出ますが、消音できるものは消音しておくべきだと思います。
MCは全くなしで、どんどん曲が披露されていきます。坂本龍一を見るのは初めてではないですが、こんな近くでじっくり見るのは初めてです。最初は特にオーラはないなあと思っていたのですが、途中からぐいぐい引き込まれていきました。鍵盤のタッチの独特な指遣いがはっきり見え、彼の精神の集中が感じとれます。最後のほうは、コラボレーションとはいえ、やはりメインは坂本龍一のピアノだなあと思いました。あまり曲には詳しくないのですが、ブルーの映像が出てくる曲とその次の「戦メリ」と本編の最後の曲は、素晴らしく感動しました。別世界に連れて行かれるような気分でした。
本編は1時間くらいで終わり、一度下がって、アンコールで再度登場、また下がり再々度登場などで、結局計1時間半くらいのステージでした。
ピアノを使用しているのですが、鍵盤をたたくだけではなくて、ピアノの弦に直接触れて音を出すなど、実験的な使用法もしていました。
私は最近クラシックを聞くことが多いせいか、曲が終わったあとの拍手が早すぎると感じました。音の余韻を楽しむ間もなく、曲が終了直後に拍手をするのはちょっといただけないなあと思います。また、カメラのフォーカスを知らせる「ピコッ」という電子音が、始終していたのには、いらいらしました。自分のカメラが音を立てていることはわかると思うので、最低限の撮影にしてほしいと思います。特に電子音を使ったコンサートなので、音楽の一部と紛らわしく、でも曲の一部とは思えないチープな電子音なので、耳が反応してしまい、ほんとうに煩わしかったです。
ちょっと文句はありましたが、全体としては、素敵な夜を過ごせた良いコンサートでした。とても特別な感じがしました。
体調は良好です。